'13.03.20 『キャビン』鑑賞@シネマカリテ
スゴイ評判いいので見たかった! オズ見に行った時、Yuweeと話して見に行くことに決定!! 20日の祝日レディースデイに行ってきたー♪
*ネタバレありです! 結末にも触れています
ネタバレしない方が楽しめると思うので、未見の方はご注意下さい!
「真面目な高校生デイナは、親友のジュールズに誘われて、彼女の彼氏カートのいとこの別荘へ向かう。同行したのは2人がデイナの彼氏にと考えていたホールデンと、幼馴染みのマーティ。5人は途中立ち寄ったガソリンスタンドの老人に、ここから先に行くと帰ってこれないと言われるが・・・」という話。これはおもしろかった! ビックリするオチがあることは知っていたので、騙されないぞっていう目で見てたけど、やっぱり騙される。イヤ、騙す騙されるじゃなくて、そのオチは想像してないよってことなんだけど、よく考えると監督の作品の傾向とも言えるのかも?
実は2段オチのような構造になっているけど、1つ目に関しては最初から種明かしがされている。巨大なモニター・ルームに向かう男が2人。どこかの国(国名を失念
)が失敗したと連絡が入る。失敗していないのは自分達と日本だけかと話し出す。この時点では何のことかは不明だけど、幾つの国で同じプロジェクトが行われていることが分かる。現在、失敗せずに進んでいるのは、この映画で描かれるアメリカと、京都で進行している日本のみ。過去に失敗がないのは日本だけらしく、少し嫉妬まじりに「日本人だぞ休むわけがないし、失敗もない」と言われて、日本人としては( ̄ー ̄)
大勢がモニター・ルームに集まって来る。新入職員に説明したところによると、賭けが始まるのだそう。不快感を露わにする新入職員に、こうでもしないとやっていられないのだと言う女性職員。何があるのか?
場面が変わってデイナの部屋。旅行の準備をしている。いきなり窓辺に下着姿(上は着てるけど・・・)で現れちゃうサービスカットから(笑) 旅行に哲学の本を持って行こうとするような真面目な娘だけど、親友ジュールズの恋人カートに注意されるまで、下着姿なのに気づかない天然さもある。対してジュールズは美人だけど、少々軽いところがある印象。今回の旅行に際し、金髪に染めてきた。実はこれは伏線。カートはマッチョでいかにもなスポーツマンタイプ。カートの友人のホールデンはインテリで穏やかなタイプ。カートとジュールズは、デイナとホールデンをくっつけようとしていて、デイナとホールデンもそれに気づいている。何故かここに幼馴染みのマーティも加わる。マリファナ中毒の彼が加わることにも意味があって、実は彼の存在が運命を大きく変えることになる。彼らはみな選ばれた存在。選ばれたことは決して名誉でもないし、特に彼らじゃなきゃダメなわけでもない。ただ、ありがちなホラー映画の設定に合ってたってだけ。男女5人でそれぞれのキャラも設定どおり。
5人はカートのいとこの別荘に向かう。ほとんど存在も忘れでいたいとこから、山小屋(キャビン)を使っていいという連絡を受ける。自分だったらどうなのか分からないけど、まぁではお言葉に甘えてってことになるかもしれない。事実、彼らはなったわけで、山小屋に向かうのだけど、これが本当に何もない所で、途中立ち寄ったガソリンスタンドも、やっているのかいないのかというような感じ。ここで彼らはスタンドの老人からこの先には行くなと言われるわけだけど、この老人も仕込み。ホラー映画にありがちな忠告したばかりに、よけい背中を押してしまう役どころ。こういう部分もニヤリ。
