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【cinema】『ユダヤ人を救った動物園 ~アントニーナが愛した命~』

2017-12-27 01:45:14 | cinema

2017.12.15 『ユダヤ人を救った動物園 ~アントニーナが愛した命~』@TOHOシネマズ日本橋

 

試写会応募したけどハズレ💦 ジェシカ・チャステイン舞台挨拶付き上映会も知らないうちに終わってた。ジェシカ・チャステイン好きだから行きたかったな💦💦 ということで、公開初日に見に行ってきた~

 




ネタバレありです! 結末にも触れています!

 

「夫ヤンと共にワルシャワで動物園を営むアントニーナは、家族や友人を愛し、動物たちに惜しみない愛情を注いでいた。しかし、ナチスがワルシャワに侵攻。動物園は爆撃されて、ナチス軍に接収されてしまう。そんな中、ユダヤ人たちはゲットーに移住させれていた。移住を控え挨拶に来た友人マグダを匿うことにする。そして、それをきっかけに2人はユダヤ人たちを救う活動を始めるが・・・」あらすじとしてはこんな感じかな。これはとってもよかった。

 


毎度のWikipediaから引用しておくと、監督ニキ・カーロ、主演ジェシカ・チャステインとヨハン・ヘルデンベルグが務めた2017年に公開された映画である。本作は詩人のダイアン・アッカーマンが2007年に上梓したノンフィクション『ユダヤ人を救った動物園 ヤンとアントニーナの物語』を原作としている。

 


この映画は、2017年3月8日にポーランドのワルシャワで世界初上映され、2017年3月12日にカリフォルニア州サンノゼのシネクエスト映画祭で上映された。2017年3月31日にアメリカ、2017年4月21日にイギリスで上映が開始された。評論家からは賛否両論であったが、観客からは上々の評価を受け世界興行収入2200万ドルを達成した。日本では、12月に上映予定である。2017年公開の自主映画作品において、公開1週目で今年度最高(4月時点)の興行収入で1位を記録している。

 

2010年9月、アンジェラ・ワークマンが『ユダヤ人を救った動物園』の脚色に取り組んでいるとの報道があった。2013年4月30日、ジェシカ・チャステインの出演とニキ・カーロの監督起用が決まった。2015年8月24日、フォーカス・フィーチャーズが本作の北米配給権を購入したと同時に、ダニエル・ブリュールとヨハン・ヘルデンベルグの出演が決まったと報じられた。

 

動物を使った撮影は2015年9月9日から行われていたが、俳優陣が本格的に現場入りしたのは同年9月29日からである。主要撮影が終わったのは2015年11月29日である。

 

2017年3月12日、本作はシネクエスト映画祭のクロージング作品としてプレミア上映された。22日にはアメリカ合衆国ホロコースト記念博物館での特別上映とアッカーマン、カーロ、チャステインの3者によるパネルディスカッションが行われた。2017年3月31日、本作は全米541館で封切られ、公開初週末に328万ドルを稼ぎ出し、週末興行収入ランキング初登場10位となった。

 

映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには150件のレビューがあり、批評家支持率は61%、平均点は10点満点で6.1点となっている。サイト側による批評家の見解の要約は「『ユダヤ人を救った動物園 〜アントニーナが愛した命〜』には立派な意図があるのだが、実話が与えるほどのインパクトを観客に届けられていない。」となっている。また、Metacriticには36件のレビューがあり、加重平均値は57/100となっている。とのことで、キャスト情報以外は全コピ。

 

ニキ・カーロ監督作品は未見。原作も未読なので、どこまで実際にあったことなのか不明。ノンフィクションとあるから脚色は加えられていないのかな? コルチャック先生や、ヘック博士など実在の人物も出てくるけれど、彼らが映画同様に主人公たちに関わったのかは不明。原作にも記載があるなら本当なのでしょうけれど、なければ映画的な盛り上げなのかもしれない。また、全体的にあまり説明的ではないので、例えばヤンが博士と呼ばれているけれど、これは活動のために付された身分なのか、それとも本当に博士なのか分からなかったりもする。2時間超の作品ではあるけれど、個々のエピソードも多く、描かれている時期も数年にわたっているので場面展開が早い印象。それで混乱してしまうことはなかったし、例えばヤンが武器を持って戦ったのがワルシャワ蜂起だと分からなくても、ちゃんと主旨は伝わって来ると思う。非常に重いテーマを描きつつ、夫婦愛や家族愛も描かれているので、置いてきぼりになることもなかった。セリフよりも映像で語る部分も多く、そういうのも自分には合っていたけれど、自分でくみ取るよりも、説明して欲しいタイプの人には合わないと思う人もいるかもしれない。

 

ちょっと調べてみた! どうやらヤンは動物学者だそうで、動物園の園長を隠れ蓑としてポーランド国内軍の軍曹でもあったらしい。このポーランド国内軍が1943年8月にワルシャワ蜂起を行っており、ヤンも参加。首を打ち抜かれるも奇跡的に助かり、捕虜となったのも事実らしい。ドイツ人昆虫学者の協力によりゲットー通行許可を得て、多くのユダヤ人を救ったことも事実だけど、コルチャック先生との接点は不明。また、ゲーリングの資金提供を受けたルッツ・ヘックが、友人でもあるヤンにオーロックス復活に協力させようとしていたらしいこと、そのため彼らを支援したことも事実らしい。ただ、ヘックがアントニーに好意を寄せていたかは不明。

