【tv】ぶらぶら美術博物館「最澄と天台宗のすべて」
開催中の美術展や博物展を紹介する番組。今回は、東京国立博物館平成館で開催中の「最澄と天台宗のすべて」を取り上げていた。既に鑑賞済み(記事はコチラ)だったけれど、復習のためメモ取りながら鑑賞。備忘録として残しておく😌
今回の講師は東京国立博物館学芸員の皿井舞さん。
"天台宗は仏教の大学"と呼ばれている。今回の企画展では国宝17点、重要文化財46点、秘仏9点を展示。この後、九州・京都へ巡回するが、それぞれの特色を出した展示となり、展示内容が異なるのだそう。
旧寛永寺の敷地内であった東京国立博物館は、最澄の東国布教から江戸時代に天台宗が広がったことを中心に展示する。
「智顗」
まずは「聖徳太子及び天台宗高僧像」の肖像画10幅から。全て国宝。兵庫の一乗寺所蔵。10幅残るのは稀。平安時代11世紀の作品。
「智顗」(Wikipedia)は頭の上に皿状のもおを載せている。これは禅鎮というもので、居眠り防止に使う。
高僧も居眠りしちゃうのか❓😲
智顗が天台宗を開いた地へ最澄が学びに行った。天台山で開いたので天台宗と呼ぶ。
「伝教大師最澄」
「慈覚大師円仁」(Wikipedia)の夢に出て来た最澄は色白で180cmのイケメンだった。「智顗」と似ている。姿に習って描かれた。左上に四角いシミのようなものがある。実は「智顗」と書いてあった。後世に間違えられた。
日本天台宗の4つの柱は、円教・禅・大乗戒・密教。全ての人が悟りを開かれる。根本中堂は参拝者と同じ目線になっている。
「聖徳太子」
10人の中に1人だけ僧ではない人物がいる。「聖徳太子」(Wikipedia)三経義疏(Wikipedia)を著わす。「慧思」(Wikipedia)の生まれ変わりと信じられている。格別の存在。
日本の仏像を語る上で聖徳太子は欠かせない存在だけど、慧思の生まれ変わりと言われていたのは知らなった🤔
「薬師如来立像」
「薬師如来立像」は直近では50年前に公開。法界寺所蔵。平安時代11世紀の作。截金の最初期。檀像。本来白檀などの香木で造る檜や栢など針葉樹で代用。地肌に截金。
最澄が比叡山に入る時に刻んだのが薬師如来。根本中堂に安置される最澄が刻んだ薬師如来に近い。
この仏様は本当に美しかった! 秘仏なので保存状態が良く、截金がほぼ残っている。左右の袖で截金の模様も変えてあり、とても凝っている。秘仏なので見れるのは貴重な機会!
「両界曼荼羅」四天王寺
※画像なし(見つけられず💦)
最澄は唐に渡ったが時間が足りず、勉強が不十分だった。後に円仁が補完。持って帰って来るものが違う。真言宗の曼荼羅との違いは、千手観音の前の供養壇の有無。真言密教にはない。
真言宗の開祖である空海(Wikipedia)は長安に行き学んだ。最澄が学ぶより深い。最澄は空海にお経を読ませて欲しいと頼み断られている。最澄が亡くなって16年後に円仁が長安へ。
この話有名だけど、何故空海はお経を見せてくれなかったんだろう? 勝手に見せるべきではないと思ったのかな? まぁ諸事情により学びきれなかったのも最澄の都合であり運命なのだから、そこから最澄なりの宗教観を得たというのも、それはそれということかもしれない。上手く言えないけど、正解があるものではないと思うので🤔)
「相応和尚」
※画像なし(見つけられず💦)
和尚と書いて"かしょう"と読む。天台宗は和尚=かしょう。相応は円仁の弟子で9世紀を生きた人物。千日回峰行を始める。比叡山焼討以降成功したのは51人。
「不動明王坐像」伊崎寺
相応和尚が感得した姿。下の歯が上に突き出ている。
「六道絵」
※画像なし(見つけられず💦)
産みの苦しみ・病気・葬式 人間道。だんだん地獄になっていく。恵心僧都源信(Wikipedia)「往生要集」を書く。浄土教の高まり。美術が生まれる。
「天海大師坐像」
重要文化財。運慶の末裔である康音作。天海大師(Wikipedia)は徳川三代のブレーン。数え108歳まで生きた。105歳の時の姿。彩色。盛上彩色で織りを表現。
天海僧正だよね? 数え108歳まで生きたの? マジで?😲 それは知らなかった。たしかに明智光秀説もある人だからねぇ🤔
家光に長生きの秘訣を聞かれ、粗食・正直・毎日お風呂に入る・陀羅尼・時々おならをすると答える。
この時々おならはオヤジギャグ的なことかしら🤔
「根本中堂内陣再現」(📸maru)
梵天・?・丑神・子神は本物がお出ましになっている。塔燈は先代の物。火はLED。油断の語源。信長の焼討で消えたため、分灯していた立石寺から分灯。
「薬師如来坐像」願興寺
秘仏。寺外初公開。最澄が東山道(現中山道)を通った時立ち寄った際、古代寺院に薬師如来を彫って安置したのが願興寺のはじまり。最澄が彫ったものか? 寄木造なので最澄の時代の物ではない。
「薬師如来立像及び両脇侍」寛永寺
※画像なし(見つけられず💦)
薬師如来立像は石津寺、両脇侍は立石寺と最澄ゆかりの寺から移す。薬師如来立像は根本中堂のご本尊と同じ木。一木造=平安時代。最澄自刻むの薬師如来に似ている。
「元三大師良源」
日本最大の肖像仏。50年に一度開扉。205年前に出開帳。良源は比叡山中興の祖。火災にあった際、一代で復興。鬼大師・角大師・豆大師などと呼ばれる。不動明王の化身と言われ、鎌倉時代に人気。
何故巨大? 数か大きさで目立たせる。今回の搬入では日通の人が10人で運んだ。
10人で運べたんだ⁉️😳
みんな最後にビックリしている。
自身もビックリした😅
ぶらぶら美術博物館:毎週火曜日 20:00~21:00 @BS日テレ