prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

珍しいことがあったもので

2004年07月31日 | Weblog
およそ、「朝まで生テレビ」ってまともに通して見たことないのだが、先日のプロ野球の制度改革論争はややマジメに見ていられた。古田が出たことが大きいと思う。話している間、割り込んででかい声あげるバカが出なかった。

らもの元祖はラモン・ナヴァロ

2004年07月28日 | Weblog
中島らも死去。酒とドラッグやり放題で、かなりコワれていた感じだったから、意外性はあまりないが、残念。ウィリアム・バロウズみたいにやり放題で70以上生きるつもりだったのかもしれないが、ありゃ特別。
盆踊りで、太鼓が腹に響く。

食い物の話ばかり

2004年07月27日 | Weblog
五穀米のモトというのをもらったもので、ごはんに混ぜて炊く。別においしいというものではないが、ゴマの香りはアクセント。クコの実は色はきれいだが、いかんせん量が少ない。
チャーハンで、卵を油に落としてからご飯を混ぜて炒めるというやり方で初めてうまくいく。結局、野菜他の具を別に炒めてから器にとって、最後ご飯に混ぜればいいというだけのこと。この一手間を惜しんでいたので、なかなかうまくいかなかった。

百合シーズン

2004年07月25日 | Weblog
下北沢空間リバティにて、劇団阿佐ヶ谷南京小僧「百合シーズン」。
終業時間すれすれにまで遅刻してきた会社員を囲んで、なぜ会社に行きつけなかったのかというナンセンスないきさつと、行きつけなかった言い訳が終わるまで他の社員も帰らないくだりとが自在に交錯する作り。
劇中小道具で大量のお札が出てくるが、本物の1万円札にいたずら書きをかぶせた上でコピーしたもの。お札をコピーするのは法律で禁じられているので、これがぎりぎりの線か。
最前列で座っているとさほどでもないが、立ち上がるとむわっと熱気を感じる。役者が汗だくだったわけだ。

「ブラザーフッド」

2004年07月24日 | 映画
兄の方がしきりと弟を守ると言い張るのだが、戦闘になったら自分の身を守るのだって難しいだろうに、そんな余裕などあるのだろうか。長幼を重んじる儒教的感覚ということなのか? しかも特に訓練を受けたわけでもないだろうにやたらと強くて、手柄をたてて勲章をもらって弟を内地に返そうとするのだから、そんなにうまくいくと考えるのも、さらにそれを実行してしまうのも、フシギ。
だんだんおかしくなって捕虜を虐待したり突然北朝鮮に亡命したりするあたりも、納得できるようには描けていない。アカ狩りをする部隊が現れて義姉を捕まえて処刑しようとするあたりも、ずいぶん唐突な展開。「プライベート・ライアン」ばりの戦闘描写もあんまり長々と続くので飽きてくる。全般にリアルというより劇画調。
(☆☆☆★)

「トロイ」

2004年07月24日 | 映画
トロイの木馬というと愚行の代名詞みたいになっているが、このドラマを節目節目で動かしているのはたいてい愚行なのですね。和睦を結んだ直後にパリスが相手の王の弟の妃を奪って逃げるのもそうだし、アキレスの従兄弟が戦闘に参加したいばかりにアキレスに変装して戦いに出たあげく殺されてしまうのもそう。それがバカバカしく見えず、こういうこともあるなと思わせる。
さすがに木馬をわざわざ城内に引き入れるあたりは、あまりに愚かしいせいか、御存知のオハナシという感じでとっとこ済ませている。門を開ける場面さえ省略していた。
戦闘シーンの大群衆の処理の鮮やかなことは、デジタル技術だけではない。

ブラッド・ピットの半分神の血を引いているもので、やたら人間社会の枠をはみ出てしまうアキレスのキャラクターは、「レジェンド・オブ・フォール」のトリスタン(!)にちょっと似ている。ああゆう役、好きなのかね。
エンド・タイトルでシナリオのコピーライトを製作会社のワーナー・ブラザースが所有している旨出る。よくあることか?
(後註・同じワーナー・ブラザースの「ハリー・ポッター」シリーズでも同じようなタイトルが出ている)
(☆☆☆★)

牛丼

2004年07月24日 | Weblog
久しぶりに牛丼を食べる。価格が290円から350円に上がって、心なしか客が減っていた気がしたが、味もあまり変わらず、これといって感慨もなし。
アメリカ牛肉の輸入問題、結局あいまいな解決になりそう。アメリカ人の無神経ぶりもすごいけど、完全に安全をチェックできないのもまた確かで、頭の痛いところ。
また聞きだけれど、外人が牛丼は野菜が多くていいと言ったとか。どこが?と思ったら、アチラの感覚では米は野菜扱いになることあるのね。