 

冒頭、朝の陽ざしのなか目覚めるアントニーナ・ジャビンスキ(ジェシカ・チャステイン)が足元で眠る赤ちゃんホワイトライオンにキスするシーンから始まる。アントニーナはそのまま広いテラスに出て外を眺める。外では飼育員たちが働いている。下着のような夜着にゆったりとしたガウンを羽織った姿は女性らしく優雅で、動物園園長の妻というより、裕福な家庭の奥様という印象。実際のアントニーナもそうだったのかは不明だけど、映画内でのアントニーナは毅然とした態度をとる場面でも女性らしい優雅さがあった。ジェシカ・チャステインが美しい。映画の題材を考えると、この希望に満ちた朝の風景が逆に心に影をおとしたりする。

 

アントニーナは自転車に乗り、大勢が開園を待つ動物園入口ゲートに向かう。そこで、飼育員のイエジク(マイケル・マケルハットン)と門を開け、お客さんたちを迎え入れた後、再び自転車に乗り園内を回る。途中、ラクダの赤ちゃんも合流して一緒に走る姿がカワイイ この子本当にかわいかったのだけど、本物のラクダなのかな? この子も含めて動物たちは悲惨な目に遭ってしまうけれど、それらは全て作り物だったと思う。CGなども使われていると思うので、どこまで本物の動物たちなのかよく分からなかった。全体的にちょっと作り物っぽい印象。夫で園長のヤン(ヨハン・ヘルデンブルグ)と会う。このサラリとした主要人物たちの紹介はもう少し続く。

 

シーン変わって、どうやらパーティー的なものが開催されている様子。アントニーナはホストとして立ち回ろうとするけれど、上手く行かない。友人のマグダ(エフラット・ドール)がさりげなくフォローしたりする。その姿を見て、カップルの女性がやたらとアントニーナを侮辱する言葉を投げつけるのだけれど、この2人は誰なんだろう? 後にサラリと生い立ちが語られるけれど、アントニーナの出自について特に詳しい説明はなかったように思う。たしかロシア出身なのでジェシカ・チャステインは訛りのある英語で演じたと何かの記事で読んだ記憶がある。ユダヤ人ではないけれど、そういう部分が差別につながっているのかな? この女性が何か言うたびに、このパーティーの主賓と思われるルッツ・ヘック(ダニエル・ブリュール)が庇っていて、そこには友情を超えた思いがあることが伝わって来るのだけれど、それが後の伏線であるので、その辺りのことを見せる演出なのかもしれない。

 

そんな中、イエジクらがアントニーナを呼びに来る。象が出産したものの、まだ羊膜に包まれた赤ちゃん象が息をしておらず、母親象が興奮して赤ちゃんを蹴っていた。アントニーナはドレス姿のまま靴を脱ぎ、イエジクが制止するのも聞かず、母親象をなだめつつ赤ちゃん象に近づく。鼻が詰まってしまっていて息が出来ないのだった。興奮する母親に攻撃されつつ、手や服が汚れるのもいとわず鼻のつまりのを取り除くアントニーナ。赤ちゃん象は無事に息を吹き返す。その姿を他の客たちと見守っていたヤンは誇らしげで、彼女を抱きしめキスをする。そんな2人を複雑な面持ちで見るヘック。一件、全体のテーマとは関係なさそうなこのシーンで、アントニーナの"命"に対する思いを表している。アントニーナにとってどんな命も愛すべき、そして守るべき対象なのだということ。そして、ヘックのアントニーナへの執着もチラリと挿入されている。

 

要所要所で19○○年×月とか表示が出ていたと思うけれど、全く覚えていないので全て省略します。ある朝、いつものようにゲートに向かったアントニーナは異変を感じ、幼い息子リシャルト(ティム・ラドフォード)がいる家を目指して駆け戻る。ナチス軍による爆撃が始まる。アントニーナもリシャルトも無事だったけれど、多くの動物たちが死に、破壊された檻から猛獣たちが街に出てしまい、次々殺されて行く。出産したばかりのあの母象もナチスの兵士に殺されてしまう。ヒドイ💦 どうやらナチス隊員の多くは動物愛が強かったようだけれど、そうは思えない行動。まぁ動物愛にもいろいろあるけど。それにライオンやヒョウが街をうろついているのでは、射殺せざるを得ないかもしれない。できれば生け捕って欲しいところではあるけれど。

 

ナチスは動物園を弾薬庫だったかな?にするらしく、かなりの人数がやってきて、様々な物資を運んでいる。そんな中、粛々と動物の遺骸を穴に埋める飼育員たち。この死体はとっても作り物感が漂っていたけど、これはあえてなのかしらね? あまり生々しくしないようにという配慮のように思ったのだけど違うかな? 全体的に辛い場面や残虐な行為もあったけれど、決定的な場面は映らなかったと思う。

