小学一年生のとき、同級生に今思うと発達障害らしい子がいて、休み時間になってもどういうつもりか校庭でタイヤの味噌すり運動をじいっと凝視していて先生たちがよってたかって教室に戻るよう言ってきかせても全集中で、結局特殊学級に転校していった。
発達障害児を他の生徒と混ぜて教育すべきかどうか日本でも議論が存ずるところだが、ドイツではこうやって混ぜるのがどの程度一般的なのだろうと思った。いじめられるのは目に見えているもの。
肉体的な障害と違って一見他と変わらないのにわがままを言っていると思われ、実際列車の中でパスタとソースがきちんと分けられず少し触れているとパニックになって口うるさいおばさんに叱られる。
父親が板挟みになって気の毒とも思うが、へこたれそうなところをタフに乗り越えていくのが頼もしい。