先日「MAKIKYUのページ」では、中国・山東省の済南市内を運行する快速公交系統(BRT)に関して取り上げましたが、近年中国では各地でBRT運行が相次いでおり、その中でも福建省・厦門(Xiamen/Amoi)市のBRTは有名な存在となっています。
MAKIKYUも厦門市内へ足を運んだ際にこのBRTを利用しており、市内中心部では複数系統が運行している状況ですが、その中でも旅行者が利用する機会が最も多いと思われるのは、高鉄(CRH)の厦門北站を起点に、市中心部を経て第一埠頭站までの間を運行する快1路、MAKIKYUが乗車したBRTもこの路線でした。
起点の厦門北站をはじめ、快1路は全停留所に自動改札を設置、乗車券はICチップ入りトークンとなっていますが、乗車券発売は有人窓口、行先を口頭で告げて購入する辺りは中国らしい所で、厦門北站の窓口では各停留所までの運賃表(区間によって運賃が異なり、MAKIKYUが終点まで乗車した際には3.5元でした)が見当たらなかったのは少々不便と感じたものでした。
そして厦門北站からBRTに乗り込むと、厦門北站周辺を除くと殆どが専用路を運行する事もあり、非常に快調な走りは電車並みと言っても過言ではなく、厦門北站近くでは交差点は一般車両と共用ながら、厦門島近くになると新交通システムやガイドウェイバスの如く高架の専用線を走ります。
厦門島内ではBRT同士の平面交差もあり、よくここまで大規模なインフラを構築したと感心する程で、所要時間も下道を走る市内公共汽車(路線バス)の半分程度かそれ以下と言う状況でした。
終点の第一埠頭站もBRT停留所としては相当な規模を誇り、中国の勢いを改めて実感させられると言っても過言ではない状況、これなら島道を走るバスより少々割高な運賃(一般路線が安過ぎるだけですが…)でも充分なサービスレベルが確保されていると感じたものでした。
充当車両はバイオレットに黄色いラインを纏った金龍製のBRT専用車が用いられ、快1路では連接車が主流となっています。
ただ一部便では同デザインの単車も稼働しており、快1路以外の専用路を運行するBRTでは、単車ばかりを見かける系統も存在する状況でした。
車両面では同型車ばかりと言った雰囲気で、中国のバスではよく見かけるラッピング車もBRTでは見かけないなど、車両面でのバラエティは乏しい印象を受けたものでしたが、市内中心部の厦門島と大きく離れた厦門北站を結ぶ交通手段としては非常に便利で、今後自動券売機設置などで外国人がもっと利用し易い体制が整えば…と感じたものでした。
またMAKIKYUが厦門へ足を運んだ際には、BRT以外の市内公共汽車にも乗車機会があり、こちらも近日中に追って取り上げたいと思います。
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