JR全線の普通列車が 乗り放題となる格安乗車券・青春18きっぷが今月末まで発売され、来月10日まで利用できますので、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方の中にも、青春18きっぷを利用した旅行を計画・実行されている方も居られるかと思います。
MAKIKYUも今月に入ってから、有効回数(5回分)を一人で使いきれるかどうかは微妙な状況ながらも1枚購入しているのですが、今日はその1回目を使用し、日帰りで房総半島へ出向いていました。
(青春18きっぷは乗り放題だけあって、遠くへ行く程割安感がありますが、さほど遠くない所へ行く場合でも結構重宝するものです)
房総半島では千葉地区のJR線で唯一の非電化線区として知られる久留里線にも、馬来田→木更津の片道だけ乗車する機会があったのですが、その際に乗車した列車はキハ37形という異端形式と共に、キハ30形と呼ばれる古参気動車が連結された2両の編成でやって来ました。
キハ30系列は国鉄の通勤型気動車として知られ、外釣式の客ドアが非常に特徴的で独特の雰囲気を放っている車両ですが、今やJR線で活躍する車両は久留里線の3両のみ、それ以外を探しても茨城県の関東鉄道に譲渡された車両が活躍するだけですので、今や非常に希少な存在となっています。
その上昨年になって久留里線塗装から、国鉄時代のクリーム/朱色のリバイバル塗装に改められましたので、希少な古参気動車の存在感を更に強めていますが、MAKIKYUは最近久留里線を利用する機会がなかった事もあり、リバイバル塗装に改められたキハ30形には初めて遭遇したものでした。
キハ30形はJR線唯一の活躍舞台である久留里線でも、他形式に紛れて3両が活躍するだけですので、その姿を見る事が出来るだけでも…と思っていた程ですので、特に車両運用なども下調べせず、それも稼動車両数が少ない昼間時間帯にたまたま乗車した列車に連結されていたのは予想外の収穫でした。
このキハ30形リバイバル塗装車は、種別or行先表示部分に「久留里線」と表示しており、この部分が黄色字の派手な雰囲気となっている点はややリバイバル塗装の雰囲気を損ねている気がしますが、リバイバル塗装の雰囲気自体は結構良いのでは…と感じたものでした。
ただ久留里線ではキハ30形のみで編成を構成する事はまずなく、現代的な装いの他形式2車種(キハ38形orキハ37形)のいずれかとの混結編成となりますので、そうなると必然的にリバイバル塗装と久留里線塗装の混成となります。
久留里線塗装との混成も面白いのですが、元々現代的な雰囲気の塗装で登場したキハ38形は無理にしろ、国鉄末期に登場したキハ37形を1両だけでも朱色1色の登場当時の装いに戻し、これと併結した姿も…と感じたもので、またキハ30形も3両全車をクリーム/朱色のツートンに塗り替えるのではなく、1~2両は朱色1色の装いにしても良かったのでは…と感じたものでした。
(ただ朱色1色のキハ30形は関東鉄道で活躍中で、「MAKIKYUのページ」でも過去に記事として取り上げた事(該当記事はこちらをクリック)がありますので、敢えてこちらと差別化を図る狙いがあるのかもしれません)
またキハ30形は古参車両であるだけでなく、今時の関東地方では珍しい非冷房車としても知られていますので、稼働率は余り芳しくないと想定していましたが、MAKIKYUが乗車した列車と途中の横田駅で行き違いとなった列車にもキハ30形が連結されている姿を目撃しています。
3両しか活躍していない古参車両が、車両稼動数の少ない昼間に2両も稼動していたのは意外で、まだ冷房の必要な時期でないだけに万遍なく運用しているのか、それともキハ30形の人気を見込み、青春18きっぷに加えてツーデーパスなどの企画乗車券での遠方からの利用客を想定し、敢えて稼働率を上げているのかも気になったものでした。
写真は馬来田駅に到着したキハ30形連結列車と、横田駅を発車するキハ30形連結列車です。