おすすめ度 ☆☆☆★ (劇場鑑賞)
ヒューマン映画好き ☆☆☆☆
チェコ・イギリス・アメリカ合作
ナチ占領下のアウシュビッツの悲劇を救ったとして、オスカーシンドラーや、杉浦千畝の名が有名で映画化もされているが、
今回、新しくポーランド動物園のヤンとアントニーナ夫妻が加わった。
ダイアン・アッカーマンの著作をもとに映画化。
当時欧州一を誇ったワルシャワ動物園。
動物学者のアントニーナ、夫のヤン園長の元、動物を飼育していた。
突然ナチスの侵攻。
動物たちも殺されたり、移住させられたり。
当時、ユダヤ人は、ゲットーに集められ収容所生活をしていた。
だが、ドイツの取り締まりは厳しく、夫婦はユダヤ人救出に乗り出す。
動物園の隠れ地下室。
そこに、ユダヤ人をかくまった。(ピアノで合図する奇策も)
豚の飼育を初め、その飼料をゲットーに取りに行くということで、ユダヤ人をトラックの荷台に積んだ飼料の下に匿い救出。
ドイツの動物学者ヘッグが、希少動物を保護したいとして、アントニーナに近づく。
アントニーナは、彼の特権を利用して、工作するが、危ない場面も。(夫も不審な目を)
ただ、この映画、殺害などのグロテスクな映像は少なく、安心してみていられる。
ポーランド人の反抗勢力も描かれ、終戦を迎える。
当時、ユダヤ人を匿えば、死刑どころか一家にまで被害が及ぶという過酷な状況下、勇気ある行動に頭が下がる。
ユダヤ人たちの悲惨な現状は、涙を誘う。
アントニーナをジェシカ・チャスティンが好演。