全然 それらしくない 女の子2人が実は凄腕の殺し屋というギャップと、 本格的なアクションシーンとの同居が1作目の魅力だったわけだけれども 今回は だるい日常の ダラダラしたおしゃべりが ずいぶん 尺を占めている。
タランティーノの長々としたおしゃべりタイムに倣ったのかもしれないけれども そのダルだった時間がバイオレンスに転じるメリハリと言ったものがあまりなくて、 何かタルい。
殺し屋に組合があって、やたらと細かい規約や罰則がうるさくてたまらないというのが笑いの種になっているのだけれど、いかんせんあまりにありえなくて上滑り気味。
人が本当に殺されているのか、実はそう見えただけなのかと言ったはぐらかしが交錯するのだが、ふざけているのかと思うと本当に殺すわけで、なんか微妙に後味が悪い。
アクションシーンはジョン・ウーみたいな接近した銃撃戦であったりジャッキー・チェンばりの小道具を生かしたコミカル アクションだったりいろいろ工夫を凝らしてるんだけれども、前作があった分、決定的な目新しさや魅力に欠ける。
拳銃を横にして撃つというのは命中率が悪くなるしジャミングの原因のなるらしいので気になったし、それに見栄え優先としても使われ過ぎて今となってはあまり恰好よくない。
「花束 みたいな恋をした」の話題が出てきて、実際にそれを見る場面があるのだけれど(映画そのものは 映らない)その映画を見るのが パソコンで テレビ受像機が全然出てこないというのは 今風。
「花束 みたいな恋をした」の話題が出てきて、実際にそれを見る場面があるのだけれど(映画そのものは 映らない)その映画を見るのが パソコンで テレビ受像機が全然出てこないというのは 今風。
舞台になるのが台東区と妙に具体的で、隅田川沿いの公園や、定食屋の風情など古ぶるしく、銀行でコードつきの固定電話の受話器を投げて相手にぶつけては引き戻したり、銀行の振込で窓口で待たされてイライラなどわざと古ぶるして設定にしていると思しい。
ぼうっと撮っているようで背後にいつの間にか敵がついてきているといった演出はちょっと面白い。