 

書くのを忘れていたけど、ヘックは結構有名な動物学者らしい、父親からベルリン動物園を引き継いでいて、ナチス高官のゲーリングから資金援助を受け、絶滅したオーロックスの復活を目指している。ヤンと親しくしているのは、この研究に協力して欲しいという意図もあるらしい。ある日、ヤンの留守中にヘックが訪ねて来て、アントニーナに希少動物を引き取らせてほしいと申し出る。アントニーナは動物たちがナチスの手に渡ることに抵抗を感じるものの、この申し出を受けてしまい、帰宅したヤンから叱られてしまう。このこと自体は特に物語の大きな意味はないけれど、ヤンがアントニーナとヘックの仲を疑う上での伏線にもなっているし、ヘックが指揮して行う残虐な行為と対比して、ヘック=ナチスの特定の種のみ残すという、民族浄化の思想をも表しているのかなと思う。まぁ、実際あった出来事なのだと思うけれど、あえて入れたのはそういうことかと。

 

そう、希少動物をベルリンへ移送した後、残りの動物たちは冬を越せないという理由で全て殺されてしまう。あの赤ちゃんラクダが楽しそうに園内を走っているところを撃たれてしまうのは衝撃的。そのシーン自体は見せないけれど、それが逆に辛さを増している。見せられてしまった方が、自分で想像してしまわない分楽なこともある。

 

ワルシャワ市内にはゲットーが造られ、ユダヤ人たちの移送が始まっていた。ワルシャワを訪ねた時、ゲットー跡地を見学した。記念碑がポツンと建つ広々とした場所だったけれど、ここに押し込められたユダヤ人の数を考えれると胸が痛くなった覚えがある。ある日、夫妻のもとに友人のマウリツィとマグダが訪ねて来る。彼らもゲットーに移されることになったので、別れを言いに来たのだった。その時、アントニーナがヤンに提案する。この家は広く地下室もある。マグダ1人ならば匿えるのではないか。正しいことをしたい。発見されれば死罪は免れない。躊躇するヤンだったけれど、彼にも正しいことをしたいという思いがあったのでしょう。これを受け入れる。実際はどちらから言い出したことなのか不明だけど、この流れは良かったかなと思う。

 

これを機にヤンは本格的にユダヤ人を救うことを決意。2人は計画を練る。動物園を養豚場に変え、その飼料としてゲットーの生ゴミを与えるというもの。これによりヤンはゲットー内に入ることが出来る。そこで、ユダヤ人たちを生ゴミの中に隠して連れ出し、動物園内で匿って、協力者によって各地へ逃がすという計画。養豚場の件はヘックに許可を得たんだっけ? とにかく誰かに許可を取っていた。

 

最初にヤンがトラックでゲットー内に入るシーンは緊張感がある。カバーをかけた荷台には、大きな鉄製の入れ物。この中に生ゴミを回収して行くので、当然行は空。門番の隊員が中身を確かめる。ゲットーの中では多くのユダヤ人たちが暮らしている。この段階ではまだそこまで弱っている印象はないけれど、皆痩せていて不安そうな顔をしている。この運搬方法でユダヤ人たちを救っている描写は何度か出て来るけど、ゲートを超えるシーンは往復で2回しか出てこなかったと思う。ウルスラという少女を救ったのは2回目だったと思うのだけどどうだったかな? コルチャック先生と会う前にウルスラを見かけているので、最初の時かな? でも、息子ちゃんを連れて行った時だから2回目の気もするけど曖昧な記憶。

 

要するに、ウルスラという少女のことと、コルチャック先生のことが書きたいわけなのだけど、順番が分からなくなったので、先に生ゴミに紛れてのユダヤ人の搬送について書いておく。動物園に到着すると、ヤンの指示で合図があるまでトンネル内に隠れる。言及があるものの、ここではトンネルが映らないのでよく分からなかったのだけど、後にヘックに追われたリヒャルトが逃げ込んだ狭い通路に、屈まないと通れないくらいの高さのコイル状の通路のことを言っているのかなと思う。これが何のかは不明なのだけど、動物を通すためのものかな? ちょっと話が反れたけど、要するにこのトンネル内に身をひそめて待ち、夜になって兵士たちが引き揚げたら家の中に入るということらしい。こうして迎えられたユダヤ人たちは、協力者の手助けにより脱出するまで昼間は地下室で眠り、夜になると起きてきて食事をとったりとジャビンスキ一家と共に過ごす。合図はアントニーナがピアノで行い、昼間のピアノは危険だから身を隠せという意味で、夜のピアノは出てきてOKという意味。最初は協力者によって別の土地に行ったりしていたようだけれど、後にもっと組織化してパン屋の調理場で身分証明書を偽造し、ワルシャワ市内で暮らしたりもしていたらしい。そんな時は、ジャビンスキ家を訪ねて来た親戚、もしくは友人として出て行くのだけど、そんなに来客の多い家怪しまれなかったのかな? しかも出て行くだけで来ないわけだからね。 その辺り詳しい説明がなかったのだけど、どうなっていたのかな?