山小屋に着いた5人はそれぞれの部屋へ。不気味な絵を外すと、隣のデイナの部屋が丸見えで驚くホールデン。マジック・ミラーになっているらしく、気づかず着替えを始めるデイナ。ドキドキしつつ、やっぱり気が咎めてデイナに知らせるホールデン。絵は戻すけど心配だろうから、部屋を変わろうと提案する紳士的なホールデンに好感を持つデイナ。ここは気持ち悪いだけで特に伏線でも、失敗要素でもなかったような・・・ 5人がお酒を飲み盛り上がってきたことろで、仕掛けスタート! 5人を地下へ向かわせる。突然開いた地下への扉。普通、この時点でビックリなハズだけど、酔っているからという説明だけで、地下へ行ってしまう5人。ありがちな設定。とにかく地下に行ってもらわないと、話進まないからね(笑) 地下に降りた5人はそれぞれ、不思議な物を手にする。古びた日記、躍る人形の付いたオルゴール、パズルのような球体など・・・ それぞれが不思議そうに眺め、何かのスイッチを押しそうになるけど、この設定の主役であるデイナが見つけた日記がみなの興味を惹く。父親と兄に虐待を受けていたアナ・ペイシャンス・バックナーの日記には、兄に腕を喰われたと書かれている。そして、ある呪文が・・・ ラテン語で書かれたそれを、読むなと言われているのに読んでしまうデイナ。この感じも王道。何故かこういう時、やたらと強気になるキャラいるよねとニヤリ。
で、実はこの呪文が惨劇を招くスイッチ。モニター・ルームでの賭けの内容は、彼らがどのスイッチを押し、どの怪物達を作動させるかってことだった。モニター・ルームにいるのはシッターソンとハドリー。ハドリーは半魚人が大好きらしく、これに賭けたけどハズレ。でも、後に半魚人を引くことになる。さて、地下から戻った5人。しばらくはお酒など飲んでいたけど、すっかり酔ったのかジュールズの様子が変。くねくねと踊りだし、上着などを脱ぎだす始末。前述したとおり、デイナに比べればずっと発展家っぽい印象のジュールズだけど、これはやり過ぎ。なんて思っていると、実はこれも仕込み。彼女が金髪に染めたのも、実は誘導によるもので、染め粉の中にフェロモン(だったかな?)が仕込まれていたため、普段より割り増しでエロくなっているというわけ。当然、カートもじっとはしてられないってことで、2人森の中へ・・・ 最初の犠牲者はあらかじめ決定していて、金髪の娼婦ってことになっている。だから、彼女は金髪に染めさせらせたのだった。2人エッチを始めるのじゃないかと、集まって来る他部署の人々。行為に及ぶ前にバックナー家のゾンビが現れてしまうと、ガッカリして帰って行く。なんて奴らだと思うけれど、彼らの任務の意味を知れば、前述の女性職員の言うとおり、こんなことでもなければやってられないのかも。でも、やっぱり趣味がいいとは言えない・・・
と、いうことで最初の犠牲者になってしまうジュールズ。彼女の殺害シーンが一番ホラーっぽかったかな。動物を捕まえる罠みたいので背中を掴まれて吊るされた挙句、喉をノコギリみたいので切られちゃう・・・ って、そこまで描写しなくていいですか? そうですか(笑) 命からがら逃げて来たカート。こんな惨劇の中、デイナとホールデンはいい感じに。仕方なく部屋へ引き上げたマーティは、散歩に出かける気になる。これも仕込みなんだけど、実はマーティをチョイスしたことが大誤算。それは後に話すとして、階下ではまさにデイナとホールデンが盛り上がっている。デイナはホールデンに初めてであることを打ち明ける。実はこれも重要。そこに命からがら戻って来るカート。ゾンビ父さんは直ぐそこに! マーティも既にやられた様子。とにかく3人一緒にいようなどと余計なことを言い出すカート。仕方がないので誘導ガス(?)を噴霧して、イヤそれぞれの部屋で待機しようと言わせるモニター・ルーム。カートはリーダー的な存在なためか、何故か従ってしまうデイナとホールデン。
