気ままに

大船での気ままな生活日誌

吉田沙保里も五輪3連覇 なでしこは見事な銀メタル

2012-08-10 10:56:45 | Weblog
一晩中、起きてはいられないので、午前3時まで仮眠して(笑)、テレビをつけた。ちょうど、吉田沙保里が表彰台に上がる前の風景が流れていた。どのメダルか、アナウンサーの声の調子ですぐ、わかる。明るい声だ。よっし、いいぞ、金メタルだ!ぼくは確信して膝を乗り出した。ま、まちがいない、吉田のはじけるような笑顔。あの吉田の連勝をはばみ、鬼の目に涙を浮かべせたロシアの選手とは準決勝で当たったはず。それも、難なく(でもないが、危なげなく)勝った。そのあとすぐ、その映像が流れた。

そして、授賞式。意外と、すました顔、金で当たり前と言った顔だろうか。それとは、ちょっと違う。アテネ、北京のときは、向かうところ敵なし、無類の強さだったが、今回は、あの負けがある。研究尽くされて、得意の高速タックルも封じられた状態だった。冷静に計算しつくした勝利だったのだろう。その冷静さがそのまま表彰台の顔にも表れたのだと思う。

でも、表彰台を降りると、うれしさが爆発した。日の丸を巻いたお父さんを肩車して会場を回った。伊調馨に続き、五輪三連覇の達成。すごいことだ。柔道のやわらちゃんも出来なかったこと。ほかに五輪三連覇は柔道の野村だけかな。さらに、吉田沙保里のすごいのは、霊長類最強の男(笑)といわれた、グレコローマンスタイル・レスリングのアレキサンダー・カレリンの五輪・世界選手権12連覇に並んだこと。”霊長類最強の女”になったのだ。えへん、えへん、日本人として誇りたい。

ぜひ、リオにも出て、その間、世界選手権にも出続けて、連覇記録を更新してほしいと思います。







なだしこ。再三のゴールチャンス。すべてはずれて追いつけなかった。ワールドカップのときは、アメリカがそうだったから、おあいこ。でも、日本女子サッカー初のメタル、それも世界二位なのだから、すばらしいこと。おめでとうございます。

同時進行していた、女子バレー。チャンネルをときどき変えてチェック。相手が一枚、上だった。でも、まだ、銅メダルの可能性が。韓国と対戦。男子サッカーも韓国と銅メタルを今日、争う。願ってもない対戦相手。韓国も熱狂するだろう。火に油を注ぐ韓国大統領の竹島訪問。こうなったら、どうしても連覇しなければならぬのだ!

まだ、午前3時起きがつづくぞ。
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奈良美智/君や僕にちょっと似ている 横浜美術館

2012-08-09 10:31:19 | Weblog
ぼくが、よく行く展覧会と客層が大分違う。おばさんやおじさんが少ない、極端にすくない。そういえば、横浜美術館で以前開催された、松井冬子展のときも、おじさんは、ぼくくらいで、あとは若い女性ばかりが目立っていた。奈良美智展は、冬子展よりさらに若い。高校生か大学生くらいの若い女性が中心。それに、親がつきそいの、夏休み中の子供たち。彼らと一緒に会場を回っているうち、ぼくもすっかり若返ってしまった(笑)。

タイトルの”君や僕にちょっと似ている”ってなあに?ちらしには、その英文も載っている。"a bit like you and me..." どっかで聞いたような文句だな、と思ったら、ビートルズの”Nowhereman”(ひとりぼっちのあいつ)の歌詞に登場するフレーズだそうだ。10年前にここで個展を開いたときの、タイトルは ”I do not mind ,if you forget me”だったそうだ。忘れても構わないよ、作品たちはあくまでも自分のものであるという立場だった。でも、今回は、作品たちを自分のもとから旅立たせるというか、自画像ではなく鑑賞者の心の中に入り込んで残ってほしいという気持ちがある、こんな趣旨の作者の言葉。それが、新たなタイトルになったというわけ。