 

で、ウルスラとコルチャック先生について。ヤンは息子リシャルトを連れてゲットーに向かう。この時何故息子を連れて行ったのかちょっと謎。ナチスの目を反らす為かな? いつものようにゲットー内を走っていると、ナチス隊員2人がまだ12~3歳と思われる少女に絡んでいるのを見かける。2人は少女をどこかへ連れ去った。ヤンと共に彼女の身に起こることに気づき見ている側も辛い。ヤンはコルチャック先生と会い、紙に包んだ豚肉を渡す。そして、自分たちの活動について説明し、ユダヤ人を救うことが出来ると話す。コルチャック先生について詳しくはWikipediaを見て頂くとして、ザックリ説明しておくとユダヤ人の子供たちと行動を共にしたポーランド人教師。アウシュビッツだっけ? 強制収容所で亡くなったはず。コルチャック先生が子供たちの命を救うことはなかったけれど、先生がいたおかげでどんなに心強かっただろう。そう考えると先生も英雄。この時、ヤンは先ほど見た少女のことを話す。ハッキリと明言したわけではないけれど、2人とも理解している。そいうのが辛い。全ての命や、そういう目に遭う女性たちを救うことは無理。だからと言って心が痛まないわけではない。辛い。

 

いつものように生ゴミを詰めていると、ボロボロになったウルスラがよろよろと現れる。ヒドイ。アイツら許せない!(*`д´) ヤンは彼女を保護。最初は怯えて抵抗していたけれど、ヤンの意図を理解したようで、助手席の足元で布にくるまりおとなしくしている。息子ちゃんは彼女が動かないようにそっと足を乗せている。ヤンたちが多くのユダヤ人を救ったわけだから、この時点で見つかってしまうわけはないことは分かっているけど、やっぱりゲートをくぐる際にはやっぱりドキドキしてしまう。

 

無事、動物園に辿り着いたウルスラを一目見た瞬間アントニーナは彼女の身に何が起きたか悟った様子。地下室の動物を入れていたと思われる檻の中に彼女を入れ(もちろん閉じ込めているわけではない)、体を拭き、傷の手当てをし、優しく話しかける。でも、ウルスラは怯えて自分の名前を言うどころか、誰の顔もまともに見れず、ずっと震えるばかり。そうでしょうね。この傷を見ればどんな扱いを受けたか分かるし、心の傷は計り知れない。

 

アントニーナはウルスラの心を救おうと、優しく接するけれど、その際に自分の父親が目の前で処刑されたことを話す。ロシアでの出来事だそうだけれど、何故父親が処刑されたのかは不明。でも、これがきっかけで亡命してきたということかな? 毎度のWikipediaの日本語版はヤンはあるけれど、アントニーナはないので詳細が分からない。ヤンのWikipediaによると、どうやら最初の奥さんを亡くし、アントニーナとは再婚らしい。原作未読なのでウルスラが実在するのか不明だし、実際はどのくらいの時間が経ったのか分からないのだけど、ウルスラは次第にアントニーナに心を開き、ウルスラと呼ばれていたと告げる。たしか弟がいたと思ったけどどうだったかな? しばらくすると、ウルスラはピアノの合図で地下室から出て来て、皆と一緒に過ごせるようになる。こんな目に遭ってしまえば、心の傷が完全に癒えることはないと思うけれど、それでも心を開けたことは、良かったと思い少しだけホッとする。

 

どういういきさつなのか不明なのだけど、ヘックはナチスの中でかなり出世しているようで、この動物園を統括しているのかな? この辺りのことがちょっとよく分からなかったのだけど、しばしば動物園を訪ねて来る。ヤンが不在の際にはアントニーナが応対しなければならない。アントニーナはヘックの自分に対する思いに気付いているようで、そのことも含めて彼に対して怯えている。ある日2人でいる時、地下室で寝ているはずのユダヤ人の子供たちがふざけて音を立てた。それをごまかすために、アントニーナは彼に抱きつく。彼の気持ちを利用するしか他に方法がない。幸いヘックはキスすらしなかったけれど、その後アントニーナは彼のアプローチに悩まされることになる。

 

オーロックス復活を目指し、バッファローを交尾させる時、自分と一緒に手綱を持つように言うヘック。手が触れ合い、微妙に足が絡み合う。見ている側にもヘックの思いが分かっているからエロティック。2人を見つめるヤンに気づいているのかいないのか、アントニーナの手を洗ってやるヘック。見ていてドキドキする。アントニーナはどう思っているのか? 今ではヘックの管轄下にあるかのような動物園にユダヤ人を匿っている状況で、彼を拒絶することは難しい。彼のご機嫌を取っておくことは自分たちにとっても有利。でも、ヘックに気持ちがないなら女性としてはかなり辛い。その夜、ヤンはアントニーナを責める。アントニーナは自分が隙を与えてしまった本当の理由を言わない。それを言ってしまえば、ユダヤ人を匿うことが続けられなくなるからだと思われる。でも、自分の本当の気持ちを言う。ヤンは活動のこともあり留守がちで、その間秘密を抱えたままヘックと会わなければならない。恐怖しかない。それをごまかすために彼をハッキリ拒絶することが出来ない。ヤンは完全には納得できなかったかもしれないけれど、2人は激しく求め合う。