それぞれの部屋へ引き上げるも、もちろんゾンビの襲撃受けるデイナ達。襲われるデイナの声に前述の鏡を割って助けるホールデン。鏡の役目ここだ!(笑) なんとか山小屋を脱出した3人は車を走らせる。急に慌てるモニター・ルーム。出口が閉まってないじゃないか!! 要するにこの山小屋のある一体自体が彼らによって作られた場所なわけだから、自由に出入りは出来ないということ。ターゲットとなる5人以外の人々に勝手に入られては困るし、ターゲットは確実に殺されなければならないわけだから、出られてしまってはダメ。何故、出口が閉まっていなかったのか、今ひとつ分からなかったのだけど、、単純なミスではなかったような・・・ シッターソンの機転で何とかギリギリ出口を閉じることに成功。通って来たトンネルが塞がれて途方に暮れる3人。目の前に広がる大きな谷に絶望していると、カートが閃く。バイクで飛び越えるというのだった。助走をつけて華麗にジャンプ。成功したかに見えたが、何と彼は見えない壁に激突! そのまま谷底へ落ちて行ってしまう。再び絶望する2人。車に乗りもと来た道を戻って行く。すると突然、運転席のホールデンの喉が突き刺される。逃げ惑うデイナ。
歓喜の声を上げるシッターソンとハドリー。何事かという表情を浮かべる新入職員に、処女は生きててもいいんだと説明する。実はこの時点までに、今まで1度も失敗したことがなかった日本が失敗している。学校に閉じ込められた女子小学生達は、少女の幽霊を封じ込めることに成功していた。その光景をモニターで見ていたシッターソンがF○CKを連呼する姿が笑える。そう、日本が失敗してしまったので、全てはアメリカ・チームの肩にかかっているのだった。なのに出口が閉じられていなかったため、大変焦った後だったので、モニター内でゾンビにボコボコにされているデイナの姿など、お構いなしで仕事をやり終えたと喜んでいるわけ。普通の感覚だとどうかしている。デイナは死ななくてもいいなら助けてあげなよと思うけど、助ける気があったのか、なかったのか分からないけど、緊急事態が起きる。
ミッション成功に集まって来る他部署の人々。何故、出口を閉めなかったのかと問い詰められると、担当部署の人が上からの指示がなかったと答える。シッターソンが不審に思った瞬間、緊急用の電話が鳴り響く。全員凍りつく中、電話に出るシッターソン。まさか?!と振り返るとモニターでは、今まさにゾンビ父さんがデイナにとどめを刺そうとしているところだった。その時、背後らゾンビ父さんに一撃を加えた者が! なんとゾンビと共に穴に落ちたマーティだった。彼は何とかゾンビの攻撃を交わし、自室に戻っていた。そこで小型カメラを見つける。不審に思った彼が部屋を探すと、地下に続く隠し扉を見つける。山小屋とは、似つかない最新設備の地下が見える。これは?! 仲間を探しに来たマーティは、デイナの窮地を救い、彼女の以外の全員が死んだことを知る。2人は再びキャビンに戻り、マーティが見つけた地下へと降りて行く。そこにあったのは透明なエレベーターで、上下左右に移動する。移動しながら他のエレベーターとすれ違うと、中には怪物たちが閉じ込められていることが分かる。そう、あのゾンビ達はここから上がって来たのだ。
マーティが生きていたのは、彼がマリファナ中毒だったため、催眠ガスがきかなかったからというお粗末さ。2人が逃げ込んだ地下はもちろんシッターソン達がいる建物内。当然、追っ手が来るけど、ゾンビの手などを上手く使って、辛くも逃げ延びる。指令室のような所に逃げ込んだ彼らは、怪物たちを解き放つ。ここからはすごい惨劇だけど、あまりのことに全然怖くない。そして、様々な有名キャラが登場するので、ホラーファンなら楽しいと思う! 個人的にはITのピエロぐらいしかピンと来なかったけど・・・ でも、小さい怪物が追い詰める、手すりから落ちる、階下にいた大蛇がパクリって『ジュラシック・パーク』だよね? そういうシーン絶対他にもあると思う。ホラーに限らず。そもそも、ホラーにありがちなシチュエーションを、シッターソンたちがモニターで見てるっていうのも、映画を見てる観客を思わせるし、"映画"へのオマージュはあると思う。だって、ラスボスがあの方だもの(笑)
*ネタバレ注意!!
