☆☆☆☆ (劇場鑑賞)
生まれて間もなく母親を亡くし、独身の叔父フランク(エバンス)とフロリダの小さな町でささやかながら幸せに暮らしていた7歳のメアリー(グレイス)。彼女の特別な才能が明らかになってもフランクは普通の生活を望んでいたが、メアリーの祖母エブリンは孫娘に英才教育を施すためフランクから引き離そうと画策する。
映画冒頭、少女が学校で、数学の天才ぶりを発揮する。その驚くべき計算能力。でも見た目は普通の女の子。
作品発表の時間、良い作品を持ってきた少年を、他の少年が襲って、壊してしまう。怒ったメアリーがその男の子を襲う。
学校で問題になるが、叔父があやまりけりがつく。そこで、メアリーは、良い作品を持ってきた子に「あなたの作品が一番良かった」。
そこここに見せる、少女の天才面と普通の女の子。
で、話の中心は、メアリーの祖母(フランクの母)が現れ、メアリーに英才教育を受けさせようとする。
そこで、親権問題で裁判に。
親子で争うとは不思議だが、少女の教育について基本的な考え方が違う。
メアリーの母は、数学者だったが、自殺してしまった。母親の影響か。
そして一旦は、第三者に養子に出すことになるが、少女と叔父の結びつきは強く、「一緒にいると約束した」メアリーの態度に感動させられる。
この少女の演技が素晴らしく、演出がそれを助長している。
教育とは、子供のことを考えるべきという鉄則を改めて考えさせてくれる。
マークウェブ監督は、いい仕事をした。