還暦直前に心臓弁膜症(僧帽弁閉鎖不全症弁形成術体験記)

還暦を目前にして滋賀医大の浅井徹先生の執刀で僧帽弁形成術を受けました。
私の体験が同病の方の参考になれば幸いです。

あらためて弁膜症って?

2010年10月15日 | 入院前
母を弁膜症で亡くしているにも関わらず、そして自分も弁膜症にかかっているのに、その病気のことについてほとんど何も知らないことに愕然としました。
私が知っているのは、心臓は4つの部屋で仕切られていて肺循環系は右心房と右心室、体循環系は左心房と左心室とそれぞれ名前がついていることくらいです。
ところが房室弁、動脈弁についてはそれぞれの名前すら知りませんでした。
ましてや各弁の構造など、さっぱりです(^^;)
病気が見つかって数日なんだから知らなくてもしょうがないと言い訳・・・・(苦笑)

結局母親はどの種類の弁膜症で亡くなったのだろう?
父親も亡くなりましたので、結局わからずじまいです。

滋賀医大での診察の翌日、出勤後上司に心臓の手術をすることになったとだけ報告しました。
もっとも数日後にあらためて会議室に呼ばれ、根掘り葉掘り事情聴取されましたが・・・・
私の業務上、関係の深い部署のトップにだけは、秘密メールが送られていたようです。

さて、あらためて弁膜症って何?
出勤後席について始業のチャイムが鳴るまで(コーヒータイムでもあります)、昼食後に午後の就業開始のチャイムが鳴るまで、休日は家でいろんなサイトをクリックしながら1から勉強しました。
わざわざ図書館に行かなくても、素人向けの情報でしたら居ながらにして手に入ります。
ネット時代様々ですね。
おかげで、各弁には狭窄症と閉鎖不全症があり、重要なのは体循環系の方の僧帽弁と大動脈弁ということも理解しました。

僧帽弁と大動脈弁の狭窄症と閉鎖不全症(狭窄兼閉鎖不全というのもある)で、弁膜症の97%を占めるそうです。肺循環系と体循環系では血圧が何倍も異なるため、弁にかかる負荷がまるで違うのですね。

弁の構造について僧帽弁の場合は、腱策という紐のようなもの(実際にはかなり本数が多いです)が弁の端と心室の底にある乳頭筋をつないでいます。
腱策は、血圧に負けて弁が心房側に反り返ってしまわないように引っ張っています。
もし腱策が切れたり、伸びてゆるんだり、弁自体が弛んだりすると収縮時に血圧に負けて弁が心房側に反り返ってしまい(逸脱という)閉鎖不全となり、血液が逆流し全身への血液供給が足りなくなります。
※閉鎖不全の原因は他にもあります。

この血液の逆流が独特の音を生み出し、心雑音として聴診器で聞くことができます。


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