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御岳登山鉄道のケーブルカーと山上リフト

2013-11-30 | 鉄道[首都圏・私鉄等]

先日「MAKIKYUのページ」では、御岳山の紅葉と、御岳山へのメインルートとなる御岳ケーブル乗り場(滝本駅)へ向かう西東京バスに関して取り上げましたが、今日はその続編として御岳山へ向かうメインルート・御岳ケーブルに関して取り上げたいと思います。


御岳登山鉄道は、JR最寄り駅の御嶽駅からケーブル乗り場へ向かう路線バスを運行する西東京バスと同様に、京王グループに属しており、この事も影響しているのか、車両内には「京王重機 2008」のプレートも見受けられたものでした。

大手私鉄系ケーブルカーでは、新造や改装等で系列会社が絡んでいる事例が他にも幾つか存在し、この様なプレートを見ると、如何にも大手私鉄系列の事業者である事を実感させられます。

 
車両は路線の中間地点のみが複線、ここで行き違いを行う交走式ケーブルカーの典型路線だけあって2両が運行しており、一方は「日出」・もう一方が「青空」という愛称を持ち、前者は黄色・後者は水色と大きく異なる装いになっています。


現行車両は2008年に導入され、全国各地を運行するケーブルカーの中でも割合新しい部類に入り、車内も割合綺麗な印象を受けたものでしたが、3枚窓の前面スタイルはやや古風で、外見はあまり新しい車両と言う雰囲気ではないと感じたものです。

このデザインは敢えて先代車両の印象を残した事も影響しているかと思いますが、見た目だけなら20世紀末に導入された車両を運行している路線の方がモダンな印象が…と感じる方も少なくないかと思いますし、評価は大きく分かれる所かと思います。


この手のケーブルカーは、始発駅付近にも土産物屋や飲食店などが多数連なり、駅周辺を散策する事自体が一つの観光になると言っても過言ではない路線も多数存在しますが、御岳ケーブルの場合は最寄り駅からもそこそこの距離がある上に、始発駅(滝本駅)周辺もバス乗り場や駐車場などがあるだけで、侘しい雰囲気が漂っているのも大きな特徴です。

空いている時であれば、多少鄙びた雰囲気もたまに訪れるのには…と思いますが、MAKIKYUが訪問した際には紅葉シーズンの祝日だけあり、路線バスを下車した後の乗車待ちだけでも相当な行列、ケーブルカーは臨時便増発でフル運行体制でも30分程度の待ち時間(自家用車利用だとこれに駐車場待ちが加わり、更に待ち時間が増えます)を要したのには少々閉口させられたものでした。
(同行者が居れば、同行者と会話でもしながら時間潰しという方法もありますが、単独行動で混雑が見込まれる時期の訪問であれば、暇つぶしの手段も考えた方が良いかと思います)

京王グループと言う事もあり、近年ではPASMOなどのICカード乗車券利用にも対応しているのですが、結構な利用が見込まれるICカード利用では片道運賃の決済のみ対応となっています。

乗車券購入の列に並ばずに済み、そのまま乗車できて便利な反面、券売機で往復分の乗車券を購入(ICカード利用不可)するよりも若干割高になるという難点もありますので、消費税改定による運賃改正が行われるのであれば、この際にカード運賃は据え置き、往復でカードを利用した場合に往復乗車券購入と同等金額になる様な運賃設定にも期待したいものです。


ちなみに券売機で購入する乗車券は、シンプルな白色無地ながらも一応磁気券(磁気データ有無は不明)になっているのですが、自動改札機などは設置されておらず、ICカードも簡易型改札(カード専用リーダー)にタッチしての利用ですので、磁気券導入の意義は果たして…と感じたものです。


ICカードリーダーは、2駅間を往復するだけで独立した路線という単純な運行形態もあってか、入場(改札)時にタッチしてSFから引き落とし、下車時は特に集札などを行わない方式となっており、JRや私鉄の小駅などで見られる入場・出場用がセットで設置されたタイプではありませんが、タッチ箇所が大人用・子供用2箇所に分かれているのが大きな特徴です。

御岳登山鉄道ではこのケーブルの他に、山上でリフト運行も行っており、高尾山でケーブルとほぼ並行して運行しているリフトなどと似たようなリフトを運行していますが、距離が短い事もあってか片道100円という運賃設定になっており、あっという間に終点到着となります。


このリフトは単独で乗車券を購入する他に、ケーブルカー乗車時にリフトとセットになった乗車券を購入する事もでき、MAKIKYUは初めての御岳山訪問&御岳登山鉄道利用でしたので、リフトなどの索道は完乗記録の対象には含めていないものの、こちらとセットの乗車券を利用し、せっかくの訪問機会と言う事でリフトにも乗車したものでした。

御岳山は元々余り便が良くない上に、奥多摩方面のフリー乗車券(新宿など~拝島間往復+拝島以西のJRフリー乗車)が設定廃止された事もあってか、近場以外の人間にとっては、やや足を運び難い印象があり、MAKIKYUは頻繁に足を運ぶ事はないと思いますが、空いている平日などであればまた違った雰囲気も感じられ、機会があればまた足を運ぶのも…と思ったものでした。

また日頃横浜市内某所に生息し、現在は職住近接の生活を送る身ですので、最近京王グループ各交通機関を利用する機会自体が限られる中で、先月は京王れーるランド訪問と合わせ、京王グループに随分縁のある一月だったと感じていますが、京王れーるランドの続編記事に関しても、近日中に追って取り上げたいと思います。



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