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「Roma」のメイキング。白黒の本編に対して、こちらは当然ながらカラー。
カラーで見ると同じ場所でもずいぶん雑然とした印象になる。冒頭の床を水を流して洗うあたり、なんだか汚い水なのがわかる。
アルフォンソ・キュアロンが子供たちや素人の医者や看護師(死産の場面に出てきたのは本物の医者や看護師)に丁寧に説明して同時に意見に耳を傾けて演出しているのがわかる。
キュアロンが横移動撮影は客観的な視点を保つため、パンを多用したのは動きを多くするためとカメラワークについても明確に説明している。
キュアロンの自伝的な作品ではあっても主人公は先住民のお手伝いさんにしているバランス感覚を改めて感じる。