おはようございます。
先日、根津美術館の”酒呑童子絵巻展”を見に行ったとき、二階で百椿図(ひゃくちんず)が展示されていた。この巻物を最初に観たのは、2012年のこと。1955年にキッコーマン醤油の元社長、茂木克己氏より当館に寄贈され、修復を終え、公開されたのだ。そのときは、これが主の”百椿図”展だった。
江戸時代(17世紀)の狩野山楽筆と伝えられる巻物で、”本の巻”と”末の巻”の二巻、合計24メートルの巻物に百余種の椿の絵が描かれている。それが、壁際にずらりと拡げられている。
百椿図一揃い
はじめの椿。 ”いさはや”という名の赤い椿。内側が金箔塗り、外側が漆塗りの四角い籠に入っている。賛は徳川光圀。
どの椿にもさまざまな器物と共に描かれていて、そして賛がある。器物には、花瓶もあれば、盃、硯箱、うちわ、竹の子、ひしゃく、羽箒、ちりとり、まである。賛には林羅山とか宗因とかの名もある。以下、順不同ですが、お楽しみください。
根津美術館は隈研吾の設計。
すばらしい江戸時代の椿図鑑(巻)でした。酒呑童子絵巻については、また、のちほど。
それでは、みなさん、今日も一日、お元気で!