豆豆先生の研究室

ぼくの気ままなnostalgic journeyです。

別所温泉を歩く

2011年08月21日 | 軽井沢・千ヶ滝

 8月16日(火)、午前9時32分に中軽井沢駅を出発して、上田駅でしなの鉄道から上田電鉄に乗り換え、11時前に別所温泉駅に到着。

 旅行案内本に従って、街道を西に進み、常楽寺に向かう。途中に「常楽寺500メートル」の表示があるところを右に折れるが、ここからは緩やかな上り坂。
 お寺の境内に入るとさらに上り坂が急になり、最後に石段を登ると正面に本堂が、左手に樹齢350年という見事な松が見えてくる(↓)。

         

         

 参道沿いには、四国の霊場札所の仏像も祀ってある。
 お彼岸が終わったので、お墓参りの人がちらほら。重要文化財の多宝塔(↓)というのがが名物らしい。

         

 常楽寺に向けて出発しようとした時に、鐘楼の鐘が鳴り始めた。12時少し前から撞き始め、ほぼ12時に終わった。(↓安楽寺の鐘楼)

         

 「安楽寺350メートル」の表示に従って、小高い丘の中腹の順路を安楽寺に向かう。
 左手が開けていて、別所温泉の街並みが見下ろせる。

         

 左手に何やら石碑が建てられている。山本宣治の記念碑である。
 この鄙びた観光地に山本宣治の記念碑とは意外だが、碑文を読むと、上田出身のタカクラ・テルの招きに応じて、山本はこの地で農民運動支援の講演会を開き、その後右翼に暗殺されたという。
 記念碑は権力者の追及を逃れて、柏屋別荘主人斉藤房雄によって同別荘に隠し続けられ、戦後になってこの場所に建立されたとある。
 いかにも信州人らしいエピソードである。(↓山本宣治の記念碑)

         

 安楽寺も石段を登らなくてはならない。しかし高い木々が生い茂っていて陽が差し込まないので助かる。
 さらに本堂の裏山を登ったところに、国宝の八角三重塔というのがあるらしいが、現在は修理中でシートが掛っており、見ることはできない。下の写真は、そのシートに覆われた三重塔。
 森閑とした木々に覆われたお寺の中で、森林浴を堪能することができた。

         

 旅館七草の湯を通って、北向観音堂に向かう。といっても、今度は道を挟んだ向かい側に移動するだけ。
 ここの参道は、金毘羅宮の参道を小振りにしたような風情である。(↓)

         

 正面に(おそらく)北向観音堂がある。(↓) 
 長野の善光寺(南向観音)と両方を拝まなければご利益がないという。ぼくは去年の2月の地方入試の時に善光寺にはお参りしている。

         

 温泉街の通りに出て、柏屋別荘(臨泉楼)に至る。(↓)
 立ち寄り湯もあるというが、30度を超す暑さのなか、温泉に入る気分ではない。昼食をとることができないか聞いてみたが、予約がなければならないとのことだった。次回は予約してから出かけることにしよう。

         
 
 ふたたび別所温泉駅に戻り、13時40分発だったかの電車で上田に向かう。

 * 最初の写真は、今回の旅で一番のお気に入り、別所温泉、臨泉楼・柏屋別荘。有島武郎、西条八十らの文人も逗留し、作品を執筆したという。
 
 2011/8/21 記

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