先日「MAKIKYUのページ」では、東京メトロ東西線の新型車・15000系に関して取り上げましたが、今月は他に横浜市内でも久々に乗車したシーサイドライン(横浜新都市交通)で新型車両に初遭遇したものでした。
この新型車両は2000形と呼ばれ、1000形と呼ばれる既存車両の取替え用に導入され、今年に入ってから第1編成が稼動したばかりですので、まだ現状では遭遇頻度は低く、狙っても簡単に捕まらない車両ですが、今後1000系の取替え用に増備される計画となっており、あと数年もすればシーサイドラインはこの車両ばかり…という事になりそうです。
2000系は沿線にステンレス製車両の製造を得意とする車両メーカーが存在し、このメーカーが製造を行っている事もあってか、幅広のステンレス車体を採用しています。
窓回りなどには、三角形を組み合わせた幾何学模様を貼り付けているのも大きな特徴で、非常に奇妙な雰囲気を感じたものですが、この装いは既存車両とは大きく異なり、新型車両である事が一目で分かる指標にもなっています。
車内に足を踏み入れると、最近の首都圏における新型車らしい簡素な雰囲気となっており、寒色系を中心とした内装は、暖色系の既存車両とは随分異なるものです。
近年の新型車両では定番の装備になりつつある、LCDモニターによる情報案内装置は、後付けの様な苦しい配置となっており、車両限界が小さい新交通システムならではとも言えます。
座席配置は既存車両ではオールロングシートだったものが、2000系では一部クロスシートに改められ、観光で八景島辺りを訪れる旅客からは評価されそうですが、運賃設定も決して安いとは言い難いシーサイドラインだけあり、ただの輸送手段ではなく付加価値を付けるという意味合いもあるかもしれません。
そして既存車両では閉鎖されていた最前部も、2000系では非常時などを除いて一般にも開放され、最前部は左側に1人掛け座席、そして非常用運転台部分には折りたたみ式の1人用座席が設けられており、この2席は前面展望を存分に楽しむ事が出来ます。
最前部の運転台付近には、「終点で引き続いての乗車はご遠慮下さい」という案内まで掲出されている程で、観光目的での利用も多い都内の「ゆりかもめ」を連想したものですが、座席は薄くて硬い上に、足元も狭くなっていますので、車中でゆっくりとくつろぐには不適な座席かもしれません。
内装が比較的簡素な雰囲気である事や、奇妙な幾何学模様などは好みが分かれそうな所ですが、最前部をはじめとするクロスシートの設置は大いに評価できるもので、今後の増備にも期待したいと感じたものでした。
2000形に会われたのですね♪私はまだだ~。
幾何学模様といい前面の顔といい、従来のとは一線を画す雰囲気は外観からも伝わりますね~。
>と-る様
この車両の大きな特徴と言える幾何学模様は、遠くから見ても独特で、非常にインパクトのあるものです。
また前面の表情は、ライト形状と幾何学模様を除くと、実用一辺倒といった印象で、車内も比較的簡素な雰囲気ですが、クロスシート装備や最前部開放などは大いに評価できるもので、様々な面で従来車との違いを感じたものでした。
>6994様
携帯OFF車両は阪急グループでの実績があるものの、首都圏では余り馴染みない取り組みですので、不慣れな利用者などを考慮すると、近隣他者と同様の方が良いのかもしれません。
ただ無人運転列車だけに、車内治安などを考えるとルール変更を知らない乗客が…という事も確かに考えられ、状況によっては一時市内のリニア地下鉄で行った、優先席の譲り合い啓発を呼びかける巡回員の様な取り組みも必要かもしれません。
とはいえ「携帯OFFエリア」設定を発表しながらも、それ以外も優先席設定を継続する市内地下鉄の方が、ルールが異例で分かり難く、トラブルが多くなりそうな気がします。