2018.12.04 『アリー/スター誕生』試写会@ワーナーブラザーズ試写室
見たいと思って試写会応募しまくった。Movie Walkerで当選! いつもありがとうございます。ということで、喜んで行ってきた~

ネタバレありです! 結末にも触れています!
「ウェイトレスとして働きながら歌手を夢見てドラァッグバーでステージに立つアリー。ある夜店に人気カントリー歌手のジャクソン・メインがやって来て、アリーの歌に興味を持つ。アリーを自分のステージに上げ一緒に歌い、それが評判を呼ぶ。そして2人も惹かれあって行くが・・・」という感じの話で、これは恋愛映画。てっきりブラッドリー・クーパーがアリーをスターにする話だと思っていた。イヤ、たしかにアリーがスターになる話ではあるのだけど、思っていたのと違ってた。
ブラッドリー・クーパー初監督作品。エリック・ロス、ウィル・フェッターズと共に脚本も手掛け、主演もするという1人3役! 事前情報全然入れてなかったので、後から知ったのだけどこれ1937年公開の『スタア誕生』の3回目のリメイクなのね? 1937年にウィリアム・A・ウェルマン監督・原案の『スタア誕生』が公開され、1954年にジュディ・ガーランド主演でミュージカル映画としてリメイク、1976年にバーバラ・ストライサンド主演で音楽界を舞台に置き換えて再リメイク。そして今作で3回目ということになる。前3作は未見。
今作について毎度の
Wikipediaから引用しておく。『アリー/ スター誕生』(アリー スターたんじょう、A Star Is Born)は、ブラッドリー・クーパー監督による2018年のミュージカル・恋愛・ドラマ映画である。1937年の同名映画の4度目のリメイクであり、クーパーの他にレディー・ガガ、サム・エリオット、アンドリュー・ダイス・クレイ、デイヴ・シャペルらが出演する。ワーナー・ブラザース配給で2018年10月5日に公開された。映画のサウンドトラックはインタースコープ・レコードより発売されており、全米・全英ともに1位を獲得している。
2011年1月、ビヨンセを主演とする『スタア誕生』の4度目のリメイク版の監督としてクリント・イーストウッドと交渉中であると報じられたが、プロジェクトはビヨンセの妊娠により延期となった。2012年4月、脚本家のウィル・フェッターズはこの脚本がカート・コバーンに非常に影響されていることを明かした。レオナルド・ディカプリオ、ウィル・スミス、クリスチャン・ベールとの出演交渉が失敗に終わり、さらにトム・クルーズへも持ち掛けられた。2012年10月9日、ビヨンセがプロジェクトを降板し、さらにジョニー・デップにも拒否されるとブラッドリー・クーパーとの交渉に入った。
2016年8月16日、ガガの参加が正式に決定し、スタジオが2017年初頭に製作を開始させることが報じられた。2016年11月9日、レイ・リオッタがガガのキャラクターのマネージャー役で出演交渉中であることが報じられた。2017年3月17日、リオッタが交渉されていたキャラクター役がサム・エリオットに決定したころが報じられた。撮影は2017年4月17日に始まった。5月、デイヴ・シャペルが加わった。2018年4月、ホールジーも出演していたことが報じられた。
配給はワーナー・ブラザースが行う。当初公開は2018年9月28日と予定されていたが、後に2018年5月18日に繰り上げられ、そして再度2018年10月5日に変更された。2018年6月8日、日本語題が『アリー/ スター誕生』に決定したことが報じられた。日本公開は12月21日。アメリカ、イギリスなど多くの国々でR指定となっているが、日本ではPG-12指定として公開される。
本作は『ヴェノム』と同じ週に封切られ、公開初週末に4200万ドル前後を稼ぎ出すと予想されていたが、その予想は的中した。2018年10月5日、本作は全米3686館で公開され、公開初週末に4290万ドルを稼ぎ出し、週末興行収入ランキング初登場2位となった。
本作は批評家から絶賛されている。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには334件のレビューがあり、批評家支持率は90%、平均点は10点満点で8.1点となっている。Metacriticには60件のレビューがあり、加重平均値は88/100となっている。なお、本作のシネマスコアはAとなっている。
