2月28日のラジオ深夜便、午前2時からは「カーペンターズ」特集だった。
カーペンターズも、サイモン&ガーファンクルンドなどとともに一時期好きなグループだった。
きっと最後にかかるのは「イエスタデ―・ワンスモア」だろうと思って、午前3時前にコーナーが終わるまで聞いたが、予想通り最後にこの曲がかかった。
※上の写真は、 “Carpenters” (盤面には “Gem of Carpenters” と表記。 A&M Records,キングレコード、1973年)。このレコードでは、「イエスタデ―・ワンスモア」はディスク1のA面の最初の1曲目に入っている。この順番が妥当だろう。
「イエスタデ―・ワンスモア」は、深夜便のナレーションでは1973年のリリースということだった。ぼくはもっと後だと思っていたので、意外だった。
あの曲の歌詞の通り、過ぎ去った1960~70年代の青春を10年くらい経って回想しながら懐かしく聞いたつもりでいたのだが、まだ大学3、4年生の頃だったとは・・・。
でも思い起こすと、たしかに大学生の頃に実家の畳に寝そべって聞いていたような気もする。
ぼくたち団塊の世代は、購買層のボリューム・ゾーンだったので、常に商魂たくましい連中の餌食にされ続けてきた。
手元にある「週刊読売」1975年10月10日号は、「20代の諸君! オレたちにも すでにして回想があるのだ!」と銘うった特集を組んでいる(上の写真)。当時25歳だったぼくは、こんな企画によって、わずか数年前の日々を回想させられていたのだろう。
そして、「イエスタデ―・ワンスモア」が1973年のリリースだったというのだから、この「週刊読売」より2年も前に、すでにぼくはこの曲を聞きながら、わずか1、2年前のことをノスタルジックな感傷に浸って回想していたのかもしれない。
2024年2月29日 記