気ままに

大船での気ままな生活日誌

悠久の大地/柳沢正人展 成川美術館

2012-08-04 09:27:23 | Weblog
箱根に行くと、必ず寄る美術館。この日も、芦ノ湖の桃源台港から海賊船で(汗)箱根町港まで乗船し、そこから、県立恩賜箱根公園を抜けて(ここも山百合がすばらしい)、街道沿いの、木陰が涼しい、杉並木を行く。しばらくすると、元箱根に到着。その小高い丘の上に成川美術館がある。NHKの定点観測カメラのある場所でもあり、(おはよう日本で)芦ノ湖越しの富士山を観られた方も多いと思う。日本画の美術館で、堀文子の作品も多く・・・と、書きはじめて、めったにみないホームページをみてみたら、ほほお・・、(着物姿が美しい)森田りえ子の作品もたくさん所蔵しているらしい。そして、あの画家もこの画家もと驚く。で、メモしておくことにした。

箱根・芦ノ湖畔に立つ成川美術館は、昭和63年4月(1988年)に開館いたしました。現代日本画を中心にそのコレクションは4000点を超え、いまも増えつづけています。文化勲章受章画家・山本丘人の代表作150点余りを核に、平山郁夫作の作品を40点余(素描を含む)を所蔵。堀文子、岡信孝、牧進、関口雄揮、吉田善彦、毛利武彦、平岩洋彦、岡崎忠雄、小林済、前本利彦、牛尾武、柳沢正人らの作品数は、日本一を誇ります。そのほかにも、日本で1、2を誇るコレクションとして、森田りえ子、石本正、中野嘉之、平松礼二、木村圭吾、内藤五琅、矢谷長治、吉田多最らの作品群があります。現代の作家とともに歩む未来の名品を先取りした個性的な美術館が私たちのモットーです。

その中のひとり、柳沢正人の展覧会が開催されていた。”悠久の大地/柳沢正人展”。その副題が”古代文明と大自然のドラマを描く”とあるように、ぼくも仕事絡みで行ったことのある、グランドキャニオンやハワイ島の火山やイグアスの大滝などの大自然が大画面に。そして、ミケランジェロ広場から見たフィレンツェの街やベネチアも。懐かしい風景についうっとり。Every Sha-la-la-la Every Wo-o-wo-o Still shines Every shing-a-ling-a-ling That they're startin' to sing's So fine はあ? イエスタデイ・ワンス・モアです。 (天の声)過去を懐かしむより、今を楽しく生きよ。わかりやした。楽しんでおりやす。ヘイ、ジュードー、男が金なしに終わりました。。女子柔道とアーチェリー、惜しかったあ、でも銀はお見事。なでしこはさすがでやんす。

素晴らしい作品群。さすが、未来の名品を先取りするという美術館のことはある。

展示室風景


グランドキャニオンの前の画伯


イグアスの大滝


フィレンツェ


トスカーナ


ベニス


美術館前の山百合も満開。

富士山は雲の影 恩賜公園ではちらり見えてたのですが。





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満月の夜 うれしい銀メタル 入江&鈴木

2012-08-03 13:11:02 | Weblog
満月の夜、何かが起こる。

男子二百背泳ぎ。入江陵介 銀メタル!

女子二百平。 鈴木 聡美 銀メタル!




おめでとうございます。お二人とも、百で銅をとって、二つ目のメタル。それも、銀色に輝くメタル。すごいこと。世界中で、一番か二番に早く泳ぐ人になったんだから。

これで、競泳陣の通算獲得メダル数は9(銀2、銅7)となった。アテネ五輪の8個を抜いた。水泳日本、健在。

ぼくからも、日本水泳陣に大きな銀メタルを贈呈します。




男女のメドレーリレーで、有終の美を飾ってください。

できればこのメタルを。


どうでもいいですよ。


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コレクター鈴木常司/美へのまなざし展 ポーラ美術館

2012-08-03 09:18:32 | Weblog
箱根のポーラ美術館で、”コレクター鈴木常司/美へのまなざし"展が開催されている。その第I期のテーマは、”ピカソとポーラ美術館の絵画”。

