おすすめ度 ☆☆☆★
純愛映画好き・富山好き ☆☆☆☆
自転車屋の娘で、店番をしている真白。軽度の知的障害。
富山県射水市、日本のベニスと言われるこの町が舞台。仰ぎ見れば立山連峰。
兄の結婚式の日に、偶然会った東京から来たカメラマン。誤って自画撮りをした真白。
後日カメラマンは、川べりを自転車で走る真白を見つけ、近くの山へ道案内を頼む。
カメラマンは、休みをもらって、富山の風景を写真に収めていた。
近づきになった二人は、立山の朝景色を写真に撮ろうと約束する。
だが、家庭に計画がばれて、妨害される。
「普通になるにはどうしたらいいの」と、障害であることを嘆く真白。
親たちは、真白のことを想って行動するが、ちぐはぐ。
後半、ままならない恋の行方に、真白は悩む。
なんともピュアな恋心と、障碍者という越え難い壁。
富山(立山を含む)の景色の美しさが物語を引き立てる。
今年夏富山を訪れているだけに身近に感じる。
脚本家の弟が軽度の障害ということで、かなり描写に真実味がある。
高崎映画祭ほかで、絶賛された。
真白を演じる佐藤さんは劇団員。あまり出てないだけに新鮮。
ご当地映画だが、その匂いは消されている。