おすすめ度 ☆☆☆★
PG12 エログロあり
イタリア・アカデミー賞と言われるダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞で、最多16部門にノミネート、新人監督賞を始め、最多7部門受賞した!
1975年に日本で放送され、1979年にはイタリアでも放送された永井豪原作のSFロボットアニメ「鋼鉄ジーグ」をモチーフにしたSFアクション映画[
イタリアローマの下町が舞台。
窃盗で生計を立てているエンツォ。
腕時計を盗んで見つかり、追いかけられ、窮地で飛び込んだ河。そこにあったドラム缶にはまったことから、鋼鉄の体になってしまう。
力任せでATM機をぶっ壊し、金を盗むが、札束に色素をかけられ無駄骨など、そこここに、小ネタが。
古売屋のオヤジに次の仕事を紹介され仕事をするが、古売屋の娘を引き取る羽目に。
この娘が、知的障害で、後に父にもてあそばれていたことがわかる。エンツォと恋仲に。
一方、古売屋のもとじめやその部下などが絡んで、要は、小規模なやくざの争い。
エンツォは、電車を力で止めたことで街の評判となる。
そんな彼をねたんだ闇組織のジンガロが立ちはだかる。このジンガロがなんとも小物だが、ちょっといかした癖のある男。
娘も殺されてしまう。
そして「その力をもっと世のために使って」と懇願され目覚める。
ラストは、サッカー場でのジンガロとの一騎打ち。
小ネタのきいた展開で終りまで飽きさせない。
小物が改心して、世のために立ち上がるところがみそ。
全体に暗いイタリア映画独特の映像美。
また、音楽も絵にあっている。