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桜東バス(1)~県境を跨ぐ廃止代替バス

2011-02-17 | バス[北関東]

 
先日「MAKIKYUのページ」でも取り上げた臨時快速列車「お座敷うつくしま浜街道」号に乗車した際は、茨城県内の佐貫駅から乗車した事もあり、乗車前に茨城県内を動き回っていたのですが、その際には桜東バスと呼ばれる路線バスに乗車する機会もありました。

桜東バスは晃進物流という事業者が運営を担い、JRバス関東が運行していた土浦駅~江戸崎~常陸幸田~佐原駅間の路線の中で、廃止となった江戸崎以遠の区間を中心に運行している廃止代替バスで、路線の運行形態こそ一般路線バスに近いものの、沿線自治体である稲敷市のコミュニティバス的性格も併せ持ったものとなっています。
(土浦駅~江戸崎間は現在でもJRバス関東の便が概ね毎時1本程度確保され、江戸崎へ至る主要公共交通機関となっています)

このため運賃設定が非常に安く設定されており、車内掲示の運賃表(車内に運賃表示器の設置はありません)にある「50」といった数字を見ると、単位「10円」なのでは?と疑ってしまう程です。


ただ利根川を渡って千葉県内(佐原市)へ至る区間は初乗り150~160円程度と、距離制の路線バスでは一般的な運賃設定となっており、区間によって運賃設定が大きく異なるのは、自治体絡みのバスならではと言えます。

また運賃は特殊な運賃形態だけあって対キロ制とは言い難いものの、地方の路線バスでは一般的な乗車区間によって運賃が変動する後払い制となっていますが、乗車方式もこの手のバスでは一般的な整理券方式ではなく、乗車時に行先を申告する信用方式となっており、この事もあってか車内放送のアナウンスが行われていないのも大きな特徴です。
(余談ながら後払い信用方式のバスは、各地で路線バスに乗車しているMAKIKYUも、まだ数度しか乗車した事がありません)

使用車両はJRバス関東からの移管時に、新車で用意された前後扉の日野製中型路線車(Rainbow)が主力となっており、MAKIKYUが桜東バスに乗車した際には、この車両に当たったものでした。


この車両は車内もハイバックシートがズラリと並び、自家用バスの様な雰囲気が漂っているのですが、前乗り前降りにも関わらず後扉が設けられているのも特徴で、大都市圏の中古車両などならともかく、新車で導入した車両でわざわざこの様な仕様にしたのは少々不思議に感じるもので、さほど古い車両でないにも関わらず、行先表示幕が小さいサイズとなっている点も独特です。

ちなみに先日MAKIKYUが桜東バスに乗車した際には、佐原~江戸崎間を通して乗車し、その後JRバスに乗り継いで土浦へ抜けたのですが、佐原~江戸崎間だけでも距離は30km近くあります。

所要時間も約1時間を要するにも関わらず、運賃は僅か320円で済みましたので、日本の地方を走る路線バスと言うと割高な交通機関と言う印象が強いものですが、この路線に関しては非常に乗り得感を感じたものでした。

ただ土地柄もあって本数はさほど多くない上に、途中車庫のある常陸幸田を発着する便も存在しますので、佐原~江戸崎間を通して乗車するとなると、利用できる便が限られてしまうのは残念な限りですが、その気になれば首都圏各地から日帰りで乗車に出向く事も充分可能ですので、興味のある方は是非一度桜東バスに乗車してみては如何でしょうか?



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