怪物たちとの死闘があって、命からがら逃げる2人。途中それとは知らず、自分たちを窮地に追い込んだシッターソンを刺してしまう。瀕死の彼からデイナはマーティを殺すように言われる。2人が辿り着いたのは、エジプトなどにある古代の神殿のような場所。壁面には5つの巨大な絵が描かれている。実は、これ5人それぞれを表していて、対象者が死ぬと血が注がれる仕組み。それぞれ"娼婦""勇者""賢者""愚者"そして"処女" 5人はこの絵をもとに集められ、そのキャラにそうように仕立て上げられた。言うまでもなく娼婦=ジュールズ、勇者=カート、賢者=ホールデン、愚者=マーティで、処女=デイナ。そこに現れたのはシガニー・ウィーバー! 役名もあったと思うけど、あまりのことに忘れた(笑) もうシガニー・ウィーバーでいいと思う。もしくはリプリー! で、彼女の登場で全部持って行かれた感はあるけど、説明によると既に死んだ3人の血が捧げられたのは、古代の神。実は人類は古代の神を地下に封じ込めていて、その怒りを沈めるために定期的に生贄を捧げてきた。その任務を遂行していたのがシッターソンをはじめとした、各国の組織だった。生贄を捧げないと、古代の神が復活し、人類は滅亡する。だから、少なくとも愚者=マーティを生贄に捧げなければならない。と、まぁビックリ説明なんだけど、このこと自体は実はシッターソンたちがチラチラ言っていたので、驚いたりはしない。さて、この場合、自分がデイナの立場だったらどうするか? もしくはマーティの立場だったら? にわかには信じられないけど、自分もしくは自分の友達の命が、全人類の命を救うことになる。特にデイナはマーティさえ殺してしまえば、自分は生き残ることができる。ただし、これからも他の誰かが生贄になることを知ってしまったわけだけど。こんな立場になるのはイヤだなぁ・・・
結果、2人はシガニー・ウィーバーを倒し、2人揃って人類の滅亡に向かうことにする。そう、マーティには自分が死ぬ以外の選択肢はないんだよね。デイナを殺しても人類は滅亡なんだから。デイナの選択が正しいのかどうかは難しいところ、きれいごとを言うなら人を犠牲にしてまで生きたくないけど、マーティを殺して人類を救う(=自分も生き残る)を選択しても責められない。それはそれで、一時逃れ的ではあっても人類を救ったわけだし。うーん・・・ 結構深い(笑)
キャストは5人はクリス・ヘムズワースしか知らなかった。クリス・ヘムズワースは『マイティ・ソー』のソーが地球に降りてきた時と余り変わらない役作り。筋肉バカな感じ。ほめてます! デイナのクリステン・コノリーがかわいかった! 『ハプニング』に出てたそうだけど覚えないな… マーティのフラン・クランツも『ヴィレッジ』に出たそうだけど全く覚えてない。って2人とも子役かな? そして何とシッターソン役でリチャード・ジェンキンスが! 最初に登場した時はまさかと思ったけど、本物だった(笑) 日本が失敗した時に、画面の子供たちに向かってF○CK!を連発するシーンは必見!!
ラストの画はなかなか見もの。監督・脚本は「LOST」や『クローバーフィールド/HAKAISHA』のドリュー・ゴダード。「LOST」は見てないけど、『クローバー~』は見た。あの救いのない感じとか、圧倒的なモノに倒される感じは共通するのかなと思った。
ホラー苦手な方もあんまりグロくないのでオススメ! これはやっぱり映画館で見るべきだと思う!
『キャビン』Official site
スゴイ評判いいので見たかった! オズ見に行った時、Yuweeと話して見に行くことに決定!! 20日の祝日レディースデイに行ってきたー♪
*ネタバレありです! 結末にも触れています
ネタバレしない方が楽しめると思うので、未見の方はご注意下さい!

