今回は一作目みたいなけたたましさは影をひそめ、マカロニ・ウエスタン風にモノモノしいテンポが目立つ。どっちがいいの悪いのというのわけではなくて、いろいろある引き出しのうちの一つという程度の違いだろうが、いくらなんでも2時間20分はかったるい。
「サイレント・フルート」を持ってお久しぶりの登場のデビッド・キャラダイン。もともとB級アクションになぜかよく出ていて、「パルプ・フィクション」のトラボルタみたいなセルフ・パロディの面もある。
カンフー・アクションはチャンバラよりアラが目立つね。
ヒロインが生き埋めになって、さあどうなるという所で修行のエピソートが始まるあたりの話法はちょっといい。
ヒロインを“natural born killer”と呼ぶところがあったが、タランティーノが原案を書き オリバー・ストーンが監督した同題の映画があった。タランティーノが怒ってクレジットを拒否したというシロモノ。撮影は同じロバート・リチャードソン。やたら色々な画調のカットをとりまぜるあたりは似ている。
エンド・タイトルで皆さんほとんど席を立たず。「恨み節」が(おそらくデジタル・リマスターで)流れるせいか。thanksのところに石井聰互の名があった。
(☆☆☆)
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