南海電鉄の南海線で活躍していた最古参車両・7000系電車は、先月末で全面退役する事が以前から大々的に告知され、昨日付けで永年の営業運転から離脱、ネット上でもかなり多くの方がこの話題に関して取り上げられています。
MAKIKYUは日頃首都圏に身を置く状況ですので、南海電車自体がたまに乗車する程度で、7000系への乗車も恐らく10回程度という状況ですが、最後まで残存した1編成(4両)は昔の装いを復刻したリバイバルカラー編成として活躍し、非常に注目を集める存在となっていました。
MAKIKYUが今夏に関西へ足を運んだ際にも、僅かな区間ながらもこの車両に乗車する機会があり、一部特別車特急では7000系と共に昔の装いに戻された10000系(座席指定車)とペアを組んで活躍、ヘッドマーク掲出や特設サイト開設などと併せ、南海も随分力を入れているな…と感じたものでした。
10000系は既に運用離脱した編成も存在していますが、7000系引退後もリバイバルカラーの10000系は活躍、性能的には7000系と同等の7100系と併結して運用との事ですが、リバイバルカラー編成はかなり注目を集めただけに、今度は7100系に旧塗装を施してペアを組んでも…と感じます。
また7000系は製造初年から50年以上、最後まで残存したリバイバルカラー編成も更新工事などを重ね45年以上という長期間活躍した上に、最後まで支線転用などではなく南海本線優等列車など第一線で活躍したのも特筆点と感じています。
同年代に導入された高野線用のステンレス車・6000系は製造から50年以上を経過した車両も多く存在し、運用離脱車が皆無と言うのは驚異的ですが、今日の日本では少数派の片開き4扉車が最後まで残存するのは南海電車になるのか否かも気になる所です。
7000系は大きなトラブルなどなく、多くの沿線利用者やファンから惜しまれて有終の美を飾ったと感じるのは喜ばしいものですが、その一方で先日取り上げた東京メトロ06系の様にひっそりと運用離脱→解体に至ってしまう車両もあり、車齢などを考慮するとメトロ06系が南海7000系よりも先に全滅するというのは…とも感じたものでした。
(メトロ06系は南海線で活躍する1000系電車と同世代で、現状で南海線から1000系を全面淘汰する事はまず考えられないと思いますので…)
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