こんばんわ。
今朝の、朝ドラ”らんまん”で、万太郎が偶然、池で食虫植物、ムジナモを発見するシーンがあった。そういえばと、過去ページをめくってみると、やっぱりそうだった。ぼくは小岩菖蒲園で”ムジナモ発見の地”という顕彰碑を見ている。
万太郎(牧野富太郎)がムジナモを発見し、おどろくシーン。
ぼくが2年前に、小岩菖蒲園でムジナモ発見の碑を見つけ驚くシーン(笑)
小岩菖蒲園は、上野から京成線で京成小岩駅の次の江戸川という駅の近くの江戸川沿いにある。21年6月に訪ねているが、花菖蒲はもう終盤だった。
明治23年(1891)に東大植物学科の牧野富太郎博士がこの地でムジナモ(ミジンコを食する食虫植物)を発見したという記念碑。平成2年(1990)6月10日、発見百周年記念として、牧野博士の遺族を招いて除幕したとのこと。
大正10年(1921)に、国の天然記念物に指定されたが、ムジナモが絶滅したことから大正15年(1921)に解除されたとのこと。その後、各地で発見されたが、自生地の消失などで1967年に絶滅した。ただ、栽培に成功していた個体が残っていたため、種としての絶滅はまぬがれた。現在、自生地はないが、埼玉県羽生市の宝蔵寺沼でムジナモは栽培、保護されているようだ。
。。。。。
いちょうの精子を発見した平瀬作五郎と蘇鉄の精子を発見した池野成一郎がこのドラマに出てるのを知っておどろく。
植物画を描く画工、野宮朔太郎が若き日の平瀬作五郎、大学助手の波多野泰久が池野成一郎。野宮(右)と波多野(左)がこれから共同で研究しようと握手するシーン。
平瀬は、イチョウ精子発見という世界的大発見の翌年に東京大学(技手)を辞職して、彦根中学校の教員になっている。牧野富太郎と同様、学歴がないため教授にはなれなかったが、どちらも大きな仕事をした。池野成一郎は教授となり、単独で帝国学士院恩賜賞に推薦されたが、平瀬と共同でなければ受けないとつっぱね、結局そろっての受賞となった。生涯、仲良しだった。
小石川植物園に平瀬作五郎のイチョウ精子発見記念樹がある。この木はいつも早々と黄葉になるので、見頃を見たことがない。
正門近くに、池野成一郎博士が裸子植物としてはじめて精子を発見したという、同じ系統の蘇鉄が植えられている。うしろの大銀杏はいつも見事な黄葉。
小石川植物園で一番古い建物、柴田記念館。大正8年(1919)に、東京大学植物学教室の柴田桂太教授が学士院恩賜賞の賞金を寄付し、建設されたとのこと。内部も公開されている。集合写真の中に牧野富太郎博士(1862ー1957)の写真もあった。竣工が牧野博士57歳のときだから、この建物にも出入りしていたことだろう。
では、おやすみなさい。
いい夢を。
今夕のお月さま。上弦プラス1の月。