 

話が前後しているかもしれないけれど、動物園をある人物が訪ねて来る。マウリツィがヤンに預けた昆虫コレクションを見せて欲しいというのだった。この時、そのマウリツィが亡くなったと言ったと思うのだけど、生きてたよね? 後のシーンで出てきたと思うのだけど? ここの意味が分からなかったのだけど、どういうことだったのだろう? 別の人と勘違いしている? あれ?(o゚ェ゚o) で、この人物が動物園を訪ねた真の理由は、ヤンとアントニーナの活動を知り、自分の仕事の関係者としてヤンに通行許可証を用意できるというものだった。ヤンは動物学者としてこの人物と仕事をするという名目でゲットーに入り、その際1人もしくは数人のユダヤ人を自分の助手と称して連れ出すという計画。この方法でマウリツィも連れ出す。その際、怪しまれ止められるけれど、ヤンは毅然とした態度で叱責し難を逃れる。でも、この方法もあまりに頻繁だとやっぱり怪しまれるよね?

 

この方法で連れ出された老婦人とその娘は、パン屋の調理場で偽造された証明書を使い、アントニーナたちにより髪を金髪に染め、ワルシャワ市内でポーランド人として住んでいた。しかし、密告により発見され銃殺されてしまう。動物園を去る際、感謝の気持ちを込めて、蝶のブローチをそっと渡してくれた老婦人を思い涙するアントニーナ。夫妻は約300人のユダヤ人を救ったそうだけれど、そのうち発覚して命を落としたのはこの2人だけだったのだそう。密告するなよ!(*`д´) と思うけれど、この時代はナチスが正義だった人もいたわけだからね。なかなか難しい。

 

地下室でユダヤ人たちとラジオを聞いていると、ユダヤ人たちのゲットーからの移送が始まったと告げていた。移送については新しい収容所的な感じで伝えていたけれど、見ている側にはそれがアウシュビッツなどの絶滅収容所であることが分かって辛い。すると、リシャルトが窓の外を見て雪だと言う。雪が降る季節ではないので不審に思ったアントニーナが外に出ると、降っていたのは灰だった。アントニーナはナチスがゲットーを焼いているのだと気づく。

 

ヤンは列車で移送されるコルチャック先生と会っていた。ヤンは先生に残るよう説得しようとするけれど、先生は子供たちを見捨てることは出来ないと言う。ユダヤ人の子供たちと運命を共にしたポーランド人の先生は、子供たちにこれから行くところはすばらしいところだと言い聞かせている。優しく残酷な嘘。子供たちは何かを感じ取っているのか無表情。そして、彼らは静かにヤンに手を差し伸べて来る。彼に抱き上げて貨物車に乗せて欲しいというのだった。これは泣いた💦 もう嗚咽が漏れるくらい泣いた。彼らの行き先が絶滅収容所である以上、身よりもなく労働力にならない幼い子供たちを待っているのがガス室でしょう。辛過ぎる。このシーンは本当に辛かった。

 

順番が前後しているかもしれないけれど、ある日、ヤンがいつもどおり身分証明書偽造工場となっているパン屋を訪ねた後外に出ると、そこにはリシャルトがいた。どうやら父親の後をつけてきてしまったらしい。事の重大さが分かっていないのだから仕方がないとはいえ、自分たちだけでなく、協力者全員の命を危うくする行為。当然ながらヤンはリシャルトを叱責する。運悪くその姿をヘックに目撃されてしまう。ヘックがパン屋を調べると調理台の上に偽造の痕跡が。この時、誰もいなかったけれど、偽造に関わっていた人たちは逃げたのか連行されてしまったのかは不明。前述したとおり、説明的ではないので、この後どうなったんだろう?とか、これはどういう意味なんだろう?というシーンがあったりした。

 

動物園に戻ったヘックはリシャルトを呼び出しヤンがどこにいるのか尋ねる。子供ながらに正直に言ってはいけないと悟ったリシャルトは必死で嘘をつくけど、もちろんヘックはお見通し。でも、この時にはアントニーナたちを逮捕しようとはしなかった。このエピソードが本当にあったことなのか不明だけど、この時にヘックがヤンたちを限りなく疑いつつも行動に移さなかったのは、やはりアントニーナへの思いがあったからだという風に映画では描きたいのかなと思った。

 

戦況はナチスにとって不利になってくる。ラジオではワルシャワ市民に蜂起を繰り返し呼び掛けている。映画ではこの呼びかけに応じる形で、ヤンが参加するように描かれている。前述したとおり、実際のヤンは動物園園長を隠れ蓑としてポーランド国内軍の軍曹だったそうなので、もっと前から地下組織の活動をしていたのだと思うのだけど、この方が分かりやすいかもしれない。以前ワルシャワを旅した時、ワルシャワ蜂起の像を見た者としては、ヤンが加わったこの戦闘が、ワルシャワ蜂起であると思うと感慨深いものがある。こういう状況下で市民は蜂起したんだね。激しい戦闘の中、ヤンは首を打ち抜かれてしまう。奇跡的に命は助かるも、捕虜として連行されてしまい行方知れずに。そして、ワルシャワ蜂起も鎮圧されてしまう。切ない。

