気ままに

大船での気ままな生活日誌

ナショナルギャラリー/英国の至宝

2015-01-26 06:51:11 | Weblog

渋谷のブンカムラに、”ナショナルギャラリー/英国の至宝”を観に行った。さすが、話題の映画だけあって、予定していた11時からのは満席でとれず、次の1時からのわずかな空席をようやく確保した。上映時間はなんと180分という長丁場。夕方からの予定も入っていたので、終盤の30分は家内に任せて(笑)、尻切れトンボの形で出てきたのはちょっぴり残念だった。

3年ほど前、家内とロンドン・ナショナルギャラリーで特別展、”レオナルドダビンチ展”を観た。レオナルドの生涯作品は20に満たないが、その半数の9点がここに集結するという、空前絶後の素晴らしい展覧会だった(記事にしてあります)。

この映画は3年に渡って、撮っているというから、きっとこの特別展のことは触れているだろうと思っていたが、やはり、そうだった。入場券を買い求める人々の行列にはじまり、会場内の様子も克明に撮っていた。”白貂(てん)を抱く貴婦人”、”岩窟の聖母”、”リッタの聖母”、”聖ヒロニムス”、”救世主キリストそして、”聖母子と聖アンナと聖ヨハネ”と次々と展示作品が現れ、あのときの興奮がよみがえってくる。この展覧会の関係者らへのインタビューもあった。レオナルドの作品が一堂に会することで、絵画同志が響きあい、新たな感動が呼び起こされたし、また、多くの作品を丹念に調べることにより、天才レオナルドの技量のすごさに改めて敬服したという。

美術館の日常的な活動も紹介される。子供、学生、大人など様々な観客に対して、それぞれ工夫をこらした学芸員のギャラリートークも面白い。もうちょっと長く聞きたいと思うものもいくつもあった。

館内での本格的なデッサン教室も紹介される。ヌードモデルは女性だけではなく、男性もいる。生徒の中には、裸体のデッサンははじめての経験だという高齢者もいて、人体のうつくしさについて感想を述べていた。

そして、この映画の目玉のひとつ、ナショナル・ギャラリーご自慢の高度な修復作業。X線分析によって、どのように絵具は塗り重ねられていったかを調べると、レンブラントの絵画の下地には別の絵が描かれていた。まるでミステリー映画をみるような場面。そして、実際の修復作業の様子も紹介される。

さらに、ナショナルギャラリーの基本的な在り方や美術品の設置方法を巡る職員間の議論の様子や、額縁の制作風景等、普段みられない美術館の舞台裏を覗かせてもらえる。

そして、ぼくがみられなかった終盤は、家内がいうには、名画の前で、英国ロイヤル・バレエ団の演舞がラストを飾ったそうだ。チャンスがあればもう一度観てみたいものだ。

レオナルドダビンチ展が開催されたロンドンナショナルギャラリー(2011.11)

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