先日「MAKIKYUのページ」では、MAKIKYUが日高本線で乗車したキハ40形350番台車に関して取り上げましたが、今日は日高本線を終点の様似まで乗り通した後に乗車した、ジェイ・アール北海道バス日勝線に関して取り上げたいと思います。
ジェイ・アール北海道バスというと、札幌圏で多数の路線バスを運行しており、近年では札幌市内を運行していた市営バス一部路線の移管(琴似営業所など)も引き受けていますので、どちらかというと都市型路線を運行している印象が強いですが、札幌圏以外にも現在様似と深川に営業所を構えており、前者は日勝線、後者は深名線(JR線代替路線・運行は道北バスに委託)を運行しています。
日勝線は名前の通り、日高と十勝を結ぶ路線という事で、全国版の時刻表にも掲載されている様似~えりも~庶野(しょや)~広尾間の路線をはじめ、浦河方面の路線も含めた様似営業所管内の一般路線全体がこの路線名となっています。
様似~浦河方面の路線は昼間1~2時間に一本程度と、日高本線よりも運行本数が多く、土地柄を考えると一部区間ではかなり健闘している部類に入るといえますが、今回MAKIKYUが乗車したえりも方面の路線は運行本数も限られ、それも途中のえりも岬や庶野までの区間便も含まれる状況です。
そのため終点の広尾まで運行する便は一日僅か3往復、その内1往復は土休日運休ですので、様似~広尾間をバスで移動するとなれば、これに合わせて旅程を組まないと…という程の状況で、なかなか乗り難い路線と言えます。
かつては広尾で広尾線に乗り換えて帯広まで行けたものの、広尾線も20年以上前に廃線→バス代替(帯広~広尾間は現在十勝バスが代替バスを運行)となっている事や、MAKIKYUが乗車した際は、えりもの市街地を過ぎた後は貸切状態で、終点の広尾まで他に乗客の姿が見当たらなかった事などを考えると、この本数でも止むを得ないという印象を受けたものです。
特に運行本数の少ない庶野~広尾間では、最近トンネルに付け替えられた区間(長いものでは5km程度)もあるものの、海沿いを走る区間も多く、乗り応えも充分と言う感がありますので、機会があれば片道2340円(様似~広尾間を乗り通した場合)という決して安いとはいえない運賃を払ってでも、乗車しておきたい路線の一つですが、MAKIKYUが乗車した日は天気も決して良いとはいえない状況だったのは惜しい限りでした。
ちなみに日勝線で使用されている車両は、MAKIKYUが乗車した際は淡路交通から移籍したモノと思われるいすゞ製の車両(キュービックLV)でしたが、座席は一部が1人がけに改められており、この部分の座席モケットが別物になっているのが特徴的でしたが、車内にも「湯処花ゆずきセットきっぷ」(札幌圏のジェイ・アールバス沿線にある温泉施設の入場券と、バス往復のセット乗車券)の広告が残っているなど、見るからに札幌圏で使用した後に様似へ転属した感じの車両でした。
とはいえMAKIKYUが日勝線に乗車した際には、様似~えりもへ向かう途中で観光タイプの車両(これも時刻を考えると広尾発着)とすれ違っており、その時によって充当される車両は異なる様です。
また様似地区のジェイ・アール北海道バスでは、札幌圏で取り扱っているジェイ・アールバスカードも使用できますので、このエリアでバスに乗車する機会は限られる方でも、札幌圏で時々同社のバスに乗車する機会が…という状況でしたら、バスカードの利用もおススメ(MAKIKYUは道内の人間ではありませんが、今後も札幌圏で時々ジェイ・アールバスを利用する機会がありそうですので、バスカードを利用しました)です。
ただとくとくバスカード(昼間時間帯専用カード)は利用できず、またバスカード利用時は乗車時にもカードリーダーに通す必要(札幌圏のジェイ・アールバスでは整理券を取り、降車時に運賃箱へ整理券を投入してバーコードを読み取らせてからバスカードを挿入)があるなど、札幌圏とは勝手が異なる部分もありますので要注意です。
(余談ながら様似駅~えりも岬間の往復であれば往復割引乗車券の設定もあり、同区間の利用であれば、こちらの利用がオススメです)
写真は日勝線で乗車した車両とその車内の様子、庶野~広尾間での車窓のワンシーン(この区間では、この様な車窓が至る所で見られます)です。