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肥薩おれんじ鉄道・くまモン列車~車内ではくまモンのご乗車も…

2013-05-08 | 鉄道[九州・私鉄等]

先月沖縄本島への訪問を果たし、晴れて国内全47都道府県訪問達成となったMAKIKYUですが、その際には沖縄への道程は往復共に鹿児島発着航路を利用したもので、首都圏~鹿児島までの往復は使い慣れたJR利用でした。
(個人的には利用実績のある交通機関をメインに利用しており、+αでフェリーを組み合わせただけですが、新幹線やフェリーを利用して奄美・沖縄へ足を運んだ旅行の話をすると、中には鹿児島発着航路の存在を知らず、意外に感じて驚く声もありました)

JR往復は首都圏~福岡市内間の往復新幹線利用(直通のぞみ号限定)となる日本旅行のビジネス向けパッケージ(博多のホテル1泊込みでも、JR往復定価より大幅に安く、指定列車に乗り遅れても当日中なら後続列車の自由席が利用できるなど、利用価値の高い商品です)を利用したものでした。
(パッケージの宿泊は1泊のみで、帰着日を2週間程度まで伸ばす事ができますので、最近MAKIKYUが九州や韓国へ足を運ぶ際には、よく利用している定番商品ですが、首都圏でのJR九州高速船「BEETLE」知名度が意外と低い事もあり、MAKIKYUの周囲で韓国旅行にこの商品を活用した話を聞かないのは残念な限りです)

福岡県内~鹿児島(鹿児島中央)間の往復も、片道は新幹線2枚きっぷのバラ売りを利用し、九州新幹線に乗車したものの、青春18きっぷの数に余裕があり、利用期限が迫っていた事や、鹿児島のフェリー出航が夕方で時間的余裕が若干あった事から、往路片道は普通・快速列車乗り継ぎで移動したものでした。

福岡県内~鹿児島市内をJRで移動する際には、肥薩線経由などの経路もありますが、かつては鹿児島本線の一部だったものの、九州新幹線部分開業後は経営分離された八代~川内(Sendai)間の第3セクター・肥薩おれんじ鉄道には久しく乗車していなかった事もあり、多少の時間短縮も兼ねて同線経由で移動したものでした。

青春18きっぷは肥薩おれんじ鉄道で通用しないものの、18きっぷ利用者向けに「おれんじ18フリーきっぷ」が設定されており、18きっぷを提示すると購入できる2000円のこの乗車券は、八代~川内間の片道利用でも普通運賃より割安になりますので、この乗車券を利用して乗車したものでしたが、最近運行開始した観光列車「おれんじ食堂」には、別途料金を支払っても乗車できませんので要注意です。
(ただ「旅名人の九州満喫きっぷ」や、通常のフリーきっぷを利用する場合は、おれんじ食堂の2号車(リビング・カー)には別途料金追加で乗車可能となっており、乗車券により取り扱いが異なりますので要注意です)

そして八代駅でおれんじ18フリーきっぷを購入し、出水(Izumi)行きの列車に乗車し、その後乗り継いで川内へ向かうのですが、出水行きの列車は希少な転換式クロスシートを装備した特別仕様車の登板を期待したものの、残念ながら通常のセミクロスシート車(クロスシートは固定式のボックス配置)、そして出水から乗り継いだ列車も同様で、MAKIKYUはまだ肥薩おれんじ鉄道の特別仕様車には当たった事がありません。


しかしながら八代~出水間で乗車した列車は、これまた1両しか運行していない熊本県PRのゆるキャラ・くまモンをラッピングした車両でした。

一応運行予定がHPでも公開されていますが、特に運用も確認せず、たまたま乗車した列車がこの車両と言うのは、特別仕様車ではなくても、好み次第ではアタリと感じるかもしれません。


このラッピング車両に乗車すると、設備的には通常のセミクロス車と同様で、座席モケットも通常仕様でしたが、外観だけでなく、車内も広告枠やシートカバー、そして天井など至る所にくまモン・くまモン・くまモン…


「熊本が好きだモン」「列車が好きだモン」「トイレはここだモン!」など、車内はくまモン尽くしとなっています。

まだこれだけなら、ゆるキャラをデザインしたただのラッピング列車と感じる方も居られるかと思いますが、広告枠の掲示や貼付ステッカー類だけでなく、車内には実際にくまモンがご乗車になっているのも特徴で、途中駅の停車中には、その滑稽な姿を持参の携帯等で撮影している乗客の姿もボチボチ…という状況でした。


くまモンの図体は結構大きく、ロングシートを占拠しているくまモンは、バケットシートの1人分区画以上、「メタボだモン」とでも言いたくなる有様です。

こんな巨漢が仮に首都圏の小田急線や東急田園都市線、地下鉄東西線辺りの朝ラッシュ時で、都心方向へ向かうワイドドア車や多扉車による優等列車などにご乗車ともなれば、遠距離通勤者からのクレーム殺到は免れないかと思いますので、ローカル線ならではのほのぼのとした取り組みと感じます。

九州では某デザイナーによる凝ったデザインや、木材など独特な素材を多用した列車が目を引き、鹿児島までの道中でも、JR普通列車で牛革をモケットに用い、座席フレームの一部に合板を用いているなど、非常に独特な雰囲気の車両にも当たっています。

しかしながら全国各地で類似車両が多数活躍し、ありふれた感のある標準仕様車両でも、このくまモン列車などは客層次第では結構な
価をされるのでは…と感じたもので、MAKIKYUも仕事先の知人に旅行中の写真を見せたら「この写真が欲しい」という要望が出た程でした。
(「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方の中で、もしこの記事で公開している画像を元サイズで希望される方が居られましたら、メールにて問い合わせ頂ければ対応致します)

また他の第3セクター鉄道などでも、混雑対応などで差支えが出ない路線で、このくまモンの様にキャラクターがご乗車…となれば、キャラクターを求めて乗車するといった動きも出てきても…と思いますが、この様な取り組み事例が他にどの程度存在するのかも気になる所です。