宮部みゆきの原作は知らないが、ゲーム風という印象が強い。
プロット+キャラクター+声優の知名度…といった感じで内容・製作の両方にわたって、足し算引き算で作っていったよう、というか。
「オズの魔法使い」の昔から、ファンタジーの世界が現実から逃避するツールではなく、ときおり現実が嵌入してくる鏡、という構造はあるけれど、これもそのパターン。
ファンタジーだからといって、避けられない不幸を避けられたりする(ハリウッド映画だと平気で死んだ人間がほいほい甦ったりする)安直さはないけれど、大風呂敷を広げた割りに展開が駆け足で、何を体験して学んだかという重みは不足気味。
今だとドラマではキャストの誰が視聴率何パーセントだから誰と足せば何パーセントとれるはず、という作り方をしているらしいけれど、似たようなもの。で、実際にその通りになるんですか、計算が立っているんですか、というともちろんその通りにはいかない。
いかなくても不思議とやめる様子はないのは、大袈裟でなく戦争に似ている。
企業群がコラボして作った作品に「欲望を抑えよ」と説教されるというのも妙な気分だが、説教自体が商品なのだね。
(☆☆★★★)
本ホームページ
ブレイブ ストーリー - Amazon
プロット+キャラクター+声優の知名度…といった感じで内容・製作の両方にわたって、足し算引き算で作っていったよう、というか。
「オズの魔法使い」の昔から、ファンタジーの世界が現実から逃避するツールではなく、ときおり現実が嵌入してくる鏡、という構造はあるけれど、これもそのパターン。
ファンタジーだからといって、避けられない不幸を避けられたりする(ハリウッド映画だと平気で死んだ人間がほいほい甦ったりする)安直さはないけれど、大風呂敷を広げた割りに展開が駆け足で、何を体験して学んだかという重みは不足気味。
今だとドラマではキャストの誰が視聴率何パーセントだから誰と足せば何パーセントとれるはず、という作り方をしているらしいけれど、似たようなもの。で、実際にその通りになるんですか、計算が立っているんですか、というともちろんその通りにはいかない。
いかなくても不思議とやめる様子はないのは、大袈裟でなく戦争に似ている。
企業群がコラボして作った作品に「欲望を抑えよ」と説教されるというのも妙な気分だが、説教自体が商品なのだね。
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