数日前MAKIKYUは知人某氏と共に横浜市内某所の鉄道模型店へ足を運び、店内にあるレンタルレイアウトで模型車両(Nゲージ)走行を行う機会がありました。
その際にはMAKIKYUが久々に走らせようとした車両のケースを開けたら、動力車のカバーが妙な状況になっている車両が存在したものでした。
気になって動力ユニットを車体から外して様子を見たら、ダイキャスト製の動力ユニットが崩壊を起こし、マトモに走行できない状況でした。
(写真は床下カバーや動力台車・モーターなどを外した状態のダイキャスト製ユニットです)
様々なメーカーの動力車を合わせると、Nゲージ車両の保有数は動力車だけでも3桁に達する状況ですが、それでもこんな事態に遭遇したのは初めてで、レンタルレイアウトの運営を行っている店舗の店員も「こんなの見たのは初めて」と驚く有様でした。
帰宅後に気になってネットで調べたら、ダイキャストの材質が悪く、不純物などが混ざっていると、「数年程度でダイキャストが自己崩壊する事もある」という記述が幾つか見受けられたものでした。
ちなみに先日動力ユニットのダイキャスト崩壊が発生した動力車は、車両だけでなく軌道や制御機器(パワーパック/パワーユニット)なども含めてトータルでNゲージ鉄道模型を展開しており、玩具メーカーとしても有名なT社や、鉄道模型専業の老舗的存在として有名なK社、以前はキット製品主体で近年完成品主流に移行したGM社などではなく、比較的近年になって急速な勢いで台頭しているMA社の製品です。
当該車両はJR九州で活躍する交流区間専用の一般形電車(4両セット)で、改良品と称されるフライホイール装備の車両ですので、MA社の製品の中でも特に問題の多い初期製品ではありませんが、MA社は先述の3社などと異なり、補修部品の分売なども行っていない状況ですので、この様なトラブルが生じた際は非常に厄介と感じます。
幸いにもたまたま動力台車やモーターの交換予備備品として購入していたMA社製車両が1両手元にあり、この車両がJR在来線や首都圏狭軌大手私鉄などで一般的な20m車だった事もあり、この車両とダイキャストを差し替える事で交換補修できました。
ただMA社製品はT社やK社などの製品に比べると、動力ユニットを分解した後に組み立てなおすのも厄介で、ビギナー向けとしてはとても勧められない代物と感じ、他社が製品化しない車両を次々と製品化してくれるのは有難いと感じる一方、問題点も多々ある事を改めて実感させられたものでした。
また動力ユニット崩壊事故発生日は、他車両も複数持参していた事もあり、事故発生後は他車両を幾つか走行させ、その中には実車が事故発生車両とは対極の存在とも言えるMAKIKYUの保有車両(左側・K社製)と知人の保有車両(T社製)を並べたりもしたものでした。
(こちらは無問題で、初心者向けにおススメするなら断然こちらの方が…という状況でした)
MA社も近年は以前に比べると品質も向上し、限定的ながら動力ユニット分売を行う様になるなど、幾分改善の兆しもありますが、ただでさえ決して安くない商品価格に加え、近年特に製品価格が高騰している事も考えると、まだまだ価格に見合うだけの状況とは言い難い気もしますので、品質管理の強化徹底と補修部品の分売体制確立を願いたいと強く実感したものでした。
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ダイキャストが崩壊したとのこと、誠にご愁傷さまでした。
MA社の製品はとかく噂がありますよね。ディテールが甘いとか塗装がアレだとか。特に動力については、グリスの付け過ぎで走行中に垂れて来るとか。あれなら、走行音がやかましくてもGM社の動力の方がマシです。
やはり、国外生産であることで、そこの技術者の技術のばらつきがあること、商品管理がどうしても国内製品について甘くなりがちなことが問題なのでしょうが…。
MA社といえば初期の0系の動力車が妊娠する事で有名ですが、フライホイール化後の製品でもこんな事になってしまうのは初めて知りました。
自宅にあるMA社製品を改めて確認してみようと思います。
>さすらいの8143様
GM社の動力ユニットも、一世代前のツインモーター型などは難あり、それ以前のモノは問題外と感じる代物ですが、こちらは系列店での補修部品確保が容易な事は救いで、MA社はこの点でも難ありと感じます。
ただ他社が製品化しない車両(事故編成も該当)を積極的に製品化している点は大いに評価できるのですが…
>名無し様
MA社のダイキャスト崩壊は、以前からネット上で情報を散見していましたが、今回の事故該当車両はフライホイール付の改良品だけに、これではどの製品でも起きうると感じ、非常に困惑しています。
今回は予備部品確保で補修できたのも不幸中の幸いだったと感じていますが、補修部品供給も難ありの状況ですので、MA社側もこの問題を認識し、然るべき対策を講じて頂きたいものです。