4月にMAKIKYUが訪問した奄美大島で、島内各地を運行する道の島交通の路線バスは、空港線を除く殆どの路線でマイクロバスを見かける程ですが、今日はこのマイクロバスに関して取り上げたいと思います。
名瀬から古仁屋や佐仁に至る幹線でも、マイクロバスによる運行が決して珍しくない状況になっており、名瀬~古仁屋間での小型車やマイクロバスによる運行も当り前、早朝のフェリー接続便でマイクロバスが充当される事もしばしばの様です。
(ただ通学ラッシュなどで多客が見込まれる便には、極力輸送力を確保できる車両を充当している様です)
マイクロバスの中でも、最も多数派を占めているのは日産シビリアンで、旧岩崎バス時代に10台以上が導入され、ジャーニーLR(中型車)・キュービックLV(大型車)・元名古屋市営小型車(日野製)と並び、道の島交通の主力車両と言える存在になっています。
前面上部にコブの様に出っ張った行先表示器を装備した車両が大半を占め、白に青と水色のラインを纏った装いは、どの車両も大差ない印象を受けます。
とはいえ側面には島内各地の名所などのデザインを用いたラッピングが施され、車両によってデザインが異なりますので、この部分ラッピングのお陰で、各車両に辛うじて個性が生じており、シンプル過ぎる真っ白なバスなども、この位のラッピングがあれば…と感じます。
MAKIKYUは道の島交通のシビリアンには、名瀬の市内線で一度乗車しただけですが、音声合成による車内放送のない道の島交通でこの手の車両に乗車となると、整理券発行機と運賃表示器の存在が、辛うじて路線バスである事を意識させられると言っても過言ではなく、送迎バスにでも乗車している様な錯覚を覚えます。
またシビリアンの様に多数活躍している訳ではないものの、車庫内でシビリアンと同じ塗装のレインボーRBの姿も見かけ、この車両は結構な古参車ですので、あとどの程度活躍するのか気になる所です。
旧奄美交通でもシビリアンこそ導入していないものの、スペック的には大差ない三菱ローザを数台導入、道の島交通に引き継がれています。
決して新しいとは言えない車両で、既に運用離脱車両も発生している様ですが、こちらは数台が旧奄美交通塗装のままで活躍しています。
MAKIKYUが名瀬市内から古仁屋方面へ向かう便に乗車した際、このローザに当たり、これも1時間以上の路線で使う車両では…と感じたものですが、座席などは特に硬く長時間乗車には…という訳ではありませんので、先日取り上げた元名古屋市営バスとどちらが良いかとなると、好み次第と言った所かと思います。
この他撮影は出来ていないものの、路線バス用のマイクロバスとしては最定番車種とも言える日野リエッセも、道の島交通では恒例の真っ白な装いで何台か活躍する姿を目撃しています。
これは中古導入された車両の様ですが、小柄ながらも立席乗車も可能で、路線バスとしての乗降性も考慮した車両ですので、最近の道の島交通の車両導入傾向を踏まえると、小型と並び今後続々と数を増やす可能性が…と感じたものでした。
名瀬の短距離市内路線であれば、この手の車両で運行コストを低減しつつ、運行頻度を確保するのも悪くない気がするのですが、佐仁や古仁屋などへ向かう足の長い幹線では、居住性を考えると…といった所です。
道の島交通では空港線を除くと、どの路線にどの車両が入っても…と言うのが現状で、ダイヤ毎にある程度充当車両を限定するなど、路線特性に応じた車両充当を行えば…と感じる所です。
(現状でも名瀬にある2箇所の車庫以外に駐在している車両で運行されるダイヤなどは、ある程度充当車両は固定されている様ですが…)