今からこれ見ます❗️ (@ 東京国立博物館 (Tokyo National Museum) - @tnm_pr in Taitō, 東京都) https://t.co/Mj2XqZ33wF
— maru 𓆸 (@maru_a_gogo) March 7, 2015
「みちのくの仏像」を見た後、国立東京博物館 ミュージアムシアターで「洛中洛外図屏風と岩佐又兵衛」という映像展示があるということで、ちょうど時間もいいので見てみることに。岩佐又兵衛(Wikipedia)の生い立ちなどを軽く紹介した後、「洛中洛外図屏風」についての説明をする。ナビゲーターの男性が、軽い芝居的なものも混ぜつつ、映像内のナレーションと交互に説明するという感じ。
岩佐又兵衛が荒木村重(Wikipedia)の息子であることは、昨年の大河ドラマ「軍師官兵衛」で知ってビックリした! そんな有名な武将の息子だったとは・・・ 荒木村重は主君織田信長に謀反を起こし、家臣はもちろん正室や子供たちも殺害されたけれど、この時2歳だった岩佐又兵衛は乳母が連れ出し、難を逃れた。その後、西本願寺(
本願寺(西本願寺))に匿われた又兵衛は、絵師として生計を立てることになったのだそう。なんという数奇な運命。実はこの又兵衛"浮世又兵衛"と呼ばれていたそうで、浮世絵(
Wikipedia)の元祖と言われている。浮世絵の元祖というのは聞いたことがあった気もするけど、"浮世又兵衛"から"浮世絵"となったってこと?←どうやら"浮世"には現代風という意味があるらしいので、浮世又兵衛が由来なわけではない?
さて、毎度のWikipediaによりますと、洛中洛外図とは京都の市街(洛中)と郊外(洛外)を描いた屏風絵で、1点が国宝、6点が重要文化財の指定を受けているとのこと。国宝が洛中洛外図といえばの狩野永徳(
Wikipedia)筆で、今回上映の舟木本と呼ばれる「洛中洛外図屏風」は重要文化財。落款などがないためハッキリとした作者は分かっていないものの、その人物描写の緻密さから岩佐又兵衛によるものだと言われているらしい。
自身は2013年に国立東京博物館で開催された「京都展」(感想はコチラ 書きかけ・・・
)で実物を鑑賞! よくもこれだけ人物を描いたなと思った覚えがある(笑) そして、その時話題になったのが、左隻の左端真ん中辺りに描かれた、一条戻橋(
Wikipedia)に佇む家族と思われる人々。今回の上映ではボカしていたけれど、実はこの子供が岩佐又兵衛なのではないかと言われているらしい! この戻り橋は京都では様々な言い伝えがある場所なのだそう。そして、牛など動物避けの柵がしてあるのに、何故か橋の上に牛が描かれている。これは岩佐又兵衛による"まやかし"なのではないか?というような主旨のことを話していた。まぁ、要するにこの「洛中洛外図屏風」の世界への誘導ということかな?
実は左隻の左下、一条戻橋の外側に描かれているのは二条城(二条城 世界遺産・元離宮二条城)。そして、戻り橋から京都を横断して、右隻右上に描かれているのが、豊臣秀吉の発願により建てられた、方広寺(
臨済宗方広寺派大本山 方広寺)大仏殿。この2つが対角をなすように描かれている。そして、徳川の世界と、豊臣の世界の対比が様々描かれている。豊臣の世界は芝居に興じ、大らかで楽しげであるけれど、物事を武力で解決しようとするところが描かれている。一方、徳川の世は規律を重んじ、罪は法律で裁かれている。これは当然意図的にされていることで、おそらく注文主の意向に従ったものだろうとのことだったけれど、注文主を誰であるという特定はしていなかったような・・・
舟木本「洛中洛外図屏風」左隻
舟木本「洛中洛外図屏風」右隻
所要時間40分と書かれていたけれど、実際の上映は30分くらいかな? 大人500円なのでビックリするほど高くはないけど、300円くらいだとウレシイかも(o´ェ`o)ゞ でも、説明されないと分からないことが多いし、展覧会などでも展示方法や、混雑具合によってはじっくり見ることが出来ない場合も多いので、これだけ詳細に見れるのはウレシイかも。また何か気になる企画があったら行って見よう
洛中洛外図屏風と岩佐又兵衛:2015年2月4日~4月26日@国立東京博物館 ミュージアムシアター