からりと晴れた昨日の火曜日、大礒海辺とその裏道を散歩してきました。大礒の文人、高田保さんの名随筆”ぶらりひょうたん”に敬意を表して、タイトルを”ぶらり大磯”としてみました。
駅前の、”日本初の海水浴場”の文字が踊る大きなアーチから始まる海辺に向かう通りを下ります。途中で貝殻をあしらった塀が。海辺の町らしくていいなと、いつも思います。
国道を横切り、庶民的な家が立ち並ぶ海辺の町の小路を進むと、すぐに浜辺に出ます。一昨年、湘南海岸海水浴場全制覇(笑)をめざして、最初に海水浴をした浜辺ででもあります(汗)。冬の海は、静かでしたが、それでもサーファーや犬の散歩の人を何人かみかけました。遠くに、なじみの江ノ島がみえました。
自動車道路のコンクリートの柱に描かれた地元中学生たちの絵がいいです。
ここをくぐるともうそこは浜辺。
サーファーも。
しばらく、青い海、青い空を眺めながら、のんびり浜辺を歩きました。
そして、海辺の町の裏道を西に向かって歩いてみました。小さな祠をいくつもみかけました。道祖神信仰が根付いているのでしょうか。
近くのおじさんが”明日(14日)来ると、浜辺はにぎやかだよ”と教えてくれました。17日夜に”大礒左義長”があり、そのために燃やす竹飾りがたくさん建てられるようです。
しばらく歩くと、西行法師ゆかりの鴫立庵です。”心なき身にもあわれは知られけり 鴫立つ沢の秋の夕暮れ”がここで詠まれたという伝えになっています。白州正子さんの祖父にあたる方がこの隣りの別荘に隠居していて、正子さんは子供の頃、夏休みにここですごし、西行庵は遊び場だったそうです。70歳すぎて”西行”を書くようになるとは夢にも思わなかったそうです。鴫立庵の梅がもうまさっかりでした。
鴫立庵を出て、国道を横切り、山側の裏道を歩いて、駅に向かいました。途中の愛宕神社の狛犬の”阿吽(あうん)”の2匹のうち、”うん”の狛犬の顔が可愛かったのでついぱちり。
道沿いのお宅の庭のピンクの梅もまっさかりでした。さすが、”湘南”の発祥地、大礒は春がもうそこまできています。