一見、おかしな顔をした幼児。狐目みたいで、鼻ぺっちゃだし、口は、いつもま一文字(ときどき八重歯やべろを出すときもありますが)、憂いを帯びてさえいる。お世辞にも可愛いとはいえない。でもこんな子の前で、女子中学生らしき子が、うっすらと笑みを浮かべてみている。ぼくはその顔から想像する。”あたしの心の中にもこういう子がいるわ、今日だって、お母さんにつまらないことで文句言って出きてしまった”。あの若い女性は、子供の頃、いつも、こういう顔をしてたわ、なんて思っているかもしれない。実は、ぼくだって、たくさんの不思議な顔を観ているうちに、ああ、あのときの顔だなんて思ったり。普段は温厚そうな顔(?)をしているけど、ときには冷たい目を外や内に向けるときだってある。

目玉がまんまるの、一見、(二見、三見も)かわいい子もいます。それに、今回は大型のブロンズ彫刻も出品されているのも、目玉のひとつのようです。

奈良美智(よしとも)さん。みちさんかと思ってた(汗)。1959年、青森生まれ、1988年ドイツに渡り、国際展への出品、他ジャンルの人たちとのコラボ作品の制作に励む。2001年横浜美術館で初めての大規模個展を開催。今回は二度目。

いいこと教えますね。常設展の特集展示”さまざまな人の形”の中に奈良美智の作品がたくさん展示されています。こちらは撮影可能です。今日は、その写真も掲載します。










常設展から








小便小僧もいました






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伊調馨 五輪三連覇 小原日登美も涙の金

2012-08-09 07:29:00 | Weblog
今朝未明、生中継でみました。伊調馨、五輪、3大会連続金メダル。偉業達成!日本女性では初の快挙。おめでとうございます。

お姉さんの、千春さんは引退して、今日は観客の中。千春の応援の声で頑張れたと、馨。一瞬の静寂を狙って、千春の声が響き渡る。大向うからの掛け声のようだ。”伊調屋!”

そして、これは生を見逃してしまったが、48キロ級の小原日登美も、お見事、金メダルを獲得。一度は引退したが、妹が引退したあと、同級に復帰、31歳で初めて立った五輪の舞台。夢にまでみた五輪の金メタル。涙、涙、涙のうれしい金星。

さて、今日も金ふたつだ。こちらも五輪3連覇を狙う55キロ級の吉田沙保里。これは間違いない。でも、72キロ級の浜口京子はどうか。初戦で、強敵と当たるらしい。でも、気合だ!、気合だ!、気合だ!で乗り切ってくれるだろう。がんばれ、浜口。がんばれお父さん。









昨日の女子バレーも大激戦を勝ち抜く。ベスト4へ。日本女子は強い!。


なでしこもいよいよ決戦へ。
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ぼんぼりの藤田嗣治から連想ゲーム

2012-08-08 18:05:57 | Weblog
八幡さまの雪洞まつりの初日にみた、この雪洞。竹中直人さんの今年の似顔絵は藤田嗣治。


よく似てますね。これは、藤田自身が描いた”猫のいる自画像”


さて、その雪洞の、はす向かいに、巴里の街角が。


その近くには、パリジェンヌらしき女性が。


この三つで、ぼくの頭は連想ゲーム(汗)。巴里の街角の女性? そうだ。モンパルナスの女王、キキだ。

八幡さまのすぐ近くの県立近代美術館鎌倉別館で、新所蔵品の藤田嗣治の”モンパルナスのキキ”が、現在、展示されている。
キキとは巴里、モンパルナスの女王。藤田が描いた”寝室の裸婦キキ”が大評判で、フジタもキキもチョウ有名になった。今日、また観に行ってきた。



キキといえば、写真家マン・レイ。写真のモデルになり、夫婦のように暮らした。キキをモデルにした有名なこの写真。”黒と白”