実は2段オチのような構造になっているけど、1つ目に関しては最初から種明かしがされている。巨大なモニター・ルームに向かう男が2人。どこかの国(国名を失念


場面が変わってデイナの部屋。旅行の準備をしている。いきなり窓辺に下着姿(上は着てるけど・・・)で現れちゃうサービスカットから(笑) 旅行に哲学の本を持って行こうとするような真面目な娘だけど、親友ジュールズの恋人カートに注意されるまで、下着姿なのに気づかない天然さもある。対してジュールズは美人だけど、少々軽いところがある印象。今回の旅行に際し、金髪に染めてきた。実はこれは伏線。カートはマッチョでいかにもなスポーツマンタイプ。カートの友人のホールデンはインテリで穏やかなタイプ。カートとジュールズは、デイナとホールデンをくっつけようとしていて、デイナとホールデンもそれに気づいている。何故かここに幼馴染みのマーティも加わる。マリファナ中毒の彼が加わることにも意味があって、実は彼の存在が運命を大きく変えることになる。彼らはみな選ばれた存在。選ばれたことは決して名誉でもないし、特に彼らじゃなきゃダメなわけでもない。ただ、ありがちなホラー映画の設定に合ってたってだけ。男女5人でそれぞれのキャラも設定どおり。
5人はカートのいとこの別荘に向かう。ほとんど存在も忘れでいたいとこから、山小屋(キャビン)を使っていいという連絡を受ける。自分だったらどうなのか分からないけど、まぁではお言葉に甘えてってことになるかもしれない。事実、彼らはなったわけで、山小屋に向かうのだけど、これが本当に何もない所で、途中立ち寄ったガソリンスタンドも、やっているのかいないのかというような感じ。ここで彼らはスタンドの老人からこの先には行くなと言われるわけだけど、この老人も仕込み。ホラー映画にありがちな忠告したばかりに、よけい背中を押してしまう役どころ。こういう部分もニヤリ。
山小屋に着いた5人はそれぞれの部屋へ。不気味な絵を外すと、隣のデイナの部屋が丸見えで驚くホールデン。マジック・ミラーになっているらしく、気づかず着替えを始めるデイナ。ドキドキしつつ、やっぱり気が咎めてデイナに知らせるホールデン。絵は戻すけど心配だろうから、部屋を変わろうと提案する紳士的なホールデンに好感を持つデイナ。ここは気持ち悪いだけで特に伏線でも、失敗要素でもなかったような・・・ 5人がお酒を飲み盛り上がってきたことろで、仕掛けスタート! 5人を地下へ向かわせる。突然開いた地下への扉。普通、この時点でビックリなハズだけど、酔っているからという説明だけで、地下へ行ってしまう5人。ありがちな設定。とにかく地下に行ってもらわないと、話進まないからね(笑) 地下に降りた5人はそれぞれ、不思議な物を手にする。古びた日記、躍る人形の付いたオルゴール、パズルのような球体など・・・ それぞれが不思議そうに眺め、何かのスイッチを押しそうになるけど、この設定の主役であるデイナが見つけた日記がみなの興味を惹く。父親と兄に虐待を受けていたアナ・ペイシャンス・バックナーの日記には、兄に腕を喰われたと書かれている。そして、ある呪文が・・・ ラテン語で書かれたそれを、読むなと言われているのに読んでしまうデイナ。この感じも王道。何故かこういう時、やたらと強気になるキャラいるよねとニヤリ。
で、実はこの呪文が惨劇を招くスイッチ。モニター・ルームでの賭けの内容は、彼らがどのスイッチを押し、どの怪物達を作動させるかってことだった。モニター・ルームにいるのはシッターソンとハドリー。ハドリーは半魚人が大好きらしく、これに賭けたけどハズレ。でも、後に半魚人を引くことになる。さて、地下から戻った5人。しばらくはお酒など飲んでいたけど、すっかり酔ったのかジュールズの様子が変。くねくねと踊りだし、上着などを脱ぎだす始末。前述したとおり、デイナに比べればずっと発展家っぽい印象のジュールズだけど、これはやり過ぎ。なんて思っていると、実はこれも仕込み。彼女が金髪に染めたのも、実は誘導によるもので、染め粉の中にフェロモン(だったかな?)が仕込まれていたため、普段より割り増しでエロくなっているというわけ。当然、カートもじっとはしてられないってことで、2人森の中へ・・・ 最初の犠牲者はあらかじめ決定していて、金髪の娼婦ってことになっている。だから、彼女は金髪に染めさせらせたのだった。2人エッチを始めるのじゃないかと、集まって来る他部署の人々。行為に及ぶ前にバックナー家のゾンビが現れてしまうと、ガッカリして帰って行く。なんて奴らだと思うけれど、彼らの任務の意味を知れば、前述の女性職員の言うとおり、こんなことでもなければやってられないのかも。でも、やっぱり趣味がいいとは言えない・・・
