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北九州市営バスで活躍する電気バス~日本では数少ない韓国製路線車

2015-03-30 | バス[九州本土]

今月MAKIKYUが北九州市内へ足を運んだ際には、先日「MAKIKYUのページ」で取り上げた筑豊電気鉄道の新型車両をはじめ、市内を走る北九州市交通局の路線バス(市営バス)などにも乗車機会がありました。

市営バスは旧若松市の市営バスを継承した関係で、若松区内を中心とした運行となっており、小倉や黒崎などでは影が薄い存在ですが、若松区内から乗り入れる路線が存在しています。

また北九州市の象徴の一つとも言える若戸大橋を経由する路線は、小倉駅周辺を発着する路線以外に、戸畑駅を発着する路線も存在し、今月戸畑駅発着の市営バス路線に初乗車する機会がありました。

戸畑駅発着の路線では、平日の特定ダイヤ2往復に電気バスが充当されているのも大きな特徴で、MAKIKYUはこの電気バスにも乗車したものでした。

電気バスは若松営業所やその近隣にあるエコタウンセンターまでの便に充当されており、塗装は市営バスで運行している近年登場・塗装変更した一般車両と同一です。


電気バスは日本の国産車種ではなく、国内を運行する一般路線車では非常に珍しい韓国製車両となっているのも大きな特徴で、同車種は他に鹿児島県・薩摩川内市内を運行する南国交通の川内港シャトルバスでも活躍しています。


韓国製車両だけあり、国産バスとは大きく異なる独特なデザインが特徴で、ピーナッツを連想する屋根形状などは、韓国で活躍する電気バスに類似した印象を受けます。


ただ前面形状などは韓国で活躍する車種とは異なるものとなっており、右ハンドル・右後方非常口設置なども、韓国で活躍する電気バスとは異なる日本向け仕様、中扉が両開き式のプラグドアとなっているのも大きな特徴です。


車内に足を踏み入れると、各種ワンマン機器や降車ボタンなどは日本の一般的な路線バスと同様ながらも、座席や窓ガラスの支持方法などは韓国仕様そのもの、ビニール張り座席も日本では余り見かけないものですので、韓国からそう遠くない土地とは言えども、日本国内で韓流のバスを体感できます。


近年韓国の市内バスではよく見かけるカラフルなつり革も、韓国のバスを知らない人物が見れば新鮮に感じると思いますし、MAKIKYUの様に韓国の市内バスに何度も乗車している人間が見れば、日本でもこのつり革が…と感じるものです。


車内段差に関しては、日本のバスに比べるとまだまだ…という感があり、後部座席脇の窓が随分小さいサイズになっている辺りなども…と感じますが、蓄電池搭載の関係で低床ノンステップ部分の天井高が低くなっているのも大きな特徴で、中扉後部の天井高が変化する部分に、運賃表示などを行うLCDモニターが装備されているのも大きな特徴です。

この電気バスに乗車した際の感触としては、シリーズ式ハイブリッドバスとして知られる三菱エアロスター・エコハイブリッドに近い印象も受けたもので、完全に外部からの充電で、エコハイブリッドの特徴となっている発電用エンジンがない分、走行時はより静かと感じたものでした。

とはいえ電気バスと言う新機構よりも、日本国内では数少ない韓国製の一般路線車である事の方が際立っていると感じたもので、日本国内では韓国製バスも既に観光・高速車では結構普及していますので、一般路線車でも今後採用例が増えるのか否かも気になると感じたものでした。

また以前「MAKIKYUのページ」で取り上げた、韓国・ソウル市内を走る電気バスに関する記事をご覧になりたい方は、こちらをクリックして下さい。



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2 コメント

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Unknown (BR-351)
2015-03-30 19:22:48
HPいつも楽しく拝見させて頂いてます。京都急行の中国BYD社製EVバスとの比較も興味深いですね。国内メーカーも早く燃料電池バスやEVバスを商品化してほしいものですね。電気バスに関しては韓国や中国がちょっとリードしていますね。
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京都急行は回数券もありますので… (MAKIKYU)
2015-03-31 00:42:58
BR-351様はじめまして。

京都市内を走る真っ赤な京都急行バス(プリンセスライン)は、こちらも2回程乗車した事があり、消費税増税前に購入→増税後もそのまま使用可能な回数券の残券も所持しています。

この会社は様々な事業者から中古車を寄せ集めるなど、小規模ながら車種のバラエティも豊富で、趣味的には非常に面白い存在ですが、中国製電気バス導入で更に面白くなって来ましたね。

中国は国土が広く、都市鉄道も新路線が次々と開業するものの、日本に比べるとまだまだという状況ですので、バス需要も半端ではありません。

その上香港や澳門は日本と同様の左側通行、澳門も最近は大陸本土製の車両が多数導入される状況ですので、新機構を備えた新型車種の導入や、この車種の日本向け対応もし易い環境にありマス。

その上欧州メーカーとの合弁製造も少なくない状況ですので、日本国内で量産可能な数が見込めない新機構を備えた車種に関しては、輸入やメンテナンスなどをサポートする形が現実的だと思います。
(神奈中や京成バスなどが導入しているベンツCITAROなどは、三菱ふそうが輸入に際してバックアップしている様ですので…)

また京都急行バスの電気バスはまだ未乗ですが、回数券もありますので、京都訪問時に見かける機会があれば、是非乗車したいと思っています。
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