画像は盆踊りの準備中。おそろしく狭く写ってる。

「パッション」

2004年07月22日 | 映画
しきりと右目がつぶれる。捕まったすぐ後キリストの右目が傷ついて腫れ上がるのをはじめ、そのキリストにちょっかいを出す悪ガキの一人の右目が白く濁っていて、キリストの代わりに釈放される殺人犯バラバの右目がやはり潰れたようになっており、さらにはキリストの横で磔になっている罪人の右目がカラスに突つかれる、という調子。ここまで重なると偶然ではない。
考えてみるとメル・ギブソンの監督第一作「顔のない天使」は顔の半分が火傷でただれている教師役をギブソン自身が演じていたし、「マッドマックス2」でも後半片目が潰れた。何かトラウマでもあるのだろうか。

ゲッセマネの園の場面からしきりと悪魔が顔を出す。ヘビを使ったり、蛆のたかった馬の頭に変身したり(蠅の王=ベルゼベブか?)と色々な要素が混じっている感じ。その悪魔と聖母マリアがゴルゴダの丘にひかれていくキリストのそれぞれ右側と左側で追いかけて走る場面が一つの典型で、面の左側が聖に、右側が俗というより醜に対応していると思える。マリアと子供の時のキリストとの像に対応するように、悪魔が老人の顔を持つグロテスクな赤ん坊を抱いていたりする。そして、ラスト復活するキリストが右側の横顔を見せている。
醜の描写が極限に達するのはもちろん、鞭打ちから茨の冠をかぶせて十字架を背負わせての受難の超がつくリアルな描写だ。それと山上の垂訓から最後の晩餐といった“名場面”がカットバックされるのだが、こっちの方はごく型通りであまり訴求力はない。それにしても絵画ではグリューネヴァルトの磔刑図やハンス・ホルバインの「死せるキリスト」みたいな異様に残酷なものがあるから、今度のアプローチが前例のないものではないが、なんでまたここまで残酷に描くのかという疑問は残る。
全編アラム語で通している仰天ものの考証。耳で聞くと、ちょっとイタリア語に似た感じ。
(☆☆☆★)

くたばれIWC

2004年07月22日 | Weblog
IWCで商業捕鯨再開否決。予想されていたことだからびっくりはしないが、もういいかげんIWCなんかから脱退した方がいいね。ファナティックな非科学性といい、日本をナメてる態度といい。
第一、あそこに参加している国にはスイスやモンゴルみたいに海のない国が混ざっているんだ。まじめに捕鯨問題を話し合える場ではない。

「シティ・オブ・ゴッド」

2004年07月21日 | 映画
こういうスラムの凄まじい実態を描く映画というのは、いかに映画を通して“真に迫る”かを競うことが多いのだが、これは妙な言い方だが映画そのものを見せている感じが強い。アパートでずうっと同じアングルから時間だけとばして画面を重ねていく場面やストロボを生かした殺し場をはじめ、映像+音の処理もシーンの構成もすこぶるスタイリッシュで、描かれている出来事の凄まじさの割に印象がライト。

語り手の青年がもともと写真好きで、あまりに危なくて“現実”から目をそらし続けていたのが、カメラを通すことで初めて“現実”にコミットできるようになるのと対応しているよう。

スラムといっても、前半に出てくるアパート群など変に小奇麗で、ブラジルで首都ブラジリアを人工的に作ったら荒廃してしまったミニチュア版みたい。
ワルがキャンディでも配るようにピストルを子供に配るのに唖然とする。
(☆☆☆★★)

観測史上最高

2004年07月21日 | Weblog
暑いの暑くないのって。ただ、湿度が低いのが救い。
思わずうなぎを食べる。

携帯についているカメラが100万画素なので、新しくSDメモリカードとカードリーダーを買って来て撮った写真をパソコンに取り込んでみると、これまで使っていたデジカメと画質変わらないのでびっくり。写メールでは情報量がずいぶんはねられてしまう。

夏休みの思い出

2004年07月19日 | Weblog
恵比須SPAZIO1にて劇団夢幻不思議館「lonely planet ~夏にして君を想う~」。写真でもわかるように芝居小屋という感じではない、カフェか何かのような明るくて小ぎれいな空間。
内容に合わせてアンケートで夏休みの想い出というのを書かされる。神社にセミを取りに行って迷子になったと書く。
文部科学省で夏休みを短縮しようという案が出ていると聞く。授業時間を減らしたのでその分を補うためだとのこと。バカではないか。役人がいじればいじる程悪くなる。