冒頭の労働者が激昂して警官に殴りかかって取り押さえられる映像がもっぱら監視カメラやスマートフォンの映像を通して描かれるのが、映像そのものが特定の立場に限定されているのを示す。
この騒擾事件で公務執行妨害を犯したのを受けて父親が片足首にGPSアンクレットをつけているのがけっこう描写としては珍しい。日本では限定的にしか使われていないらしい。
それもあって父と娘がぎくしゃくして距離が出来ていたのが、その距離がいろいろあって一応縮まるというのが全体のドラマの流れ。
途中寄る家で透析をしている息子と母がほとんど心中のような最期を遂げるのと、見終わると対になっている。
酸性雨というのは何しろ液体だからどんな具合にも変形するし、おそらく毒ガスも出すから始末が悪い。