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小豆島内を走るオリーブバス~離島の割にバリアフリー率も…

2013-05-05 | バス[四国]

MAKIKYUが2月に香川県の小豆島を初訪問した際には、島内を路線バスで廻ったものでした。

かつて小豆島内の路線バスは小豆島バスが運行しており、2010年に路線バスの運行は小豆島オリーブバスに移管、そして現在島内の路線バスは専らこの小豆島オリーブバスが担っています。

同社は島内全路線が乗り放題になるフリー乗車券を設定している他、オリーブバス移管後にICカード(香川県本土側のことでんなどと同一のIruca:小豆島オリジナルデザインのオリーブIruca発売もあり)も導入されています。

北廻り(大部経由)・南廻り(草壁経由)の土庄~福田間2路線を利用して島内一周すると、フリー乗車券(1日用)とICカード利用時の割引運賃適用で同程度、それ以上の乗車や路線途中での途中下車などをした場合、フリー乗車券を利用した方が割安になり、フリー乗車券は使い方次第では数時間程度の滞在でも威力を発揮します。

MAKIKYUは一応Iruca(ことでん発売のカードですが…)も所持していますが、北廻り・南廻りの土庄~福田間2路線途中での途中下車や、他に西浦線と呼ばれる支線に乗車する事もあり、1日フリー乗車券(土庄港ではオリーブバス事務所で購入可能です)を利用し、島内を動き回ったものでした。


車両面では以前の小豆島バス時代から専ら日野製中型車を導入、メーカーが日野に限定される上に、大都市圏移籍車両なども見かけない状況ですので、車種のバリエーションは限られています。


四国では本土側でも最もありふれた車種の一つと言って過言ではない、日野レインボーHR(ノンステップ)が主力を占めており、中にはラッピング車も存在します。

日野ユーザーで新しい車両…という事で、レインボーHRの他にレインボーⅡ(エルガミオのOEM車)も活躍しており、離島ながらも割合新しいバリアフリー対応車が多いのが特徴で、他にICカード(Iruca)導入やLCD運賃表示器、音声読み上げソフトを用いていると思われる車内放送など、全般的に近代的な印象を受けたものです。

ただ中には2段ステップの中型前後扉車(残念ながら巡り合せが悪く、乗車や撮影は出来ませんでしたが…)の活躍も見受けられ、淡路島の様に大都市圏排ガス規制区域事業者も真っ青になる程の状況(既にエルガミオ・エルガを多数放出しており、中には島流しならぬ「島上り」で排ガス規制区域の路線バスとして活躍する車両まで存在していますので…)と比べると、小規模ながらもまだバリエーションは…と言った所です。

そのため余り離島のバスらしくない印象が強い小豆島オリーブバスですが、中には2段ステップのトップドア車(レインボーRR)も存在しており、この車両には乗車する機会もありました。


旧小豆島バスオリジナルカラー+側面にイラストのラッピングが施されたトップドア車は、拡大型の前面窓や引き違い式となった側面窓など、自家用バスなどで良く見られる仕様となっており、同程度の年式で前後扉の車両とは様相が大きく異なります。

貸切兼用といった雰囲気の車両は、車内も2人がけのリクライニングシートが並ぶなど、路線バスにしてはグレードは高く、乗車したのは支線の西浦線でしたが、できれば北廻りか南廻りの島内1周線で乗車できれば…と感じた車両でした。
(基本的に北廻りで福田港へ到着したバスはその後南廻り、逆に南廻りで福田港へ到着したバスはその後北廻りになりますので、名目上は福田港で系統分断していますが、実質的に朝晩を除く北廻り・南廻りの大半は、土庄発着の循環系統と言っても過言ではない状況です)

小豆島の路線バスは事業者移管などもあり決して芳しい状況では…と言う話も聞きますが、車両面では大都市圏を除くとそこそこのレベルで、観光でも予め時刻を調べておけば、フリー乗車券の設定と合わせ、運行本数などの面でも、離島のバスにしては割合使い勝手が良いのでは…と感じたものでした。

今後も現状の日野中型車ばかりが活躍と言う傾向が続くのか、それとも車両のダウンサイズ化(マイクロバス導入など)や中古車導入などの動きが出てくるのかも気になる所ですが、また小豆島を再訪する機会があれば、島内観光と合わせて未乗路線乗車も…と感じたものでした。