豆豆先生の研究室

ぼくの気ままなnostalgic journeyです。

佐賀旅行(その3)有田~武雄~嬉野温泉へ

2023年04月23日 | あれこれ
 
 佐賀旅行の第2日目(4月19日)のつづき。

 有田駅を14時29分に出発。JR佐世保線江北行きに乗って武雄温泉に向かう。
 14時49分に武雄温泉駅に到着(下の写真はわれわれが乗ってきた車両)。向う側のホームには西九州新幹線の「かもめ」がとまっている。
   
   

 武雄では1時間以上時間があるので、観光案内所に立ち寄って、目ぼしい観光地への所要時間を確認する。武雄温泉の楼門と新館までが約15分、武雄の大楠までが約15分ということだったので、この2か所を巡ることにする。

 大きな街道(国道34号、旧長崎街道)沿いに、道幅も人の流れもゆったりとした歩道を歩く。白いヘルメットをかぶった中学生たちが自転車で追い越してゆく。東京と違って歩道の幅が広いので、自転車が邪魔にならない。佐賀の旅の間は、毎日1万5000歩から2万歩近く歩いたが、道が歩きやすかったのだろう、あまり疲れを感じなかった。
 10分ほどで街道を右にそれて、温泉街に入る。時間帯のせいかも知れないが、人影もなく、どの旅館、ホテルもひっそりとしていて寂しい。
 旅のガイド本などで有名な武雄温泉の楼門に至る(冒頭の写真)。これをくぐった先が武雄温泉新館。竜宮城のような建物だが、これも辰野金吾の設計とある。
 説明を見ると、辰野は唐津の出身だそうだ。それで、昨日見た旧唐津銀行も辰野の設計で、辰野の銅像も立っていたわけだ。ただし、ぼくとしては武雄温泉の建物よりは旧唐津銀行のほうが辰野らしさを感じた。
   

 記念撮影だけ済ませて、来た時とは違う道を通って旧長崎街道に戻る。
 交差点を直進して南に進むと、右手には県立武雄高校の校庭と校舎が見える。
 学校の看板によると、武雄高校は中高一貫校になったらしい。九大x名、京大x名、東大x名・・・という進学実績まで書いてあった。武雄の町にも受験の波は押し寄せているのか。そう言えば、佐賀でも唐津でも伊万里でも駅前に受験塾が並んでいた。

 緩やかな坂道を5~600m登って、武雄高校の敷地が終わるあたりに、「武雄の大楠」の表示板が立っていた。道路に面した所ではなく、さらに神社か何かの林の中を数百メートル歩かなくてはいけないらしい。
 時間の都合もあり、しかも近辺には結構背の高い楠木が立っているので、「武雄の大楠」は見たことにして通り過ぎる。
 後で旅ガイドを見たら、「武雄の大楠」は樹齢3000年で!日本第7位の巨木と書いてあった。それなら無理してでも見ておけばよかったか・・・。「仁和寺の法師」になってしまったようだ。
      
   
 
 公民館か図書館の裏手のようなところを通ると、ここにも「塚原の大楠」という表示があった。残念ながら、こちらの大楠も裏道からさらに50メートルほど階段を登らなくてはならないようなのでスルー。
 佐賀県は大楠が有名らしい。
   
 
 しばらく歩いて、来るときに通った旧長崎街道に戻る。歩きはじめてから約1時間ちょっとで、もとの武雄温泉駅に戻ってきた。
 ここの駅前バスターミナルから、16時07発のJRバス嬉野本線彼杵行きに乗って、嬉野温泉バスセンターに向かう予定だが、まだ時間があるので駅の中や周辺をぶらぶらして時間をつぶす。
 バス停の前には噴水があって、温泉が出ているらしく、湯気が立っている。客待ちのタクシーが2台、ずっと止っていて、われわれを含めて数人がバスを待っているだけ。新幹線の駅前にしては寂しい風景である。
     

 定刻にバスが到着し、数人を乗せて出発。一組のアジア系の男女が途中の御船山楽園というバス停で下車していった。旅ガイドによれば、ここもおすすめスポットになっていた。
 嬉野温泉駅を通過。ここも新幹線が通っているのだが、温泉街からはけっこう離れている。駅前に大きな医療センターがあって、ちょうど日勤を終えたと思しき若い看護婦さんが10人ばかり一列になって寮かどこかへ向かって行進していった。
   
 
 嬉野温泉駅前からいくつもバス停を通過するが、なかなか温泉街にならないので心配になったが、5つ、6つ先が嬉野温泉バスセンターで、ほぼ時間通り、16時47分に到着した。