とのことで、かなり評価が高いのね? どうやらゴールデン・グローブ賞監督賞にブラッドリー・クーパーが、主題歌賞に"SHALLOW"がノミネートされているらしいので、アカデミー賞のノミネートもあるかな? イヤ、この時期チラシに増えて来る"アカデミー賞最有力"の文字が、御多分に洩れず書かれていて、イヤイヤそれはないでしょうと思ったのだけど、まんざらなくもないのか?🤔
冒頭、野外コンサート会場。かなり広い会場だけど客席は満席。ステージ上ではジャックことジャクソン・メイン(ブラッドリー・クーパー)が歌っている。事前にカントリー歌手と聞いていたけど、ロックっぽいアレンジ。こういうのあるのかな? 詳しくないからよく分からない😅 かなり人気がある歌手らしい。ステージが終わり車で移動中、ずっとお酒を飲んでいるジャック。気だるそうな喋り方や態度。どうやらアルコール依存症らしい。後にドラッグを吸っている描写もあるので、どちらも依存症になっている。ミュージシャンにありがちな設定ではある。
並行してレストランで働くアリー(レディ・ガガ)の姿も描かれる。ゴミ出しの件でマネージャーからいやがらせを受けているということなのかな? 自分の担当じゃないのにゴミを出させられているという感じのことを言っていたような気がする。これは後の伏線なのかな? 友人は他の同僚にアリーには今夜ステージがあるというようなことを言っているので、この時点で彼女が何かしらのステージで歌っていることが分かる。まぁ、アリーがスターになる話なのはタイトルから明らかなので驚かない。
ジャックを乗せた自動車に不具合があり、直るまでジャックは近くのバーで飲んで待つことになる。知らずに入ったそこはドラァッグ・バーで、ドラァッグ・クイーンたちがステージ上で歌っていた。なるほどだからジャックと知って入り口で入るのを止められたのか。とはいえ、従業員たちはジャックを歓迎。カウンターで飲み始める。すると、アリーがステージに登場し"La Vie en Rose"を歌い出す。ジャックはアリーの歌唱力とステージパフォーマンスに魅了される。かなり大胆なポージングなどもしたりするけど、さすがはレディ・ガガという歌唱力。あまり詳しくないのでガガの普段のステージがどんな感じなのか分からないのだけど。
アリーを気に入った様子のジャックを従業員たちがバックステージに誘う。楽屋でアリーの細い眉毛にジャックが興味を持ち、テープを細く切ったものであることが分かるシーンはちょっと楽しい。アリーに好意を持ったらしいジャックは、飲みに行こうと誘う。最初は断るアリーだが、ジャックは強引で結局飲みに行く。まぁ2人仲良くなってくれないとね。
別の店で飲み始めた2人。アリーは歌手を夢見ており、レコード会社に売り込みも掛けたけれど、鼻が大きすぎるからと断られたと話す。予告で見たのはこのシーンだったのかな? 予告編でみんな私のことが嫌いみたいと話しているシーンがあって、それで人気が出る前に大きな挫折をして、2人で乗り越えて最後はスターになる話だと勝手に勘違いしてしまったのかも。
ジャックだと気付いた客の男が一緒に写真を撮って欲しいと声を掛けてくる。ジャックは応じようとするけれど、アリーが遠慮して欲しいと言う。すると男たちはアリーに絡んでくる。アリーは男を殴ってしまう。若干の乱闘になりつつ、なんとか逃れた2人はスーパーマーケットへ。アリーの手が腫れていることに気づいたジャックは、冷凍食品で冷やせと言い、それを固定するテープなども買ってくれる。優しい😳
スーパーの駐車場で話をする2人。ジャックが生い立ちを語ったのはここだよね? ジャックの父親は中年を過ぎて農夫になるため家族を捨てた。雇ってもらった農場の娘を妊娠させ生まれたのがジャック。年の離れた兄がいる。この時には語られなかったような気がするけれど、この兄のボビー(サム・エリオット)は現在ジャックのマネージャーをしている。父親はジャックに暴力を振るい、挙句自殺してしまった。かなり悲惨な人生。後に分かることだけけれどジャックは片耳が聞こえず、もう片方も難聴が進行しており、爆音での音楽活動は即辞めるべきという状況。でも、ジャックにはこれしかなかった。