と、いうことで最初の犠牲者になってしまうジュールズ。彼女の殺害シーンが一番ホラーっぽかったかな。動物を捕まえる罠みたいので背中を掴まれて吊るされた挙句、喉をノコギリみたいので切られちゃう・・・ って、そこまで描写しなくていいですか? そうですか(笑) 命からがら逃げて来たカート。こんな惨劇の中、デイナとホールデンはいい感じに。仕方なく部屋へ引き上げたマーティは、散歩に出かける気になる。これも仕込みなんだけど、実はマーティをチョイスしたことが大誤算。それは後に話すとして、階下ではまさにデイナとホールデンが盛り上がっている。デイナはホールデンに初めてであることを打ち明ける。実はこれも重要。そこに命からがら戻って来るカート。ゾンビ父さんは直ぐそこに! マーティも既にやられた様子。とにかく3人一緒にいようなどと余計なことを言い出すカート。仕方がないので誘導ガス(?)を噴霧して、イヤそれぞれの部屋で待機しようと言わせるモニター・ルーム。カートはリーダー的な存在なためか、何故か従ってしまうデイナとホールデン。
それぞれの部屋へ引き上げるも、もちろんゾンビの襲撃受けるデイナ達。襲われるデイナの声に前述の鏡を割って助けるホールデン。鏡の役目ここだ!(笑) なんとか山小屋を脱出した3人は車を走らせる。急に慌てるモニター・ルーム。出口が閉まってないじゃないか!! 要するにこの山小屋のある一体自体が彼らによって作られた場所なわけだから、自由に出入りは出来ないということ。ターゲットとなる5人以外の人々に勝手に入られては困るし、ターゲットは確実に殺されなければならないわけだから、出られてしまってはダメ。何故、出口が閉まっていなかったのか、今ひとつ分からなかったのだけど、、単純なミスではなかったような・・・ シッターソンの機転で何とかギリギリ出口を閉じることに成功。通って来たトンネルが塞がれて途方に暮れる3人。目の前に広がる大きな谷に絶望していると、カートが閃く。バイクで飛び越えるというのだった。助走をつけて華麗にジャンプ。成功したかに見えたが、何と彼は見えない壁に激突! そのまま谷底へ落ちて行ってしまう。再び絶望する2人。車に乗りもと来た道を戻って行く。すると突然、運転席のホールデンの喉が突き刺される。逃げ惑うデイナ。
歓喜の声を上げるシッターソンとハドリー。何事かという表情を浮かべる新入職員に、処女は生きててもいいんだと説明する。実はこの時点までに、今まで1度も失敗したことがなかった日本が失敗している。学校に閉じ込められた女子小学生達は、少女の幽霊を封じ込めることに成功していた。その光景をモニターで見ていたシッターソンがF○CKを連呼する姿が笑える。そう、日本が失敗してしまったので、全てはアメリカ・チームの肩にかかっているのだった。なのに出口が閉じられていなかったため、大変焦った後だったので、モニター内でゾンビにボコボコにされているデイナの姿など、お構いなしで仕事をやり終えたと喜んでいるわけ。普通の感覚だとどうかしている。デイナは死ななくてもいいなら助けてあげなよと思うけど、助ける気があったのか、なかったのか分からないけど、緊急事態が起きる。
ミッション成功に集まって来る他部署の人々。何故、出口を閉めなかったのかと問い詰められると、担当部署の人が上からの指示がなかったと答える。シッターソンが不審に思った瞬間、緊急用の電話が鳴り響く。全員凍りつく中、電話に出るシッターソン。まさか?!と振り返るとモニターでは、今まさにゾンビ父さんがデイナにとどめを刺そうとしているところだった。その時、背後らゾンビ父さんに一撃を加えた者が! なんとゾンビと共に穴に落ちたマーティだった。彼は何とかゾンビの攻撃を交わし、自室に戻っていた。そこで小型カメラを見つける。不審に思った彼が部屋を探すと、地下に続く隠し扉を見つける。山小屋とは、似つかない最新設備の地下が見える。これは?! 仲間を探しに来たマーティは、デイナの窮地を救い、彼女の以外の全員が死んだことを知る。2人は再びキャビンに戻り、マーティが見つけた地下へと降りて行く。そこにあったのは透明なエレベーターで、上下左右に移動する。移動しながら他のエレベーターとすれ違うと、中には怪物たちが閉じ込められていることが分かる。そう、あのゾンビ達はここから上がって来たのだ。
マーティが生きていたのは、彼がマリファナ中毒だったため、催眠ガスがきかなかったからというお粗末さ。2人が逃げ込んだ地下はもちろんシッターソン達がいる建物内。当然、追っ手が来るけど、ゾンビの手などを上手く使って、辛くも逃げ延びる。指令室のような所に逃げ込んだ彼らは、怪物たちを解き放つ。ここからはすごい惨劇だけど、あまりのことに全然怖くない。そして、様々な有名キャラが登場するので、ホラーファンなら楽しいと思う! 個人的にはITのピエロぐらいしかピンと来なかったけど・・・ でも、小さい怪物が追い詰める、手すりから落ちる、階下にいた大蛇がパクリって『ジュラシック・パーク』だよね? そういうシーン絶対他にもあると思う。ホラーに限らず。そもそも、ホラーにありがちなシチュエーションを、シッターソンたちがモニターで見てるっていうのも、映画を見てる観客を思わせるし、"映画"へのオマージュはあると思う。だって、ラスボスがあの方だもの(笑)
*ネタバレ注意!!