     
 きょうの宿は大正屋。
 バスセンターの斜め向かいにあり、すぐに見つけることができた(上の写真)。バスセンターに近いので選んだホテルである。
 老舗旅館らしい風情が漂う。軽井沢の万平ホテルを思わせるクラシックなホテルだった。
     

 嬉野での様子はまた改めて。

 2023年4月23日 記
 

佐賀旅行(その2)唐津~伊万里・有田

2023年04月23日 | あれこれ
 
 佐賀旅行第2日目(4月19日水曜日)は、唐津を出発して、伊万里、有田、武雄温泉を経て、嬉野温泉を目ざす。

 まずは宿泊した唐津シーサイドホテルの全景。清潔で居心地のよい室内だった。
   

 部屋は唐津湾に臨み、窓からは遠くまで砂浜が続く風景が見える。その浜辺で2羽のカラスが羽を休めていた。「唐津のカラス」である。
   

 夕べの夕食は写真を撮るのを忘れてしまった。朝食に付いていた佐賀牛が、分量は少しだけれど美味しかった。
   

 唐津駅から伊万里に向かうJR筑肥線が12時08分までないので、チェックアウト時間の11時までホテルの周辺を散歩してまわる。
 虹の松原は、昨日唐津城からも眺め、ホテルの部屋からも眺めたが、今朝はその中の小径を散策する。中に入ってしまえば、どこまでも続くただの松林である。
   

 11時すぎ、ホテル前のバス停から路線バスに乗って駅に向かう。冒頭の写真は車窓から眺めた唐津城。これも今日で見納めである。昨日は疲れて立ち寄らなかった唐津神社の前を通る。一礼。
 唐津駅に到着。出発まで30分以上あったので、駅前を歩く。
 駅前のメインストリートを突き当たりまで行くと、右手に石垣があって、左手には唐津市役所がある。新しい建物である(下の写真)。
   
 
 途中に、古くはなさそうだがクラシックな様式の建物がある。佐賀銀行唐津支店だった。10年近く前にイギリスのシェフィールドを旅行した際には、銀行と市役所がいずれもクラシックで雰囲気のある建物だったのを思い出した。
   

 駅前には唐津曳山の大きな像が建っていて、通り沿いの歩道には小さな曳子の像が飾ってあった。唐津の名物「唐津くんち」の関連なのだろう。
   
   

 12時近くなったので、ホームに入る。改札が無人だったのでPASUMOをかざして入ったのだが、ホームに向かう階段に「伊万里方面はカードでの入場はできません」という掲示があるではないか! ホームに運転士と駅員らしき人物がいたので尋ねると、もう一度外に出て切符を購入してくれと言う。
 しかも切符の自販機もカードは使えない。伊万里、有田でも同様だった。交通系のカードが使えないのは困ったものである。久しぶりに小銭がジャラジャラとポケットにたまってゆく。
   
 
 12時08分唐津駅発、JR筑肥線で山間を走ること約1時間、12時57分に伊万里駅に到着。
   
   
 
 残念ながら、伊万里駅前には伊万里焼にかかわるものは何もなかった。焼物はもっと山深いところにあるのだろう。有田へ向かう電車まで30分しかないので、駅周辺を歩いて時間をつぶす。
 有田へ向かう松浦鉄道(西九州線)伊万里駅は、唐津から乗ってきたJR筑肥線の伊万里駅とは大通りを挟んだ反対側にある。道路をまたぐ横断橋から伊万里の町を眺める。
 
 駅前に大きな書店が見えた。元出版社員としては、旅先で駅前に本屋がある町に出会うと嬉しくなる。小淵沢、青森などの駅前書店が印象に残っている。
 
 14時29分、伊万里発の電車で有田に向かう。所要時間は約20分で有田駅着。
   
 
 有田駅前にも、有田焼に関わる建物などはない。寂しい街並みである。ぶらぶら歩くと、川に架かった橋の欄干の擬宝珠(ぎぼし)が有田焼でできていた。有田駅前で出会った唯一の有田焼。

   
 
 もっと向うの山の方角に有田焼会館だったかの看板が見えたが、次の電車が30分後に発車だったのでスルー。橋のたもとのコンビニでサンドイッチとコーヒーを買い、駅に戻ってベンチで食べる。小津安二郎「東京物語」の笠智衆と東山千栄子夫婦である。
 14時29分伊万里発JR佐世保線で武雄温泉駅に向かう。
   

 武雄温泉から、この日の目的地、嬉野温泉までのことはまた改めて。

 2023年4月23日 記