数日前、横浜美術館の常設展でみつけた、マン・レイの写真。”ヌード”。モデルはキキかもしれない。顔がないので比定できないが、体つきは似ているかな。


そうそう、土門拳の”藤田嗣治”もいたっけ。


あ、なだそうそう、関係ないけど美女の写真もついでに。

秋山庄太郎の”吉永小百合”


渋谷龍吉の”原節子”


司葉子


久我美子と岸恵子


奈良美智子 


奈良美智展については、次回の記事とします。






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猪熊弦一郎展とラマンチャの男

2012-08-08 10:48:47 | Weblog
横浜の、そごう美術館で”猪熊弦一郎展”を観た翌日、帝劇のロビーでも彼の作品に出会った。全くの偶然である。ぼくらは有楽町で昼食をとり、予定の出光美術館に向かった。美術館の隣りが、帝劇で、そこでは松本幸四郎、松たか子、父娘の”ラマンチャの男”が上演されていた。30分後に開演だという。当日券があれば、入ってみるかということになり、そうなったのだ。

ロビーに入ると、皇居側の壁面の、うつくしいステンドグラスが目に入った。ひょっとしたら思いメモ帳を取り出した。猪熊展のところを開けると、やっぱり彼の壁画作品一覧の中にあったのだ。ぼくはうれしくなって、その壁画を開演前までの時間、すみからすみまで、眺めた。小林一三像の横に、帝劇建設関係者のプレートがあり、美術関係者のトップに猪熊の名があり、ステンドグラス”律動”を担当したとあった。

ついでながら、その他に、半蔵門線三越前駅のホーム、上野駅中央コンコース、東京会館、川崎市役所に彼の壁画があります。すべて写真に撮ってから、ご報告したいと思います(汗)。今日は、帝劇のステンドグラス”律動”だけをお楽しみください。



猪熊弦一郎(1902~1993)は、高松で生まれ。芸大では藤島武二に師事。36歳から2年ほど巴里に暮らし、そのときマチスに会っている。東京では猫をたくさん飼っていた。53歳から20年間、ニューヨークでアトリエを開く。73歳で日本に戻る。冬はハワイで生活。86歳で妻を亡くす。ざっと、こんな履歴をもっている。この履歴が画風の変遷と密接な関係をもっているようだ。

この展覧会は、猪熊(絵)と谷川俊太郎(言葉)のコラボ絵本『いのくまさん』から生まれたいうもので、「いのくまさん」の楽しい絵が中心に展示されている。”かお”のコーナーでは、自画像などの油彩画もあるが、白いアクリルカンバスに、丸い顔かたちの中に、目、鼻、口などが単純な線で描かれ、いろんな形、位置におかれている作品が目立つ。こういう顔を描くきかっけになったのは、奥さんの死だったようだ。奥さんの面影を追っていたのだろう。

大好きだったという”ねこ”と”とり”のシンプルながら多様な形が面白い。夏休み中の子供たちが、お母さんと一緒に、にこにこしながら眺めていた。ねことねずみととりの天敵同志が共存している絵もあり、そこに仕事を忘れた、とぼけた顔のねこがいる。

”かたち”や”いろ”のコーナーではニューヨーク時代の抽象画の大作が並ぶ。親しみやすい抽象画で、色も明るい。マチスやシャーガールの色のようだった。前述の壁画の写真も展示されている。いのくまさんの全盛期の作品だろう。

いのくまさんのおもちゃコレクションも展示されている。小さな動物や電車やいろんな置物。”なにもなにも、ちいさきものはみなうつくし”の世界。子供のような心をもっていた。

翌日のラマンチャの男の観劇を呼び込んでくれた、楽しい展覧会であった。もしかしたら、いのくまさんは、私はラマンチャの男だよ、とぼくに教えてくれたのかもしれない。









ラマンチャの男、面白かったですよ。松たか子も熱演。詳しくはのちほど。
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なでしこ決勝へ

