おはようございます。
今回の祇園祭ツアーは午後2時に京都のホテルに集合、その日の宵山を巡って、宿泊。翌朝、山鉾巡行を見学するというプランで、関西方面の方はそのまま帰宅。関東方面の人はホテルにもう一泊して、三日目は各自自由行動ということだった。この日も体温を越えるような暑さだったが京都府立植物園へ出掛けた。
コロナ前の19年にも祇園祭に来ているが、そのときは前祭の一週間後の後祭だったが、植物園に行き、いい思いをした。あの素晴らしい夏の花をもう一度というわけ。あのときは、森の妖精と慕われるレンゲショウマのほか、キレンゲショウマ、紅筋山百合、山百合、オニユリ、オウゴンオニユリ、サクユリと”植物生態園”は花盛りだった。
果たして今年はどうか、わくわくどきどきで森の中に足を踏み入れた。植物生態園の入り口から、去年、紅筋山百合が咲いていた方面へ歩みを進めた。
実はレンゲショウマと共に紅筋山百合も期待していた。ここのは、大船フラワーセンターのと同じ濃い赤の”本物の”紅筋山百合なのだ。ところが、森の中、どこを探しても出てこない。紅筋だけではない、山百合もオニユリ、オウゴンオニユリ、サクユリもいない。ちょっとがっかり。早々、おわってしまったのか、とここまで書いて、念のため植物園のホームページをのぞくと、7/22現在、紅筋山百合、開花となっていた。ちょっと早かったようだ。やはり後祭のあとの方が良かったかも。
じゃあ、レンゲショウマもだめかと諦めかけていたが、どこからか声が。ここよ、ここよ、妖精のような声。やぶの中に目を凝らすと、蕾をいっぱいつけたレンゲショウマの姿が。一つだけ開花していた。
なんとか、小津安二郎のローポジションで撮ってみた。たしかに、レンゲショウマ!
これで、目的を果たした、と、少し大きな道に出ると、また、ここよ、ここよの妖精の声。あっ!ここにも。こちらの方が、近寄れる。
カメラを花の下に入れて撮ってみた。でも、やはりうつむいた風情が”森の妖精”に似合うかな。
北山門近くに竹笹園があるが、ここにスエコザサがあるというので探しに行った。今、朝ドラで人気の、牧野富太郎が仙台市で発見し、牧野を支え続けた妻・寿衛子(すえこ)に感謝して献名した。現在ではアズマザサの変種となっている。この中にあるはずなのだが、今度は”ここよ、ここよ”の声が聞こえず、辿りつけなかった。家内が探し上手なのだが、この日も猛暑で、わたしは北山門近くの進々堂で待ってるということで助けてもらえなかった。
(NHK知っトク東北から)牧野博士が昭和のはじめ、東北大学の研究者の案内で仙台市青葉区の広瀬川沿いの三居沢(さんきょざわ)を訪れた際に新種の「ささ」を確認。その後、博士の研究生活を長年支えた妻・壽衛(すえ)さんへの感謝の気持ちを込めて「スエコザサ」と名付けた。冬に氷点下10度から20度になっても芽を残して生き残る力強さと、葉のしなやかさ、やわらかさ、美しさが壽衛の姿と重なり、この「ささ」に「スエコザサ」と名付けたのではないでしょうか」と上野さんは語る。
それでは、みなさん、今日も一日、お元気で。