 

しかし、いよいよ追いつめられたナチスは撤退を開始。そんな中、ヤンの行方が分からず不安を募らせたアントニーナは最後の手段とばかりヘックの元を訪ねる。いつでもきちんと化粧をして髪型を整え、女性らしさを失わなかったアントニーナだけれど、この日はさらに服装も化粧も念入り。その様子にただならぬものを感じ、飼育員のイエジクは心配するも、どうしてもヤンの消息を知りたいと言うアントニーナを止めることはできなかった。戦況が不利になったナチスが何をするか分からない中、1人で子供2人の世話をするのも大変なのに、ユダヤ人たちも匿っていたのだから、この時期のアントニーナの気苦労は計り知れない。とても緊迫した日々だったと思う。ヤンを愛しているのはもちろん、彼を頼りたい気持ちも大きかったと思う。

 

ヘックのいる司令部?では撤退作業が進められている。アントニーナの訪問を複雑な思いで受けるヘック。思いつめた表情でヤンの消息が知りたいと言う思い人。ならば見返りは何だと問えば、彼女は自分を受け入れようとしている。でも、それは自分が望んだ形ではない。激しく詰め寄った後、ヘックはアントニーナをベッドに押し倒す。一度は我慢して受け入れようとするも、やはり抵抗してしまうアントニーナ。そりゃそうでしょう。そして、ヘックは全てを悟る。アントニーナが自分に見せていた好意は全て嘘であり、それは自分の目を逸らしたい理由があるからだと。この時のダニエル・ブリュールの絶望と屈辱が怒りに変わる演技が素晴らしい。

 

ヘックは動物園を一斉捜査するよう命じる。急いで帰宅したアントニーナは、ユダヤ人たちをトラックに乗せ逃がす。その際、友人のマグダにリシャルトと幼い娘テレサを預けるも、リシャルトは母親と残ることを希望し、トラックから降りる。彼らを見送った後、ヘックたちを迎えるアントニーナ。ヘックの態度にはもはや彼女に対するいたわりはない。ヘックは地下室に降り、そしてウルスラが壁に描いた絵を見つける。そこにはユダヤの象徴ダビデの星が描かれていた。全てを悟ったヘック。その怒りの矛先はトンネル内に隠れていたリシャルトに向かう。トンネル内での追いつ追われつは緊張した。心配して泣き叫ぶアントニーナを檻の中に閉じ込め、リシャルトを処刑すると銃を持って建物内に消えるヘック。命乞いをして絶叫するアントニーナ。そして銃声。しかし、ヘックが去った後、絶望して泣き崩れるアントニーナの前にリシャルトが現れる。僕は無事だよ。よろこび抱き合う2人。この出来事が本当にあったのかは不明だけど、やはり冷徹になり切れなかったヘックの中には、人間らしい心があったということなのかな? アントニーナへの愛であり、友として過ごしたジャビンスキ一家への思いもあったのかも。

 

アントニーナとリシャルトは荷物をまとめ、ウルスラがかわいがっていたウサギと、ヘックの実験によって生まれたバイソンを連れ、移動する人々に合流する。この人々が誰で、一体どこに向かうのか説明がないのでよく分からなかったのだけど、この人たちはワルシャワ市民だったのかな? 爆撃で住むところを失った人たち? そして、2人が森の中でウサギとバイソンを放したところで場面転換となるのだけど、その後2人がどこでどう過ごしたのかは描かれないので不明。この出来事自体も本当にあったことなのかな?

 

数ヵ月後、説明がないのでどこでどう合流したのか不明だけど、テレサを連れてアントニーナとリシャルトが動物園に戻って来る。飼育員のイエジクが迎える。アントニーナが戻って来たのねと言うと、どこにも行くところがありませんからと答えるイエジク。そしてまたシーンが変わる。マグダやマウリツィ、ウルスラなども動物園で暮らしているらしい。ある日、皆で作業をしていると、アントニーナが門の外を見て不意に走り出す。『風と共に去りぬ』で夫アシュレーの帰還を見て、走り出すメラニーを思い起こすシーン。そう、ヤンが戻って来たのだった。リシャルトやテレサも駆けつけ4人で抱き合う。その周りを彼らが命を救ったユダヤ人たちが取り囲み映画は終了。

 

そして、字幕によりその後のことが語られる。動物園には短い者は数日、長いものは数年滞在したが、ジャビンスキ夫婦により約300人のユダヤ人の命が救われたのだそう。ヘックのオーロックス復活は失敗に終わったとのこと。アントニーナとヤンは動物園を再建し、現在もワルシャワ動物園として人々に親しまれているのだそう。ワルシャワに行った時行ってみればよかったな~ とはいえそんな時間はなかったような? もうずいぶん前なので忘れてしまった💦

 