そんなジャックの話を静かに聞くアリー。アリーが歌を歌ったのは何きっかけだっけ? ジャックが歌って欲しいと言ったのかも? とにかくアリーは自作の歌を歌う。それが主題歌の"SHALLOW"で、この時ジャックは楽曲とアリーの歌声に感銘を受ける。まぁ、アリーがスターになるにはもうジャックきっかけしかないから、こういう展開にならざるを得ない。ここまでは多少強引な部分はあるけど、ちょっと少女漫画的展開でこれはこれでアリではないかと思った。
アリーを家に送り届け、自分のコンサートであの曲を一緒に歌おうと提案。これ、この時点では一緒に歌うって意味とは分からず、ただ自分のコンサートを見に来いと誘っているのかと思っていて、その後もアリーが頑なに拒むので何故だろうと思っていた。アリーを迎えにきた男性の粘り勝ちと、例の職場の上司の嫌がらせに堪忍袋の緒が切れたアリーは、仕事を辞めると宣言しジャックのコンサートに向かう。
自家用飛行機?チャーター機?を手配してまでアリーを呼び寄せるなんて、もう本当に少女漫画の世界。コンサート会場のバックステージは映画などで何度も見ているけど毎度ワクワクする。ステージそでに案内されたアリーは、そこでジャックの姿を見守っていたけれど、なんとジャックがアリーのゲスト出演をアナウンス。躊躇するアリーをよそに演奏を始めてしまう。1回聴いただけでよく覚えたねというツッコミはなしで。あの後、何回か歌ったのかもしれないしね。と苦しい言い訳😅 曲が始まるとアリーは腹をくくりステージに出て一緒に歌う。これは瞬時にプロの顔になるという演出なのだと思う。ありがちではあるけど、良かったと思う。
えーと。ホテルのジャックの部屋でいい雰囲気になって、アリーがシャワールームにこもっている間にジャックが寝てしまったのはこの時だったかな? ホントに今考えると不思議なのだけど、てっきりジャックがアリーをカントリー歌手に育てる話だと思い込んでいたので、2人が恋愛関係になるとしてもこんな早い段階だと思っていなかったし、もう少し師弟関係的な感じから入るのかと思ってたので、かなり意外でビックリした😲 このジャックが寝込んでしまうというのは、彼がアルコール依存症であるということも表しているのかな。
アリー飛び入りライブの映像が動画サイトにアップされ再生回数が驚異の伸び。家に帰ったアリーは父親やその友人たちに喜びとともに迎えられる。アリーのことを実の娘のように喜ぶ父の友人たちがこの後絡むのかと思ったら特になし。日本の馬券を買っているという描写もあるけど、それが何かに生かされることもなかった。ジャックが寝ているアリーの部屋にやって来る描写とか、その後アリーの父親と2人で話す描写などもあったと思うけれど、この父親はアリーを心配したり、活躍を喜んだりと温かく見守っているという以外に何か大きな役割はなかったと思う。前半ではアリーの実家は数回登場するけれど、こちらも特別大きな意味はなかったかな。父親に愛されて育った庶民的な女性であるということを見せているのかな🤔
アリーはジャックのツアーに同行。毎回ステージに立っていた。2人はすでに恋人同士になっている。そんなある日、2人のライヴを見たレズ(ラフィ・ガブロン)がアリーに声をかける。自分が売り出すからソロでデビューしないかというのだった。もちろんアリーは大喜びで、ジャックも喜んでくれるけれど複雑な感じ。
この頃だったかな? ジャックの父親の土地を兄が勝手に処分していたことが判明。ジャックは怒り兄をクビにしてしまう。ジャックは父親に対して複雑な感情を持っているらしい。いい父親だったとは思えないけれど、ジャックにとってはやっぱり大切な存在なのかもしれない。自殺した父親を発見してしまったというのも大きな傷かもしれない。
とはいえ、後にジャックは自分が再起するために兄に戻ってきて欲しいと頼み、兄は再びジャックのマネージャーとなっている。ジャックのその後を考えると、こういう小さな積み重ねが彼を蝕んでいっていることは分かるのだけど、ブラッドリー・クーパー自身が演じているためか、結構ジャックの比重が大きく、正直どちらが主役なのか分かりにくい感じはあった。まぁダブル主演ということなのでしょう。
