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銚子電気鉄道1000形・『桃太郎電鉄』20周年記念電車

2007-09-02 | 鉄道[首都圏・私鉄等]

  

先月MAKIKYUが青春18きっぷを使用して房総・東総方面へ出向いた際には、千葉県の東端・銚子にも立ち寄り、昨年秋に車両の法定検査が出来ないことを会社自身が公式HPで発表し、「鉄道修理費のためにぬれ煎餅を買ってください」呼び掛けた事で一躍有名となった銚子電気鉄道(銚電)にも乗車して来ました。

先月MAKIKYUが銚電に乗車した際は団体乗車による余りの混雑(1両での運行とはいえ、盛況なのはある意味嬉しい話ですが…)もあって、乗車は銚子→外川の片道だけ(復路はバス利用)で、またこの車両は稼動していませんでしたが、車庫のある仲ノ町駅に停車している姿を撮影出来ましたので、今日取り上げたいと思います。

1000形はかつて営団地下鉄(現東京メトロ)銀座線で活躍していた車両で、第3軌条方式による集電方式であった車両を架線集電に改めた数少ない事例(他に現在走っている車両では、琴電や福鉄などに事例あり)ですが、その事もあって台車やパンタグラフは他私鉄の廃車発生品を組み合わせているのが特徴です。

90年代に銚電に入線し、現在2両が在籍している主力車両で、床材もリノリウムが貼られるなど、車内も随分近代的な印象を受けますが、同社唯一のカルダン駆動車で走行音も非常に静かですので、旧式のつりかけ駆動を採用した車両の走行音を期待して銚電を訪問し、この車両に当たると少々ガッカリかもしれません。

それでも経年は40年を越えており冷房装置もない状況ですので、銚電では最新車両とはいえ、他の鉄道などと比べると結構な年代物で、これでも他の充分旧型の部類に入りますが、銚電を訪問すると大抵は2両の内どちらか1両が稼動(この形式と800形が各1両の2両で運行している事が多いです)していますので、比較的遭遇頻度の高い車両です。

この2両は比較的最近までほぼ同様の姿をしていましたが、今年春には1001号車がハドソンのTVゲーム『桃太郎電鉄』シリーズ20周年記念電車となり、3年間この塗装で走る予定ですが、側面には同ゲームのキャラクターなどが描かれた装いで前面は水色一色となっており、デザインも悪くないですし、正面から見た印象もなかなかインパクトがある様に感じられます。

またこの列車の運行に関しては、『桃太郎電鉄』シリーズのゲーム中で登場するイベント「潮風のんびり銚子電鉄レース」(サイコロを振って、終点から最も遠い所にいるプレイヤーが勝ち!という風変わりなイベントです)というを導入したのが関係の始まりとなっており、経営難にあっても地道な努力を続ける銚電にハドソンが賛同する形となっているのも特徴的です。

こういったスポンサーが付く事も銚電には心強い限りですが、銚電と『桃太郎電鉄』シリーズの関係はこの電車運行だけに留まらず、今年夏には『桃太郎電鉄』に登場するキャラクターの石像が幾つかの駅に設置され、期間限定でスタンプラリーも実施されるなど、両者の関係は緊密になっており、今後の展開にも期待したいものです。

画像は仲ノ町駅に停車中の『桃太郎電鉄』シリーズ20周年記念電車(1001号)とスタンプラリーの告知広告(現在は終了・試しに外川駅のスタンプを見たら、恐ろしきキングボンビーの絵柄でした)、仲ノ町駅に設置された貧乏神の石像(このゲームに登場するキャラクター・他数駅にも似たような石像が設置されており、頭上に載っているキャラクターが異なります)です。



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