怪物たちとの死闘があって、命からがら逃げる2人。途中それとは知らず、自分たちを窮地に追い込んだシッターソンを刺してしまう。瀕死の彼からデイナはマーティを殺すように言われる。2人が辿り着いたのは、エジプトなどにある古代の神殿のような場所。壁面には5つの巨大な絵が描かれている。実は、これ5人それぞれを表していて、対象者が死ぬと血が注がれる仕組み。それぞれ"娼婦""勇者""賢者""愚者"そして"処女" 5人はこの絵をもとに集められ、そのキャラにそうように仕立て上げられた。言うまでもなく娼婦=ジュールズ、勇者=カート、賢者=ホールデン、愚者=マーティで、処女=デイナ。そこに現れたのはシガニー・ウィーバー! 役名もあったと思うけど、あまりのことに忘れた(笑) もうシガニー・ウィーバーでいいと思う。もしくはリプリー! で、彼女の登場で全部持って行かれた感はあるけど、説明によると既に死んだ3人の血が捧げられたのは、古代の神。実は人類は古代の神を地下に封じ込めていて、その怒りを沈めるために定期的に生贄を捧げてきた。その任務を遂行していたのがシッターソンをはじめとした、各国の組織だった。生贄を捧げないと、古代の神が復活し、人類は滅亡する。だから、少なくとも愚者=マーティを生贄に捧げなければならない。と、まぁビックリ説明なんだけど、このこと自体は実はシッターソンたちがチラチラ言っていたので、驚いたりはしない。さて、この場合、自分がデイナの立場だったらどうするか? もしくはマーティの立場だったら? にわかには信じられないけど、自分もしくは自分の友達の命が、全人類の命を救うことになる。特にデイナはマーティさえ殺してしまえば、自分は生き残ることができる。ただし、これからも他の誰かが生贄になることを知ってしまったわけだけど。こんな立場になるのはイヤだなぁ・・・
結果、2人はシガニー・ウィーバーを倒し、2人揃って人類の滅亡に向かうことにする。そう、マーティには自分が死ぬ以外の選択肢はないんだよね。デイナを殺しても人類は滅亡なんだから。デイナの選択が正しいのかどうかは難しいところ、きれいごとを言うなら人を犠牲にしてまで生きたくないけど、マーティを殺して人類を救う(=自分も生き残る)を選択しても責められない。それはそれで、一時逃れ的ではあっても人類を救ったわけだし。うーん・・・ 結構深い(笑)
キャストは5人はクリス・ヘムズワースしか知らなかった。クリス・ヘムズワースは『マイティ・ソー』のソーが地球に降りてきた時と余り変わらない役作り。筋肉バカな感じ。ほめてます! デイナのクリステン・コノリーがかわいかった! 『ハプニング』に出てたそうだけど覚えないな… マーティのフラン・クランツも『ヴィレッジ』に出たそうだけど全く覚えてない。って2人とも子役かな? そして何とシッターソン役でリチャード・ジェンキンスが! 最初に登場した時はまさかと思ったけど、本物だった(笑) 日本が失敗した時に、画面の子供たちに向かってF○CK!を連発するシーンは必見!!
ラストの画はなかなか見もの。監督・脚本は「LOST」や『クローバーフィールド/HAKAISHA』のドリュー・ゴダード。「LOST」は見てないけど、『クローバー~』は見た。あの救いのない感じとか、圧倒的なモノに倒される感じは共通するのかなと思った。
ホラー苦手な方もあんまりグロくないのでオススメ! これはやっぱり映画館で見るべきだと思う!