キャストは皆良かった。とはいえ、ウルスラ役のシーラ・ハースが印象を残したくらいで、ほぼ3人芝居という感じ。マグダのエフラット・ドールや、マウリツィのイド・ゴールドバーグ、イエジクのマイケル・マケルハットンも良かったけれど、主演3人が素晴らしかったし、3人に焦点を当てた演出でもあったと思う。ということで、この3人についてだけ書かせていただく。ヤンのヨハン・ヘルデンベルグは初めて見たけど、正義感溢れるヤンをヒーローになり過ぎず、どこか泥臭く人間臭く演じていたと思う。その辺りのさじ加減が良かったと思う。実際のヤンがどんな人だったのか分からないけど、製作側の意図として夫妻をスーパーヒーローとしてではなく、正しいことをしたいと願った市井の人の勇気ある行動として描きたかったのだと思うので、その辺りヤンが時には嫉妬し、時には迷い、時に無力感を味わいながら、最後には銃を持って戦うということに説得力を持たせていたと思う。

 

実際の敵はナチスだけれど、分かりやすい敵役であるヘックをダニエル・ブリュールが好演。例え打算があったとしても、夫妻には友情を感じていただろうし、映画としてはアントニーナに好意を寄せている設定。ナチスに加わったのは、ゲーリングの援助があったことが大きいのかもしれないけれど、次第に洗脳されて行く姿に恐怖も感じたし、でも最後の一線は越えずにリシャルトを殺さなかったところに複雑な心理も感じさせた。そしてアントニーナに対して少しずつ接近していく感じが、切なさと気持ち悪さの混じった感じで絶妙。このダニエル・ブリュールは素晴らしい

 

ジェシカ・チャステインはいつでも上手いけど、今回も素晴らしかった。出演作はかなり見ているけど『ゼロ・ダーク・サーティ』(感想はコチラ)や『インターステラー』(感想はコチラ)、『オデッセイ』(感想はコチラ)など、決断力があって頭のキレる、男前な役が多い気がする。今回の役は芯の強い女性だけれど、表面上はとても優雅で女性らしい役どころを見事に演じていたと思う。アントニーナは強い女性ではあるけれど、か弱さもありそのバランスが危うくて、見ている側も感情移入してしまう。実際のアントニーナはロシア移民とのことで、ロシア訛りの英語で演じたそうで、その辺りも良かったと思う。強さや明るさを見せる場面もあったけれど、全体的に抑えた演技で、ジェシカ・チャステインを好きになったきっかけの『ツリー・オブ・ライフ』(感想はコチラ)の役に近いかも。チラシやポスターにもなっている赤ちゃんライオンに顔を寄せる表情が、まるで少女のように無垢。素晴らしい

 

前述したとおり説明的ではないので、映像で見せる部分が多い。例えばボロボロにされ太ももにかけて血を流したウルスラの姿を見せることで、彼女に何があったか見せたりする感じ。いちいち説明されるよりもダイレクトに響いてくる。ゲットーの様子を淡々と見せるとか、その囲いの前で記念撮影する男女とか、何気ないシーンでも強烈なメッセージが込められている。でも、それらは声高ではないので押しつけがましくはない。もちろん伝えたいことはしっかりあるけど、とても冷静に撮られている。静かに憤っている感じ。

 

実話でありホロコーストの話だから、辛い場面が多い。でも、その中で家族愛、人間愛が描かれているので重くなり過ぎずに見ることが出来る。原題は『The Zookeeper's wife』でこれはシンプルで好きだけど、邦題も分かりやすくて良かったと思う。サブタイトルの"アントニーナが愛した命"というのは、夫であり、子供たちであり、動物たちであり、そしてもちろんユダヤ人たちであり。全ての生きとし生けるものという意味なのでしょう。そういう意味ではとっても映画の本質を突いていると思った。

 

人間ドラマ好きな方はオススメ。ダニエル・ブリュール好きな方はちょっと辛い部分もあるけど、素晴らしい演技なので是非。ジェシカ・チャステイン好きな方必見です!

 

『ユダヤ人を救った動物園 ~アントニーナが愛した命~』公式サイト

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【Googleのロゴ】マレーネ・ディートリヒ 生誕116周年

2017-12-27 00:23:06 | Google's logo

毎度のGoogleのロゴがこんなことに!



マレーネ・ディートリヒ生誕116周年


映画ファンだもの! もちろん知ってる!!