コレクター鈴木常司(1930~2000)って? ポーラの創業者の二代目です。23歳から経営を引き継いだ。40数年に渡り、集めたわ、集めたわ、なんと9,500点もの美術品。それも、西洋絵画、日本の洋画、近現代の日本画、東洋陶磁器、はたまた化粧道具などなど、非常に多岐にわたっている。何故、こういう蒐集となったのかが、わかるような展示構成になっていて、とても面白かった。鈴木常司の人生劇場、はじまりはじまり。

♪やると思えば どこまでやるさ それが男の 魂じゃないか 義理がすたれば この世は闇だ なまじとめるな 夜の雨♪
コレクションは、28歳のとき藤田嗣治の”誕生日”と荻須高徳の”バンバラ城”から始まり、70歳で亡くなる年に買った、ピカソの”花束を持つピエロに扮したパウロ”まで、とぎれることなく続いた。

はじめて買った作品。 藤田嗣治の”誕生日”。コレクター鈴木常司の誕生でもあった(笑)


ポーラが銀座から五反田に移った、1971年前後から本格的なコレクションが始まったらしい。アラフォーの頃。会社経営も順調に伸び、恐いものなし、よしやるぞ、と身も心も張り切っている時代。みんなもそうだったでしょう、あの頃は。野獣のように仕事して(笑)、フォーヴィスム(野獣派)やエコール・ド・パリの作家の作品をバンバン集めた。ユトリロ作品を特に好んだらしい。

それぞれのセクションで、鈴木の、これら絵に対する感想が添えられているのが、面白い。たとえば、第3節、ルオーとルドンのところでは、彼らの絵を観ていると勇気が湧いてくるんだよな、と周囲の人に語っていたらしい。新しい事業を始めるときなどに、ルオーとルドンがドンドン蒐集されたのだろう。

一方、岡鹿之介とルソーについては、これらの絵をみると、心が落ち着くんだよ、と言っている。これも社内外で問題があったときに、コレクションしたのかもしれない。岡鹿之介の”掘割”の静謐な感じをとくに好んだ。

そして、ポーラの目的は美女をつくること(笑)。というわけで、蒐集も女性美を表現したものも多い。”第5節 美の女神たち”にはお馴染みの名画がずらりと。ぼくがポーラで一番好きな作品、岡田三郎助の”あやめの衣”もここ。黒田清輝の”野辺”も。藤島武二、中村つね、梅原龍三郎の美女も。そして、ルノワール、ゴーガン、ボナール、マネの美女たちも。ピカソよりここの方が楽しめた(笑)。

岡田三郎助”あやめの衣


黒田清輝 ”野辺”


ルノワール ”レース帽子の少女”


マネ ”ベンチにて”


清少納言の枕草子 ”なにもなにも、ちいさきものはみなうつくし”。鈴木常司も小さきものを愛した。フジタ73歳の作、15センチ角の「小さな職人たち」シリーズ。子供たちがいろいろな職業に扮している絵。魚屋や歯医者、御者なども。フジタもこんな可愛い絵も描いていたんだ、とにっこり。ひとつだけ絵ハガキを買った。

風船売り


そして、お待ちかね、第7節のピカソ。19の絵画作品があるが、初期の時代から晩年まで揃っている。青の時代の”海辺の母子像”がお気に入りで、1980年代半ばに入手して以来、会長室に飾っていたとのこと。鈴木は仕事上の決断に迷った時、この絵と必ず向き合ったという。ちらしを飾るのも、母子像。絵の向こうに自分のお母さんがいたのだろう、と推測した。

海辺の母子像


そして、珠玉のコレクション。モネやセザンヌ。

モネ

セザンヌ


自分が午年なので、馬の絵もあつめた(笑)。青木繁がとくに好きだった。馬の親子の姿に人間以上の愛情を感じた。


そして、最後のコレクションとなる。

ピカソの”花束を持つピエロに扮したパウロ”


