かなりとっ散らかった続編で、巨大ザメはともかく、巨大タコとかティラノサウルスまがいなんて正編に出てきたっけと首をひねった。
忘れているだけかもしれないが、爆裂弾とか、サメが桟橋の下に潜り込んで姿を見せないまま板が盛り上がるのを見せたりとか、「ジョーズ」を明らかに意識した場面をあれこれ詰め込んでいる。
潜り込んだスパイのやられ方が中途半端だったり、時限爆弾が爆発したりしなかったりというのはどうもモヤモヤする。
見せ場が必ずしもモンスターたちに絞り込めていないのだな。
海中基地で何を採掘しているのかというとレアアースで、この映画自体中国資本が入っているのを知っていると何のこっちゃと思わせる。
つまり世界のレアアースの採掘量の半分くらいを中国が占めていて、いくら中国が広いといってもそんなにあるわけがない。
レアアースの採掘には放射性物質がつきもので、その国の基準に合わせて処理するよう国際的な取り決めで決められているのだが、中国の基準などあってないようなものなので手を抜ける分費用を抑えられるというからくり。
それを海底から採掘したら高く売れるという具合にすり替えているのは、とぼけているのか何なのか。
ジェイソン・ステイサムが環境活動家というのはなんのこっちゃ。
古代で小型恐竜→大型恐竜→巨大サメと食物連鎖を見せておいて、連鎖を現代のステイサムにつなぐというのは笑った。
中国人代表のウー・ジンはどこかで見た覚えがあるなと思ったら「戦狼 ウルフ・オブ・ウォー」シリーズの主演監督でした。