でも一応、毎度のWikipediaから引用してご紹介


マレーネ・ディートリヒ(Marlene Dietrich、1901年12月27日 - 1992年5月6日)は、

ドイツ出身の女優歌手

1920年代ヴァイマル共和国のドイツ映画全盛期に花開き、

1930年代からはハリウッド映画に出演、1950年代以降は歌手としての活動が多かった。

 

とのことで、生い立ちは・・・

 

1901年に、プロイセン王国近衛警察士官の次女としてベルリンで生まれる。

幼くして父が病死、継父も第一次世界大戦で戦死した。

生活費を稼ぐため酒場などで歌っていた。

また、フランス語を独学で習得。

18歳で国立ヴァイマル音楽学校に入学しヴァイオリニストを目指すが、

手首を痛めて音楽家の道を断念した。

 

映画デビューは・・・

 

1921年マックス・ラインハルトの演劇学校に入学、

翌年には『ナポレオンの弟』で映画デビュー。

1924年に、助監督のルドルフ・ジーバーと結婚。

同年12月には娘マリアを出産後、ジーバーとは別居となる。

夫はカトリックであり、離婚が認められていなかった。


1930年ベルリンの舞台に立っていたところを映画監督ジョセフ・フォン・スタンバーグに認められ、

ドイツ映画最初期のトーキー『嘆きの天使』に出演。

大きく弧を描く細い眉に象徴される、個性的かつ退廃的な美貌は、

100万ドルの保険をかけたと宣伝された脚線美とともに称えられ、

加えてセクシーな歌声で国際的な名声を獲得した。

 

その後、アメリカに渡り・・・

 

同年、パラマウントに招かれてアメリカ合衆国に渡り、

ゲイリー・クーパーと共演した『モロッコ』でハリウッド・デビュー、

アカデミー主演女優賞にノミネートされた(『モロッコ』は日本語字幕映画の第1作である)。

上海特急』でスターの座を確立する。


ユダヤ人監督スタンバーグとのコンビで黄金時代を築く。

1935年の『西班牙狂想曲』がヒットしなかったのを最後に、

スタンバーグ監督との公私にわたる関係を解消、しばらく低迷する。

 

しかし・・・

 

当時のドイツの指導者であるアドルフ・ヒトラーはマレーネがお気に入りだったようで、

ドイツに戻るように要請したが、ナチスを嫌ったマレーネはそれを断って、

1939年にはアメリカの市民権を取得したため、ドイツではマレーネの映画は上映禁止となる。

 

あちゃ~😫

 

第二次世界大戦中の1943年からはUSO(前線兵士慰問機関)の一員として活動、

アメリカ軍兵士の慰問にヨーロッパ各地を巡り反ナチスの立場を明確にした。

戦地で兵士が口ずさんでいた「リリー・マルレーン」をおぼえ、対独放送でも歌った。

 

戦後、壊滅したベルリンで、奇跡的に母親と再会、その2か月後に、母は急死した。

 

その功績によりアメリカからは1947年大統領自由勲章(アメリカ市民として最高の栄誉)、

フランスからはレジオンドヌール勲章を授与された。

 

なるほど~

女優としての仕事が減ると、歌手活動に以降したようで・・・

 

若い女優の登場で映画出演の機会は減ったが、ラスベガスでのリサイタル依頼があり、

成功をおさめ1950年代からは歌手としての活動が多くなり、

アメリカ合衆国やヨーロッパを巡業。

1958年からはバート・バカラックと組んでいる。


1960年には念願の故郷ドイツでの公演を行った。

マレーネは「裏切り者」と罵声を浴びせられながらも、

暖かい歓待も受けるという彼女に対するドイツ人の複雑な感情を見せつけられた。

 

1970年大阪万博(EXPO'70)と1974年に来日してコンサートを行った

実はもっと昔、1948年にも極東駐留の将兵への慰問のため日本にも立ち寄っており、

その時に土産として買ったいわゆる豆カメラのひとつ「マイクロ」が報道され、

同機の輸出が急速に伸びたという話がある)。

 

とのことで、来日していたのね😲

 

1975年、コンサート中に足を骨折して活動を引退せざるをえなくなる。

引退後はパリに隠棲。

引退から時期がたってもファンレターは絶えず、

「パリ市。マレーネ・ディートリヒ様」と書くだけで手紙が届いたという。

引退後の姿はまったく謎に包まれており、人々の興味の対象となった。

 

それまで生まれた地ベルリンを語ることはなかったが、

1989年のベルリンの壁崩壊の際には、

いつになく興奮して「私は生粋のベルリンっ子よ、素晴らしいわ私の街は自由よ」と語ったという。

 

とのことで・・・

 

1992年パリ8区モンテーニュ大通りの自宅で死去。

死因は肝臓と腎臓障害であったとされる。

亡くなる前の12年間は寝たきりであったという。

葬儀はパリのマドレーヌ寺院で行われ、その後遺骸がベルリンに移されベルリンでも葬儀が行われた。


その遺骸は同年、彼女の望み通りベルリンの母の墓の横に葬られた。

死後、ベルリン中心のポツダム広場に隣接した広場が「マレーネ・ディートリヒ広場」と命名された。

2002年、ベルリン名誉市民となった。

 

とのことで、

自分の意志を貫き、間違っていると思ったことは祖国を敵に回してもNoと言う。

素晴らしい女性だったのね

 

出演作品は『嘆きの天使』『モロッコ』『情婦』しか見てないかも。

全盛期には同時期に活躍したグレタ・ガルボと比較され、ディートリヒ派ガルボ派論争があったと聞く。

個人的にはディートリヒ派かな

 

検索画面のロゴはこんな感じ

 

 

 Alles Gute zum Geburtstag!

 

毎度愚痴っていたら、今回はフライングで変わってたよロゴ!

ちょっとビックリ😲💦

コメント
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