1. タイム マシンのつくり方 (広瀬正)
ぼくが生まれ育った小田急線豪徳寺駅と梅が丘駅のまん中あたりにタイムマシンがあったことをこの本で知った。ひょっとすると、ぼくは根津山で遊んでいるうちいつの間にかこれに乗り込んでしまったのかもしれない。
2. 失踪当時の服装は (ヒラリー・ウォー)
ぼくが生まれた1950年3月20日が描かれている(恐らく)唯一の小説。他にもこの日付が出てくる小説はあるのだろうか。ぼくは出会ったことがない。
3. ティファニーで朝食を (トルーマン・カポーティー)
小説ではないけれど、ジョージ・ペパードはぼくのオシャレの先生だった。大人になったら、タイプライターで原稿を書く小説家になりたいと思った。キーボードでこんなものを書くのも“夢”のうちだろうか。
4. さようなら“紅梅キャラメル”
紅梅キャラメルもわが家の近く、豪徳寺駅から北上して赤堤通りを横切ってしばらく行った左手にあった。せっせと野球カードを集めては景品と交換に行った。布製のキャッチャー・ミットを貰ったこともある。
5. ぼくの日本自動車史 (徳大寺有恒)
忘れかけていたわが家のモータリゼーションの歴史を甦らせてくれた本。ダットサン1000とかコロナでなく、わが家で選ばれた“スバル1000”がどんなクルマだったのか、知ることができた。ぼくが乗ってるカローラはけなされるけど、徳大寺センセイはどうも憎めない。
* 写真は、広瀬正「タイムマシンのつくり方」(河出書房、1973年)の表紙。この本に出てくる小田急線梅が丘駅近くにあったタイムマシンにぼくは乗り込んでしまったことになっている。
2006年02月18日