9月5日(月)から11日(日)まで、軽井沢に行ってきた。
もっと早くに行きたかったのだが、かなり大きな台風が到来したために、5日まで延びてしまった。5日も少し雲行きが怪しかったのだが、何とか時おり小雨が降る程度ですんだ。
到着してみると、今年別荘を建てたお隣りさんはまだ滞在中だった。
いつも9月に入ると近所はみんな引き上げてしまって、夜などは怖いくらいに真っ暗になるのだが、今年はお隣りの窓から明かりがもれていて、心強かった。
6日(火)、7日(水)は、台風一過の秋空が広がり、空気も澄みきっていた。夜は長袖でも寒いくらいだった。
青空に映える浅間山を撮ろうと、あちこちをドライブするがこれはといった場所がない。結局、思い出深い軽井沢スケートセンター跡地からの浅間山を撮る。
本当に、“カルメン故郷に帰る”の笠智衆の台詞の通り、「変わらないのは浅間山だけである」。
ついでに浅間台の交差点から眺めた浅間山も・・・。実際はもっときれいに見えているのだが、写真に収めようとすると、電線が煩わしい。
7日の昼すぎに、お隣りの奥さんが、「今日で引き上げます」と挨拶をして、ご夫婦で車で帰って行った。
お隣りに見られる心配もなくなったので、テラスに籐椅子を持ち出して、寝そべり、落葉松と白樺の木々の葉に縁取られた青空を眺める。
いわし雲だかうろこ雲が流れながら、やがて塊になって浮かんでいる。サン・サーンスの“白鳥”をCDで聞きながら、無為の時間を過ごす。
「至福の時」とはこんな時間を言うのだろう。
夜になって、同じ空を見上げると、満月まであと一息の月がのぼり、落葉松の木々を照らしていた。月のない夜は漆黒の夜空なのだが。
8日からは一変して、蒸し暑い夏に逆戻りとなった。日中は軽井沢でも27、8度近くあった。
それでも、のんびりと空を眺めたり、浅間山を眺めたりしながら、大部分の時間は、毎年この時期に定期的に依頼のある判例集の原稿を書いて過ごす。
軽井沢では、午前中と夕食後は勉強をして、遊んでよいのは昼食後から夕食までというのが、子どものころからのならいであった。
* 2011/9/13 記