一方、アリーはスターへの道を駆け上がっていた。何度も繰り返して申し訳ないけど、てっきりカントリー歌手になるのだと思っていたので、まさかの踊りながらのポップス路線にビックリ!そして違和感。自分で曲も作っているアリーとしては、自らの音楽にこだわりがあるのかと思っていた。その辺りジャックも気になったようで、アリーの成功を心から喜べない様子。まぁ売れなければ意味はないわけで、最初は自分の音楽性とは違っていても、売れてから徐々に自分色を出せばいいのかもしれないけれど、その辺りのアリーの気持ちがよく分からずちょっと消化不良。とはいえジャックがアリーの成功を心から喜べないのは、アリーが売れるのとは反対にジャックの人気が下降していることも関係あるらしい。
そんな中でジャックは焦りを感じたのか、アリーとやや強引に結婚してしまう。なんだかジャックの知り合いの黒人一家の家を2人で訪ねて、そこで急に結婚すると言い出して盛り上がり、バタバタと結婚してしまったけどこの一家は誰だっけ? 特に妻が盛り上がり驚くアリーをよそにドレスを買わなきゃを連呼していたけれど? ちょっとこういう特に登場する意味の分からない人物が出てきて、特に後に何か影響があるわけでもなく、サラリと終わってしまうようなことが多い。
というわけで2人は結婚してしまったわけだけど、有名カントリー歌手と売り出し中の人気歌手の結婚が特別スキャンダルになった様子もなく、豪邸での幸せな結婚生活描写が入る。なので結婚は内緒なのかと思っていたけど、後にアリーが私の夫と紹介するシーンがあるので、そういう訳でもないらしい。
えーと、ジャックはお酒をやめてはいなかったよね? アリーがお酒とドラッグをやめるよう言っていたけど、ジャックはやめられなかった気がする。これがとんでもない事態を巻き起こす。
アリーはグラミー賞新人賞にノミネートされる。その授賞式ではジャックが演奏するという演出で、久々の晴れ舞台に喜ぶジャック。しかし、当日になって歌うのは若手歌手で、ジャックはバックでギターを弾くだけだと言われる。なんとか取り乱さずにこれを受け入れたものの、ショックは大きく楽屋でドラッグに手を出しお酒を飲んでしまう。ステージに現れたジャックは酩酊状態。演奏も自分勝手でハラハラさせるけど、なんとか終了。しかし、この後最大の失態をおかす😣
アリーはグラミー賞新人賞を獲得!その授賞スピーチで夫であるジャックに感謝を述べる。えーと、アリーが招いたのか勝手に来たのかちょっと忘れてしまったけど、とにかく酩酊状態のジャックがステージに上がって来る。アリーはその様子に動揺してたから、おそらく後者だったのかな? ステージ上でも転んでしまったりと失笑を買うジャック。なんとか取り繕おうとするアリーだったが、なんとジャックは舞台上で失禁💦 ドレスを広げて必死で隠すアリー。とんでもない事態に😵
この失態を機にジャックは更生施設に入所。再起に向けてアルコールとドラッグを断つ治療に入る。アメリカの映画でよく見る円形になって同じ悩みを語るカウンセリング?にも出席したりしている。アリーは夫のスキャンダルも影響はなかったようで、ヨーロッパツアーの話も出ているけれど、ジャックを見捨てることはなく、彼のそばにいるためにツアーをキャンセルするとまで言う。ジャックの再起にも手を貸したいと、かつて彼が自分にしてくれたように自身のステージに上げてジャックの存在をアピールしようと考える。
そんな中、アリーのマネージャーがジャックを訪ねて来る。ジャックの存在がアリーの成功の妨げになっていると告げる。アリーはジャックを深く愛しているから、彼女の方からジャックを見捨てることはない。だから自分から身を引けと言外に匂わせる。まぁ、ちょっとあの大失態はかなり強烈だったから、本人としても再起の為に人前に立つのもかなり勇気がいることではあると思う。マネージャー氏としても単純に身を引けと言っただけで、まさかあんな悲劇を招くとは思っていなかったとは思うけれど、その後ジャックはガレージで首を吊ってしまう。うーん。
シーン変わってジャック追悼イベント。ステージに立つアリーを大歓声が迎える。そしてアリーが"I'll Never Love Again"を熱唱して映画は終了。このガガの歌唱はすごかった!