2012-08-07 09:20:23 | Weblog
午前1時からの、なでしこ対フランス戦。全部、みました。あとで録画でみるのと、生でみるのでは大違い。

前半32分、大儀見優季がキーパーの落としたボールをネットに押し込む。ごーーーる!。ここから、うとうとし始めた、おめめがぱっちり。前半、1点を守りきり、ほっと一息。

そして後半がはじまる。4分後、決定的な1点が。宮間から送られた鋭いボールに合わせ、阪口、ヘディングシュート!ごーーーーる!。よし、もう間違いない。・・・と思ったのが間違いだった。ひやひやどきどきの展開になってきたのだ。もうすっかり眠気は山の彼方へ、ドビュッシーの”海”の底へ。

フランスの猛攻がはじまった。美貌のパリジャンヌも鬼の形相、ジャンヌダルクの迫力。とうとう、後半31分、豪快なシュートが決まる。あと15分、がんばっておくれやす。 ととところが、その2分後、阪口のファウルを受け、ジャンヌダルクのPK。はずしてケれ、これが入ったら、勢いからして、なでしこよりマロニエだ。どうか、はずしてケれ、お願い、神様、仏様・・はずれた!!! はずしたジャンヌダルクの顔はムンクになっていた。

そのあとも、髪を振り乱した必死の猛攻が。(おっぱいぽろりは、ありませんでした)。同点のキキが何度もある。モンパルナスのキキも天上から応援しているに違いない。ロスタイムは4分。長い長い4分だった。4分すぎても、まだホイッスルは鳴らない。審判はフランスの回し者かもしれない、ゴールするまで吹かないつもりだろう、と思った瞬間。天上から響く、夢のような笛の音。

さあ、いよいよ決勝。ワールドカップと同じ、米国が対戦相手。絶対、勝てる、天はなでしこに味方している。





これは生でみられなっかたけれど、卓球女子。お見事。史上初の銀メタル以上確定。決勝は中国。負けてもともと、忍者作戦でいけ。


なんていったて、オリンピックの花は百メートル。これも生でみました。朝5時だったから楽なもん。ボルト連覇。すごい、世界一速い男。










日本、メダルラッシュ。なかなかやるじゃん。ボクシング、レスリングのメダル獲りもはじまったし、男女サッカー、女子バレーとロンドン五輪も佳境に入った。まだまだ夜も眠れない。




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ぼんぼり祭り始まる

2012-08-06 17:41:35 | Weblog
八幡さまのぼんぼり祭りがはじまった。立秋の前日の、夏の祓いである”夏越祭”から始まり、立秋当日の”立秋祭”、そして源実朝の誕生日、9日には”実朝祭”が執り行われる。その間、境内には鎌倉(逗子や葉山も含まれる)ゆかりの文化人らによる書画が描かれた、400点もの雪洞が飾られる。

ちょうど、八幡さまに到着したとき、夏越祭の神事が蓮池前の建物内で始まるところであった。それが終わると神官がそろって、茅の輪くぐりを始める。その後に、一般の人もくぐれることになる。ぼくも並んで、くぐったが、このような早い時間帯に茅の輪くぐりをしたのは、はじめて。明日、立秋だから、これで夏を無事、越えたということなのかな(笑)。そのあと、お神酒もいただいた。

茅の輪をくぐる頃には雨も止み、知らないうちに雪洞が、それぞれの支柱に取り付けられていた。お馴染みの漫画家や画家、作家などの雪洞を写真を撮りながら廻った。

祭りの期間内に、家内と一緒に、雪洞の灯がともる夕方に訪ねることになっているので、雪洞の写真はそのときまで、おあずけです(笑)。













ひとつだけ雪洞をご披露します。たぶん、これがテレビや新聞のニュースに出ると思いますよ。ロンドン五輪関係。土田直敏さんの作品。


そして今日は原爆の日。


最近読んだ本をちょっと紹介。


唐木順三が死の直前まで、病院で書いた、原水爆開発における科学者の社会的責任についての覚え書。その覚え書をちょっとだけ。

アインシュタインは(ナチスより先にと)原爆開発をルーズベルトに薦めたこともあり、それが開発され、日本に投下されたことを後年ひどく悔やみ、今度、生まれる時には科学者にはならず、行商人か鉛管工になりたいとまで言った。これは、ほとんど懺悔であると唐木は評価している。

