この写真をみてください。紫陽花がきれいでしょ、と言うつもりはないのです。紫陽花の前のきれいになってしまった芝生をみてもらいたいのです。
実は昨日まで、この芝生のところに、ボクの自慢の秘密の花園、愛の園があったのです。朝の散歩コースの、静かな丘の上の公園の、誰も行かない隠れたような場所にその愛の園があったのです。
そこには、花が咲いていました。愛の花が咲いていました。いくら積んでも花はつきないくらいありました。どこにどこに行ったの、愛の園、ボクだけの愛の園はどこに行ってしまたっんでしょうか。
今朝まで、そこは本当にすばらしい光景でした。紫陽花の根元からこちら側に向かって中途まで、白クローバと赤クローバとが右と左にきれいに棲みわけて、赤紫と白の花の帯をつくっていました。そして、その花の帯を抱くように、ヒメジョンの白い可愛らしい花の帯がそのうしろに続いていました。そして日本タンポポの黄色の花やドクダミの白い花、露草の青い花、カタバミのようなピンク色の花等々がパッチワークのように、点々と彩りを添えていました。それに加えて、数日前から、黄色い月見草(本当の月見草は白らしいですが、ボクはこの花をそう呼んでいます)が数本、朝のうちだけ花を開き初めていました。こんな風に、ここで野草の花が咲き乱れていたのでした。それはどんな花園にも負けないくらいすばらしい、自然のつくった野草の花園だったのです。
ボクはこの花園を、数日中に月見草が開いている朝のうちに写真に撮って、「ボクの秘密の花園」というタイトルでここで紹介しようと思っていたところだったのです。それが、なんと、なんと、今日の夕方の散歩で、この有様になってしまっていたんです。それで、「あれあれ ボクの秘密の花園が・・・」で紹介せざるを得なくなってしまったというわけです。
ボクは、はっと思いました。そういえば、さっき水道のところで草刈り機を洗っている人がいた、きっとその人にほんの少し前に刈られたんだ、もう少し早くここに来ていればと、ボクは地団駄を踏んだのでした。あとの祭りだ、です。
でもその人に、ここはボクの秘密の花園なので刈らないでください、と要求したって、何言ってるんだ、この○○じじい、オレは市から全部刈れと言われてるんだ、と言われるのがおちだったでしょう。マンションの自治会の総会で、生け垣の除草のときかわいい緑の苔は残して下さい、殺虫剤をまくときには幼稚園生の好きなダンゴムシにはかけないでください、という要望が通らないと同じ程度に難しいことかもしれない、と思い直しました。
でも前向きに考えれば、これでいいのかもしれないと思いました。ここの野草たちの一番きれいなときを昨日見せてもらった、クローバの花もすぐ終わるし、もうあとは全体に下り坂だ、それに、今刈ることによって、また秋口に別の花々が咲き乱れる光景がみることができるのだ、今、女子大の市民講座でお勉強している、平家物語もいっている、諸行無常のひびきあり、盛者必衰のことわりだ・・とボクは思い直したのでした。
そして、丸坊主になってしまった秘密の花園のありし日の姿を思い浮かべながら、布施明さん(ボクの三鷹の小中学校の後輩なのだ)の愛の園を歌ってあげたのでした。
・・・・・
愛の園
作詞 山上路夫
作曲 平尾昌晃
歌唱 布施明
そこには花が 咲いている
愛の花が 咲いている
いくら摘んでも 花はつきない
どこに どこにあるの 愛の園
二人 二人だけの 愛の園
そこには夢が あふれてる
愛の夢が あふれてる
眠る二人を 夢がとりまく
君と 君と行こう 愛の園
二人 二人だけの 愛の園
そこにはいつも 二人だけ
愛し合ってる 二人だけ
ちょうどアダムと イブのように
君と 君と生きる 愛の園
二人 二人だけの 愛の園
どこに どこにあるの 愛の園
二人 二人だけの 愛の園
実は昨日まで、この芝生のところに、ボクの自慢の秘密の花園、愛の園があったのです。朝の散歩コースの、静かな丘の上の公園の、誰も行かない隠れたような場所にその愛の園があったのです。
そこには、花が咲いていました。愛の花が咲いていました。いくら積んでも花はつきないくらいありました。どこにどこに行ったの、愛の園、ボクだけの愛の園はどこに行ってしまたっんでしょうか。
今朝まで、そこは本当にすばらしい光景でした。紫陽花の根元からこちら側に向かって中途まで、白クローバと赤クローバとが右と左にきれいに棲みわけて、赤紫と白の花の帯をつくっていました。そして、その花の帯を抱くように、ヒメジョンの白い可愛らしい花の帯がそのうしろに続いていました。そして日本タンポポの黄色の花やドクダミの白い花、露草の青い花、カタバミのようなピンク色の花等々がパッチワークのように、点々と彩りを添えていました。それに加えて、数日前から、黄色い月見草(本当の月見草は白らしいですが、ボクはこの花をそう呼んでいます)が数本、朝のうちだけ花を開き初めていました。こんな風に、ここで野草の花が咲き乱れていたのでした。それはどんな花園にも負けないくらいすばらしい、自然のつくった野草の花園だったのです。
ボクはこの花園を、数日中に月見草が開いている朝のうちに写真に撮って、「ボクの秘密の花園」というタイトルでここで紹介しようと思っていたところだったのです。それが、なんと、なんと、今日の夕方の散歩で、この有様になってしまっていたんです。それで、「あれあれ ボクの秘密の花園が・・・」で紹介せざるを得なくなってしまったというわけです。
ボクは、はっと思いました。そういえば、さっき水道のところで草刈り機を洗っている人がいた、きっとその人にほんの少し前に刈られたんだ、もう少し早くここに来ていればと、ボクは地団駄を踏んだのでした。あとの祭りだ、です。
でもその人に、ここはボクの秘密の花園なので刈らないでください、と要求したって、何言ってるんだ、この○○じじい、オレは市から全部刈れと言われてるんだ、と言われるのがおちだったでしょう。マンションの自治会の総会で、生け垣の除草のときかわいい緑の苔は残して下さい、殺虫剤をまくときには幼稚園生の好きなダンゴムシにはかけないでください、という要望が通らないと同じ程度に難しいことかもしれない、と思い直しました。
でも前向きに考えれば、これでいいのかもしれないと思いました。ここの野草たちの一番きれいなときを昨日見せてもらった、クローバの花もすぐ終わるし、もうあとは全体に下り坂だ、それに、今刈ることによって、また秋口に別の花々が咲き乱れる光景がみることができるのだ、今、女子大の市民講座でお勉強している、平家物語もいっている、諸行無常のひびきあり、盛者必衰のことわりだ・・とボクは思い直したのでした。
そして、丸坊主になってしまった秘密の花園のありし日の姿を思い浮かべながら、布施明さん(ボクの三鷹の小中学校の後輩なのだ)の愛の園を歌ってあげたのでした。
・・・・・
愛の園
作詞 山上路夫
作曲 平尾昌晃
歌唱 布施明
そこには花が 咲いている
愛の花が 咲いている
いくら摘んでも 花はつきない
どこに どこにあるの 愛の園
二人 二人だけの 愛の園
そこには夢が あふれてる
愛の夢が あふれてる
眠る二人を 夢がとりまく
君と 君と行こう 愛の園
二人 二人だけの 愛の園
そこにはいつも 二人だけ
愛し合ってる 二人だけ
ちょうどアダムと イブのように
君と 君と生きる 愛の園
二人 二人だけの 愛の園
どこに どこにあるの 愛の園
二人 二人だけの 愛の園