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東京メトロ16000系の試運転に遭遇~近年の首都圏新型車両にしては…

2010-11-04 | 鉄道[首都圏・私鉄等]

  

今日MAKIKYUは小田急線を利用する機会があったのですが、その際には多摩線で試運転を行っている東京メトロの千代田線用新型車両・16000系電車に遭遇する事が出来ました。

16000系は老朽化した6000系の初期車両などを取り替える目的で製造された最新型車両で、6000系はどの編成が取替対象になるのかも気になる所です。
(2段窓の直流モーター車はほぼ確実かと思いますが、最近の東京メトロにおける車両動向は営団時代とは大違いですので、VVVF化改造された初期車や、直流モーターのまま残る後期車なども淘汰対象の可能性がありますので…)

1本だけの導入で終わってしまった06系とは異なり、結構な数が導入される見込みとなっており、まだ営業開始していない今日でも、多摩線で試運転を行っていたのは第3編成という状況でしたので、有楽町・副都心線の10000系の様に、姿を見かける機会が珍しくないと感じる様になるのは時間の問題かもしれません。

ちなみにこの車両を初めて目の当たりにした感想としては、車体構造の変化も起因してか、窄んだ形状が特徴的な前面はやや好みが割れそうで、MAKIKYUとしては副都心線用の10000系に比べると…という所ですが、中国の地下鉄新線などで走っていてもおかしくなさそうなデザインも、実車を見ると雑誌等で見る姿よりは見栄えがするのでは…と感じたものでした。

側面はラインカラーの緑色が使われるのは当然としても、窓下の帯は06系の様な薄紫色ではなく、黄緑色となっているのが特徴で、また窓上にも緑帯がありますが、その上をアルミ地の銀色ではなくわざわざグレーとしているのも特徴的です。

そして下回りもまだ納車されてからさほど経過していない事もあってか、ピカピカで様子を見渡すにも絶好といった雰囲気でしたが、ボルスタ付きの台車となっている点は、旧営団とは異なる東京メトロの新形式ならではの特徴と言えます。

また今回は試運転列車と言う事もあって乗車は叶わず、様子を外から眺めただけですが、走行音は新車では16000系が初となる同期電動機を、更新工事の際の下回り交換で取り付けた02系更新車(MAKIKYUもまだ一度しか乗車していないのですが…)の様な起動音が特徴的でした。

車内の様子も外から伺う限りでは、車両間貫通路や座席脇の袖仕切りの特徴的な形状が、雑誌等で紹介されている通りといった雰囲気を受けたものでしたが、窓は日よけも装備されている様に見受けられました。

アルミ車両の製造を得意とする山口県のメーカーで製造されたメーカー標準仕様車両は、見た目は「某社レンズ付きフィルムに良く似た名称で呼ばれる事が多い電車」などに比べると、低コスト形車両にしては見栄えは悪くないのですが、最近首都圏に導入されているこの手の車両は、座席の座り心地に難のある車両が多く、この座席の事を「極悪」「岩」「腰痛製造」など、一部では凄い名称で呼んでいる方もいる程です。
(それでもMAKIKYUとしては、高速運転で知られる首都圏の標準軌某大手私鉄が最近導入している「ブカブカ」した異様な感触の座席よりはマシと思っていますが…)

問題の座席は不評が相次いでいるだけに、同一形式でも最新編成では厚みや形状を変えた改良品に変えられる事例が各者で相次ぎ、東京メトロの一部車両ではさほど古くないにも関わらず、既存の座席を改良品に変える程の動きも見られますので、16000系が「極悪」などと呼ばれる類の座席を装備している事はないと思いますが、比較的好印象を持った16000系も、座席に関してだけはどの程度の居住性が確保されているのか気になる所です。

とはいえ懸念される座席を除くと、一応メーカー標準仕様車の一派でありながらも、千代田線の乗入2線区で活躍する最新型通勤車に比べると、内外共全体的に高級感を感じたもので、営業開始が待ち遠しいと感じます。

最近の首都圏では「某社レンズ付きフィルムに良く似た名称で呼ばれる事が多い電車」など、内外共に貧相な印象が否めない車両が大増殖していますので、一部の関西私鉄最新鋭車両の様な高級感たっぷりとまでは行かないにしても、乗入線区を初めとする首都圏各鉄道でも16000系などに刺激を受け、ある程度の標準仕様化で導入コストを下げつつも、もう少し
見栄えのする車両を…と感じたものです。
(首都圏の最新型車両の中にも、中にはそこそこのレベルと感じる車両もあるのですが…)

さすがに「某社レンズ付きフィルムに良く似た名称で呼ばれる事が多い電車」を自社製造している会社だけは、幾ら16000系が沢山乗り入れても、懲りずに貧相な粗製乱造車を山ほど作り続けそうで、大儲けしていても、期待するのは無理そうですが…

(11/5付補足)この記事を公開した4日、小田急線での試運転に供されている編成とは異なる編成が営業運転を開始した模様です。
小田急線内での16000系営業開始は、乗務員訓練の事などを考えるともう少し先になりそうですが、どの路線でも良いので一度乗車してみたいものです。



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
16000系 (国仲 涼太)
2010-11-07 23:13:28
遂に営業運転も始まったのですね。
いつの間にかという感じです(^_^;)

A-train の短所がどのくらい改善されているか注目したいと思います。
東武50050系も新しい編成は座り心地が良くなっていたので,
その辺は大丈夫だと信じたいところです。
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座席は恐らくA-tarinの現標準仕様かと… (MAKIKYU)
2010-11-08 12:36:33
国仲 涼太様こんにちは。

営業運転開始はこちらもネット上の情報を仕入れただけで、実際に姿を目撃した訳ではありませんが、いつの間に…というのは同感で、小田急線への乗り入れ開始も待ち遠しいものです。

またA-trainと言えども、阪急9000系の様に標準品と異なる座席を用いている車両もありますので、A-train=悪い座席という訳ではありませんが、少し前の標準仕様は余りに酷過ぎましたね。

ホームから車内を見渡した限りでは、恐らくA-tarinの現標準仕様(東武50050系やTX2000系の増備車などで採用)の可能性が高いと見受けられましたので、物凄く快適で多摩線内~千葉県内まで乗り通しても…というレベルは期待できないかと思いますが、都心~乗り入れ線区の終端程度まで1時間程度の乗車なら何とかなりそうと感じたものです。
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