一方、湯川秀樹に対しては、原爆開発に対する物理学者としての反省が不十分、武谷にいたっては、原爆投下を肯定までしていると、手厳しい。朝永は、自身の著書”物理学とは何だろうか”で最近代科学者の罪の問題に触れている点で評価している。

科学の発展そのものが文明や人類を破壊しうるという認識が科学者に足りない。

原発事故(このときはスリーマイルアイランド事故)についても、それみたことかと、この技術の危うさに懸念を示している。

もし、今日まで存命であったら、フクシマについてほとんど発言しない、ノーベル賞学者を含む、現代の”科学者村”の大御所たちにどんな痛烈な言葉が浴びせられるか。

・・・・・

源平池の蓮の花はなかなかのものだった。
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劇的勝利 フェンシング決勝進出

2012-08-05 23:07:57 | Weblog
あまりに劇的勝利だったんで、つい号外”ブログ記事”に(爆)。

フェンシング準決勝、対ドイツ戦。
大激戦がつづき、最終の9試合目。点数は第1試合目から積算される方式。
日本の3点のリードが逆転され、残り6秒で38対40。誰もが、あああもうだめと、ため息をついたその瞬間。
エース太田、一気に連続ポイントを奪い、追いつく。

そして延長戦。
はじめのポイントがドイツに。あああこれでおわり、とため息をついた瞬間、
太田がすかさず、ビデオ判定を要求。相手の頭が下がっていたのではないかと。
時間をかけた判定。認められる。おおおおお。

そして再試合。すぐに両者のサーベルが相討ちのような形となる。両者が自分の勝と思い、ガッツポーズ。
またも、ビデオ判定。しばらく沈黙が。そして、審判団が、太田の勝ちを宣言。

決勝進出決定! 

こんなこともあるんですね。だから、オリンピックは面白い。


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小林愛実のピアノリサイタル

2012-08-05 18:11:45 | Weblog
数々のコンクールで最年少記録を塗り替え、世界を駆け巡る16歳のピアニスト”(ちらしより)、という小林愛実が、近くの鎌倉芸術館でリサイタルを開くというので、前売り券を買っておいた。七夕の日のファジル・サイのピアノリサイタルのときは、たまたま一番前の席がとれ、彼の顔の表情や身体の動きがよく観察でき、面白かったので、今回も、そうしようと思っていた。でも、前の席はもう売れていて、真ん中辺りの列になってしまった。だから、美少女ピアニストを間近で観察するというわけにはいかなかった(笑)。

はじめの演奏は、シューベルトのピアノソナタ第13番イ長調 D.664 op.120。解説によると、シューベルトが21歳のときの作曲で、旅行先で知り合った18才の女性ソプラノ歌手のためにつくったそうだ。全体的に女性的な優しい、雰囲気が漂う曲で、とくに第二楽章は、まるで夢の中を歩いているような、美しく静かな曲調だそうだが、その通りで、その辺りで、うとうとして、夢の中を歩いていた(汗)。連日の”五輪寝不足”のせいも一部、あるだろうが、やっぱり愛ちゃんの演奏がすばらしかったということだろう(言い訳)。

次は、ロシアのスクリャービンのピアノソナタ第二番”幻想ソナタ”。旅行先の海の、打ち寄せる波の光景から構想したそうだ。そういう感じがよく出ていた。飛翔感、高揚感、これがこの作曲家の特徴だそうだ。ドビュッシーの”海”より荒海みたい(笑)。