鈴木常司の人生を感じさせてくれる、とてもいい展覧会だった。

おわりに、展示構成をまとめておきます。

1)1958年/コレクションの始まり
2)初期の蒐集とユトリロ
3)絵画の照らす道 ルオーとルドン
4)心静まる絵画 岡鹿之介とルソー
5)美の女神たち
6)小さきものへの愛情
7)ピカソ ”海辺の母子像”
8)精しさと厳しさ 技法と構図
9)馬 坂本繁二郎から東洋陶器 
10)2000年最後のコレクション


ポーラ美術館のヒメシャラ林も大好き。




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夏の日 箱根湿生花園

2012-08-02 10:08:25 | Weblog
二日目、朝いちばんで訪ねた、仙石原の箱根湿生花園。陽はかんかん照りだが、影に入ると、ひんやりする。春や秋に比べると、花の種類は少ないが、ぼくの好きな、せんのう(仙翁)が三種類も咲いていた。これでけみせてもられば満足。せんのうは、なでしこ科に属する。河原なでしこも咲いていた。なでしこジャパンも順調。

ふしぐろせんのう(節黒仙翁)


おぐらせんのう (小倉仙翁)


えんびせんのう(燕尾仙翁)


河原なでしこ


その他、いろんな花や実が。

かせんそう 黄色い花の群れ


はまなす 実が梨のようなので、ハマナシ、それがなまってハマナスとなったというが本当だろうか。


しらひげそう これはたしか白髭のようだ。


こばぎぼうし(小葉擬宝珠)つぼみが擬宝珠のようだというが 


みそはぎ 花穂に水を含ませて供物に水をかける風習があり、それが禊のようなので、ミソギハギ(禊萩)と呼ばれ、さらに短縮されたという。


すすき草原が山の下にみえる。今年も秋に行く予定(汗)。


夏の日 箱根湿生花園 





。。。。。

内村金メタルで、今日は朝から気分がいいな。これから、葉山の一色海岸でも行ってみるか(汗)。
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内村 個人総合で金メタル

2012-08-02 08:37:39 | Weblog
今日未明、目が醒めたのが、午前三時。ぼくは目覚まし時計がなくても起きられる自信がある(笑)。目的は、三時半ころから始まる、五輪三連覇のかかった北島康介の二百平。と、とところが、目に飛び込んできたのは、内村航平が表彰台の真ん中で、金メタルを掲げている姿。あ、そうか、体操個人総合もあったのか、うっかりしていた、と思いつつ、喜びが込み上げてくる。内村選手の心のうちを想うと、よけいに、本当によかったねと声をかけたくなる。

英国の金メダル掛け率でもトップで、優勝は100%間違いないと、本人もまわりも思っていた。しかし、団体の予選、そして決勝での信じられない光景をみてから、個人総合でも、何があるか分からない、ゴリン座の怪人が影でいたずらをするのではないか、と不安をもつようになった。だから、この金メタルは、本人だけではなく、日本中の人々を大喜びさせることになった。

28年振りのことだという。そういえば、ロス五輪の具志堅幸司さん以来だ。それに世界選手権3連覇中というから、4年連続の世界チャンピオンということ。5種目全部に秀でた実力を持たなければならないのだから、すごいことだ。団体優勝の中国は、こういう5教科万能型より、理数系か文科系かの私立大学受験型の選手をあつめる方針に変えている。金メタル数を稼ぐには、この方が得策なのだ。

さて、30分ほど内村の演技をみて、チャンネルを水泳番組に変える。北島選手らが紹介され、ブールに入ってくるところだった。レースが始まり、前半は北島が大きな泳ぎでトップ。しかし、後半、ばてて、4位に。百平でメダルを逃し、新旧交代を印象づけたが、二百平でも同様だった。考えてみれば、五輪三連覇といえば、10年間ほど、世界一に居続けること。それも競争の激しい、競技人口の多い水泳でだ。”三連覇というより、自分自身への挑戦だった”とレース後に本人が語っていたが、その通りだろう。穏やかな顔が印象的だった。隣りのコースで泳いだ、銅メタルの立石選手に、水中でそっとバトンタッチしたはずだ。