何度も何度もしつこいけど、てっきりアリーがスターになる過程を描いた話だと思っていたので、まさかの恋愛映画でビックリ。今回で4回目の映画化だそうだけれど、元祖の『スタア誕生』のあらすじを読むと、女優から歌手への変更はあるけど、夫の悲劇はそのままらしいので、これはそもそも恋愛映画なんだね。これは自分の知識不足で思い込みが酷すぎた💦
どうやらそもそもの『スタア誕生』はバーバラ・スタンウィックと結婚した大スターのコメディ俳優、フランク・フェイ夫婦がモデルになっているらしい。さらに男性にはトーキー時代の売れっ子俳優だったジョン・ボワーズの人生が重ねられているとのこと。
うーん。恋愛映画は嫌いじゃないけど、好んで見る方ではないので、よりそう思うのかもしれないけれど、あまり2人の恋愛に惹かれるものはなかったかな。スターとの恋愛、夢の実現とまるで少女マンガのようにキラキラしているけど、最後が悲劇ということは別にしても、今更憧れる感じでもないしね😅
そしてこれはアリーの物語ではなくて、ジャックの物語なのかな? とにかくジャックの比重が大きい。それはそれでいいし、原題の『A Star is Born』にしても、邦題にしてもスター誕生の裏に皮肉を込めているのかもしれないけど、邦題はアリーって言っちゃってるからね😅 当然アリーが主役だと思うよね。まぁ主役でなくはないんだけど、なんとなく影が薄くなっちゃったかなと。
キャストは主演2人以外で目立つのはマネージャー役と、兄役くらい。でも、特に印象に残る部分はなかったかな。既に映画はしているものの、初主演のレディ・ガガは歌唱はもちろん素晴らしく、ダンスなどのステージパフォーマンスもの良かった。ガガが歌っているのはアカデミー賞授賞式でのパフォーマンスでしか見たことないので、普段どんなステージングなのか不明なのだけど、好みは別として素晴らしかった。演技も頑張っていて上手かったと思うけど、特段ガガの演技で感動したということはなかったかも。歌唱力でガガが選ばれたのだと思うけれど、そのわりアリーの歌唱メインの作品ではないので、ちょっと損したかなという気もする。あと、いつも奇抜なメイクしている姿しか見てなかったので、素顔がこんな感じなんだとちょっと意外だった。でも、そもそもはビヨンセだったそうなので、そこはガガでよかったと思う。『ドリームガールズ』(感想は
コチラ)好きだったけどね😅
結局ジャックが主役なのねと思わざるを得ないのは、そういう演出もさることながらブラッドリー・クーパーの存在感かなとも思う。歌声やギターも披露。歌上手くてビックリ! 演技も相変わらず上手かったし、ジャックの孤独感や苦悩は伝わってくるのだけど、全体的に話がどんどん進んでしまい、ジャックにしてもアリーにしても感情移入しにくかった。この辺りは初監督ブラッドリー・クーパーの演出力ということになると思うけど、監督としては可もなく不可もなくといった印象🤔
とはいえ全くダメということではないし、恋愛映画ても音楽映画としても楽しめるとは思う。普段あまり映画を見ない人にはこのアッサリ感みたいのはいいかも。変な言い方だけど馬鹿にしてないです! 上手く言えないけど映画をある程度の本数見ていると、伏線を拾いながら見るようになる。なのでどうしても深読みしがち。でも、普段あまり映画を見ない人はそういう見方はしないと思うので、今作のようなストレートな感じは入りやすいかなと。変に伏線を張り巡らせたりしていないので。
物語自体に惹かれるものはなかったし、もう少し掘り下げて欲しいと思う部分もあったりしたけれど、個人的な見どころはガガの歌唱と、ブラッドリー・クーパーの歌声。あとブラッドリーが歌っていたロックアレンジのカントリーはとても好きだった。
悲劇となってしまうけれどデート映画にはいいかも? 恋愛映画好きな方オススメ。ブラッドリー・クーパー好きな方是非。レディー・ガガ好きな方是非是非!
『アリー/スター誕生』公式サイト