そして、休憩後はショパンの12の練習曲。はじめが、よく知られている第三番”別れの曲”。自らが、これまでの人生で、これほど美しいものを書いたことがない、という自画自賛の曲。たしかに。愛ちゃんの指先から哀愁を帯びた音が流れだし、観衆の心の中に染み入ってくる。そして、第4番・嬰ハ短調、第5番『黒鍵』・変ト長調と続く。難しそうな曲のように思うが、愛ちゃんは、どんなくせ球でも何でもないようにレシーブする卓球の愛ちゃんのように、軽々と弾いていた。

締めは、ピアノソナタ第2番”葬送”変ロ短調。4楽章から成り、第三楽章は有名な”葬送行進曲”。鐘を鳴らすようなリズムは次第に大きくなり、やがて天上に昇るかのような美しい旋律に到着します。そして、わずか1分半程の4楽章は、三連符のユニゾンでフィナーレを迎えます(パンフより)。ぼくもこんな曲で送られたいと思うような演奏だった。

まだ、16歳、伸び代がいっぱい。今後の成長が期待されるピアニストだ。次は、いつ鎌倉に来て来れるのだろうか。楽しみに待っていよう。

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大興奮 男女メドレーリレー 銀と銅 

2012-08-05 09:54:13 | Weblog
今朝は大興奮だった。午前4時に起床。ロンドン五輪の競泳を締めくくる、男女百x4メドレーリレー決勝があるからだ。いずれも、十分にメタルが期待されるが、各国の力は僅差なので、どうなるかはわからない。みる前から、ひやひやどきどき。念のため血圧を測ったら、上が130台で下が70台だった。(毎朝測っている)。さあ、始まるぞ。

まず、女子。ゲートから日本チーム、入場。背泳ぎ・寺川綾(個人では銅メタル)、平泳ぎ・鈴木聡美(銀と銅)、バタフライ・加藤ゆか、自由形・上田春佳。メダリスト2名が入った、史上最強チーム。


寺川がプールに入る。背泳ぎでスタート。いい調子だ。いけいけ、後半追い上げて2位でバトンタッチ(いいぞいいぞ)。鈴木、一時、150Mでは4番手に落ちるが、追い上げに入り、3位でつなぐ。加藤も順位を維持して、最終泳者、上田に。350メートルでは、大激戦で4番手に下がる。さあ、ラスト50。大興奮。あっ、3位に浮上!いけいけ(ぼく)、逃げろ逃げろ(解説者)。


ごーーーーる。日本3位。やったあああああ。解説者とぼく。喜ぶ選手たち。喜ぶぼく。 日本国中、大興奮

・・・・・
そして、男子。ゲートから日本チーム、入場。背泳ぎ・入江、平泳ぎ・北島、バタフライ・松田、自由形・藤井。これまた、史上最強チーム。

第1泳者・入江は2位でバトンタッチ。第2泳者・北島は米国のハンセンをかわしてトップに!そのまま松田につなぐ(いけいけいいぞいいぞ)。米国には抜かれるが、2位を維持し、最終泳者、藤井につなぐ。藤井、逃げる逃げる逃げる・・


そのまま、ごーーーーる。日本、なんと2位に。銀メタル確定!喜ぶ選手たち。日本国中、大興奮。



そして、表彰式。男女そろっての表彰台は史上初。男子銀メタルも史上初。
27人全員のメタルです、と選手誰もが語っていた。そして、インタビューで、松田選手が、北島 康介さんを手ぶらで(メダルなしで)帰国させるわけにはいかないと、3人で誓い合っていた、とあかした。本当に、北島康介を中心にした、とてもいいチームだった、と思う。金メタルこそなかったが、メダル総数、11個は戦後最高の成績となった。

月並みの言葉だけど、感動をありがとう。





サッカーも男女そろってメタルといきましょう。
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