今度の五輪では、金メタルこそ少ないが、うれしい銅メタルが水泳を中心にいくつもあった。またメタルこそ逃したが、史上初のベスト4に残った卓球の石川佳純の活躍も嬉しい。後半戦に入ると、陸上が始まるし、男女サッカー、レスリングとメタルが期待される種目もつづく。睡眠不足は昼寝で補おう

内村選手

北島選手

立石選手
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箱根美術館の山百合

2012-08-01 22:12:52 | Weblog
二泊三日の箱根小旅行から帰ってきました。出掛ける日の朝にブログ記事を投稿し、翌日、宿泊したホテルで、スマホから(予め、大方つくっておいた)記事を投稿した。そして、帰宅後、この記事を投稿する。これで、連勝記録(1日1度以上投稿をする)が途切れずに済みそうだ。こういう、あほな記録に挑戦するのが大好き。

強羅の箱根美術館といえば、中世の古陶や埴輪、鍋島の名品などの展示で知られるが、苔庭園の素晴らしさでは、神奈川県下随一といって良い。そして、箱根の紅葉の随一の名所としても知られ、その時期に訪れる人も多い。ぼくも何度か訪ねた。

ところが、今の季節に咲く、山百合の素晴らしさを知る人は少ないと思う。ぼくも、実は、まだ見頃の時期に訪ねたたときはなかった。過去のブログ記事をチェックしてみると、2009年8月3日に、山百合の花の終わりだったが、株数の多さに驚嘆し、ぜひ最盛期に観てみたいと記述している。そして、翌年、その記事のことをすっかり忘れ、8月6日に再訪している。 そのときも、もう、ほとんど終わっていて、がっかりしたと書いている。その翌年は、この時期に海外旅行をしているのでしょうがない。そして、今年、またもや、なんの反省もなく(汗)、(ただ近所のお寺の山百合が見頃になったという理由だけで)、3日前に出掛けたのだ。

多少の不安はあった。しかし、強羅駅前から乗った観光施設巡りバスの美術館前で降りたとき、その不安は消え去った。バス停前の美術館の外塀の脇で、見事に何輪もの花を咲かせている一株の山百合を目にしたからだ。そして、わくわくどきどきで箱根美術館へ入る。苔庭が飛び込んでくる。山百合は小さな流れの渓谷にたくさんの株があるはず。そこを見渡せる場所に急ぐ、2,3秒だけど。

そして、その場に。数十株の花咲く乙女たちが飛び込んでくる。 数年越しの夢がかなった。どういうわけだか、自然と、ポールの”ヘイ・ジュード”をハミングしていた。そうだ、考えてみれば、オリンピックと同じ、4年振りの開会式なのだ。本当のこというと、あの日以来、暇さえあれば、ヘイ・ジュードを口ずさんでいるだけなのだ。閉会式は、是非、イエスタデイにしてください。どうしてもだめなら、カーペンターズのイエスタデイ・ワンスモアーでも結構ですが。どちらも好きなので。もし日本チームが5つくらいの金メタルしかとれなかったときは、九ちゃんの”明日があるさ”でお願いします。

以下に写真を。”渓谷”に咲く山百合の全体像は、カメラではよく捉えてないですが、実際はもっともっと素晴らしいです。また、この渓谷だけだはなく、庭園内のあちこちに、見事な山百合が。本当に満足しました。 来年も、7月中に是非、訪れたいと思います。明日があればの話しですが。

・・・・・

庭園”渓谷”の山百合。(よくみないと、どれが山百合か、わからないと思いますが)







木漏れ日の苔庭


庭園内の山百合






観山亭と山百合


美術館の催し

重文・埴輪 天冠をつけた男子、中世のやきものなど。トーハクにもない、珍しいウサギの埴輪もある。


館内から 額縁の景色


明日、未明3時半。北島選手、お願いします。目を開けて、応援しています。石川佳純ちゃんも頑張ってね。これから応援。
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