MAKIKYUは5月に引き続き先月(6月)も栃木県内へ足を運ぶ機会がありましたが、その際には県北の大田原市へも足を運んだものでした。
大田原市は市の中心部に鉄道が通っておらず、市内にある鉄道駅も野崎駅のみと言う状況ですので、市内の公共交通は路線バスが主体となっています。
路線バスは大田原市内や周辺一帯に路線を持つ東野交通をはじめ、大田原市自体も白ナンバーの自家用登録車両による路線バスを運行しています。
自治体が運行する白ナンバーのバスというと、民営事業者の路線が利用不振で廃止され、地域の足を確保するために自治体自らがバス運営に携わる事が大半と言う事もあり、閑散路線でマイクロバスによる運行というのが一般的で、全長8~9m程度の中型車でも自治体白ナンバーバスでは大きな部類に入ります。
しかしながら大田原市は市内に国際医療福祉大学を抱え、同校通学輸送の一端を担っている事もあってか、那須塩原駅~国際医療福祉大学間の路線などで大型車を運行、しかも新車で導入したバリアフリー対応の低床車ばかりですので、自治体白ナンバーバスの中では異例の存在と言っても過言ではないものです。
MAKIKYUが大田原市営バスに乗車したのも那須塩原駅~国際医療福祉大学間の路線でしたが、乗車したいすゞERGAは多客を見込んで中扉近くの折畳式座席を畳み、立席空間を増やしていたにも関わらず途中停留所で満員となり、積残客も多数発生していた程。
(積残し客が発生した停留所ではすぐ後ろにマイクロバスも走っており、こちらが積残し客を乗せていましたが…)
年式の新しい大型車充当という時点でそこそこの需要がある事は想定していたものの、ここまで利用客が多いのか…と感心する程でした。
国際医療福祉大学では三菱エアロスターの姿も見られ、事業規模は決して大きくないにも関わらず、車両バラエティは結構豊富と感じたものでした。
また大田原市役所やその周辺の市内中心部と、中心部最寄駅となっている西那須野駅(那須塩原市)の間にも市営バス路線が存在し中型車で運行、撮影できたのはいすゞERGAMIOのみですが、こちらの路線でも三菱エアロミディが活躍する姿も見られました。
大田原市営バスでは大型車や中型車だけでなく、支線系統などではトップドアのマイクロバス(日野リエッセ)も多数運用しており、学生輸送の積残し補完でも活躍していました。
MAKIKYUが大田原市営バスへ乗車したのは先月が初めてでしたが、運賃が1乗車200円均一と割安な事もあって幹線系統は比較的利用し易いと感じ、便数の少ない支線系統も含めると路線も結構な数になります。
1日乗車券も設定されており、路線・車両共に結構なバリエーションが存在する事もあり、大田原市営バスは趣味的にも非常に面白い存在と感じたもので、機会があれば1日乗車券を購入し、市営バスの様々な路線や車両に乗車するのも…と感じたものでした。
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大田原市の記事を拝見して、私の脳裏に真っ先に、今はなき東野鉄道のことが思い浮かびました。
改めて調べてみると、末端区間の常陸小川までは、戦前の1939年には廃止されているんですね。その理由は、水害との事。
残存区間の西那須野~黒羽間も、もう半世紀近く前の1968年に廃止されていますから、さすがの私も乗った事も実際見た事もありません。ただ資料の上で知っているだけです。
今バスを走らせている東野交通が、東野鉄道の後身ということで、その会社名に、その名残を感じるくらいです。
何でも、蒸気鉄道が出来る以前には、那須人車軌道という、人車軌道もあったそう。なんか奥が深そうです。
国際医療福祉大学は本学が大田原市にあり、結構規模の大きなキャンパスですが、先日小田急線の町田駅構内にあった同学の看板を見た限りでは、他に小田原や福岡毛県内などにもキャンパスが存在する事を謳っており、結構色々な所に拠点が点在している様です。
また鉄道代替路線にもなっている西那須野~大田原市役所~国際医療福祉大学~黒羽(~小川・馬頭)の東野バスにも乗車機会があり、こちらに関しても近日中に別記事で追って取り上げたいと思っています。