気ままに

大船での気ままな生活日誌

村上隆のスーパーフラット・コレクション(1)

2016-01-31 12:52:21 | Weblog

世界的な現代美術家といわれる村上隆の展覧会をぼくはまだ、一度しかみていない。森美術館で現在も開催中の”五百羅漢図展”だけである。度肝を抜かれた展覧会だったが、今度は、横浜美術館で、村上隆自身が蒐集した美術品の展覧会を開くという。その初日(1月30日)に馳せ参じた。これまた、度肝を抜かれた展覧会であった。

ロビーに巨大なオブジェが飾られていて、これも展覧会の一部ということがあとでわかった。今回も写真撮影がOK。村上隆は太っ腹!(笑)。それでは、見た順にご紹介しましょう。緑の字はサイトの説明文を貼らせてもらいました。

彫刻の庭

村上隆にとってコレクションとは「限界への挑戦」でもあります。美術館エントランスの大空間、グランドギャラリーでは、大型彫刻やインスタレーションが林立し、観客を迎えます。資本主義と芸術の拮抗、欲望と芸術の関係が不確定なものに金銭を出すという行為について問いかけます。

なんという壮大さ!これが全部、村上コレクション!圧倒される。ぽかんと口を開け、みつづけていた。

飛行機の残骸を使ったアンゼルム・キーファー ”メルカバ”。いいね!

革で出来た巨大なライオンか?

私はだれでしょう。かわいいネ。

巨人という名の作品(ホナート作)

体毛までばっちり。

背景には明るい映像作品が流れ続ける。

ぼくは、こうゆう巨大オブジェの展示物が大好き(汗)。そして、展示室に入ったら、もっとびっくり。ぼく好みの作品ばかりだもの!

日本・用・美

ここでは、日本を中心とする東洋陶磁や近代陶芸の優品、江戸期の絵画や史料類が整然と陳列されます。生活の中の日本美、その淵源のひとつとしてのヨーロッパの雑器まで、美の根源を探索する村上隆の眼差しをたどります

仙がいさんの作品も

白隠さんの作品も

蕭白の作品も

びっくりするのはまだ早い。縄文土器から始まり、弥生土器、古陶とつづく。

木造女神さんもこんにちわ。

魯山人のも

半泥子(右側)の作品も

スリップウエアー

雑巾も。まさに、用の美!

用の美の部屋。この部屋で一杯やりたいね。古唐津の酒器なんかで。


この”日本・用・美コーナー”は、ぼくがよく訪ねる美術館の展覧会みたいな感じで、しっくりぽん!

さて、まだまだ続きますが、これから、カマキンの最後を見届けに行かねばならないので、一旦休止します。夕方はまた、小学校時代の友達と飲み会(汗)。昨夕は高校時代の友達だった。月曜日は中学時代のミニクラス会だったし、小中高揃い踏みで、今週は飲み会コレクション!

 

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黄金のアフガニスタン展 in 九博 (博多たび#6)

2016-01-31 09:28:16 | Weblog

おはようございます。深夜の日韓サッカーみているうちに、居眠りというか、本格的に眠っていた。その前に友達とたらふく飲んだあとだったからね。でも早朝、結果を知ってびっくり。大逆転勝利だった。ああ、すごい試合を見逃してしまったと後悔した朝でした。では、今日も博多たびシリーズを。

上野の西美での”黄金伝説”を観て以来、黄金と名がつけば、必ず、足を運ぶようになってしまった(汗)。博多旅の三日目、大宰府天満宮に隣接する九博、ここで”黄金のアフガニスタン展”が開催されていた。この展覧会は、4月12日から東博に巡回することに決まっているから、関東の誰よりも先に観ることができるというのも、エヘンができてうれしい。

”守りぬかれたシルクロードの秘宝”のサブタイトルが示すように、今回の展示品は、祖国の戦乱から宝物の破壊、喪失を守ろうと国立博物館員が秘密の場所に長い間隠していたもの。そのことが、2004年に明らかになり、みなを驚嘆させた。やはり戦乱から逃げ回り、北京から台湾に移動した故宮博物院の宝物を彷彿とさせる。それらの秘宝が、パリ、ニューヨークと巡回し、今、九博に来ているのだ。

シルクロードの画家、平山郁夫もこの展覧会に一枚加わっている。戦乱で多数の文化財が不法なかたちで流出していたが、平山はこれらを”文化財難民”と位置付け、一旦蒐集し、祖国が安定したら、お返ししようという運動をはじめていた。これらの文化財をぼくも国内で何度かみたことがある。本展覧会がきっかけとなり、102点が返還されたという。そのうち15件が展示されている。

そうゆう歴史的背景を知ると、よくぞ、生きていてくれたと、抱きしめたくなるような思いが湧いてくる。一方、相変わらず、世界中で、貴重な文化財を破壊しつづけるばかものどもの存在を想うと腹がたってくる。

本展では、紀元前2100年頃から紀元後2世紀頃までの古代アフガニスタンの四つの遺跡からの出土品が展示されている。とりわけ、ティリヤ・テペ遺跡の黄金製品が素晴らしい。展示構成は以下のようになっている。

第1章 テペ・フロール
メソポタミアとインダスの間に栄えた謎の文明を物語る、紀元前2200年頃の墓地。文明交流のはじまりを告げる象徴的な遺跡。

第2章 アイ・ハヌム
アレクサンドロス大王の東征によって建設されたバクトリアのアレクサンドリア。遊牧地帯に突然出現したギリシア人の植民都市。

第3章 ティリヤ・テペ
遊牧民の王族たちの墓。6つの墓に埋葬されていたのは、5人の女性と1人の男性だった。豪華絢爛な金の装飾

第4章 ベグラム
地中海世界や中国、インドと交流したクシャーン朝の都市。シルクロード交流の精華である宝物。

第5章(特別出展) アフガニスタン流出文化財/我が国で保護された文化財

いくつかの宝物をちらしの写真から↓。

黄金の冠(ティリヤ・テペ)

ドラゴンをあやつる王の飾り(ティリヤ・テペ)

流出文化財

また、東博にきたときに、覗いてみよう。

。。。。。

常設展では国宝・初音の調度(徳川美術館)の一部が展示されていた。香炉↓

これで、3回目の九州国立博物館。


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