とにかく共演のアン·マーグレットがチャーミング。
登場シーンでプレスリーが自動車の下に潜っているので近づいてくる脚しか見えないあたりから脚線美を印象づけ、顔を見せたらまた華やかな美人、唄ってよし踊ってもよしで、プレスリーとの息もぴったり。
ロマンスというよりバディといった方がいい感じ。
役とすると主だった男性キャラクターが全部惚れてしまうのもムリからぬところ。
押井守のぴあの連載でのこの映画のガジェットの世界観の造形の演出についての分析はすこぶる面白かった。
シンプルなデザインの宇宙船のCGにノイズをのせることで巨大感を出している、のせないとデカいプラモデルにしか見えない、「スカイ·クロラ」でもアニメの飛行機にノイズを乗せてたという指摘はデジタル技術を駆使して作る側でないと出てこない指摘。
スター·ウォーズなどの宇宙船に凸凹をつけて巨大感を出した進化形とも思える。
デヴィッド·リンチ版みたいにグロいところがやたら目立つわけでなく、バランスをとりながら次につなげるように作っている。