prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「ほえる犬は噛まない」

2020年01月14日 | 映画
大型団地を舞台にして上下と左右に広がる空間を把握し、社会的な立場とドラマ上の位置づけを反映させる映画的感覚が秀逸。
ポン・ジュノはこの2000年のデビュー作ですでに空間に対する優れた嗅覚と象徴性を見せている。

韓国人は犬を食べると揶揄されるのを逆手にとってグロテスクな、その割に精錬されたユーモアが随所に挟まれる。

世渡りが下手で燻っている人間が学歴の多寡を超えて結びつく作劇も「パラサイト」に通じる。
ペ・ドゥナの不機嫌な可愛さが可笑しい。そういえば是枝裕和とも組んだことあったが、先日のジュノとの対談(まだ見てない)で話に出ただろうか。




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