南信州のりもの倶楽部♪

バックオーダーをいただき過ぎたため現在オーバーホールのご依頼は受け入れを一旦停止しています。

GPX125エンジンの143cc4バルブ化 その7

2016年01月20日 13時17分10秒 | GPX125 エンジン偏
まず最初にまたお詫びから。

GPX125のオーバーホールの依頼が殺到してしまい、
完全に私のキャパシティオーバーになってしまったので、
今日予約をいただいた方までとしてオーバーホールの依頼を一旦停止いたします。
多分今日最後にご依頼をいただいた方のエンジンが終わるのが来月の半ばから下手すると月末。
明日から2機同時に行ってもこのくらい時間がかかりそうなので、
再開するとなると次の再販くらいになってしまうかもしれませんが、
初期オーバーホールを考えている方は来月くらいにまた連絡下さい。









本題のGPX125の4バルブ143ccなんだけど、
前は確か腰下まで書いたっけか。

シリンダーなどを組む前にヘッドからバルブを外して擦り合わせをするんだけど、
その前に必ず行うのがプラグホール。
実際は穴じゃなくてプラグを入れる時に、
何もしないとプラグレンチがヘッドと干渉してプラグが締められない。

だから写真のようにプラグレンチが干渉しないようヘッドの一部を削る必要がある。
だから自分で4バルブを組む方はヘッドを組む前に必ずここを削っておこう。









スタッドボルトは付属の長いタイプに交換するんだけど、
まぁ分かるとは思うけどエンジンに向かって右側の方に長いボルトを入れる。

ここはノックピンが入るからこっちだけ長くなってるんだけど、
ボルトを入れる前にアンチシーズを塗っておくと焼き付き防止になるよ。









ピストンとシリンダーにはタップリとモリブデンペーストを塗っておく。

ちなみにこのピストンにはサイドにモリブデンコートが無いんだよなぁ。









シリンダーを入れたらヘッドを直ぐ組める状態にしておいて、
メタルガスケットにカッパースプレーを吹いて軽く乾かしたら直ぐいれる。









いつものようにバルブはオーバーラップ状態にしてから組み付ける。

書き忘れたけどヘッドとシリンダーは一応面研してあるんだけど、
4バルブヘッドとセラミックシリンダーは必要無いくらい素晴らしい面が出ている。

毎回こうなら楽なんだけどなぁ。









ヘッドを組んでカムスプロケットをかけようとしたら、
カムチェーンがパンパンに貼っていて凄く苦労した。

どうせ少しは伸びるから構わないんだけど、
恐らく2リンク伸ばすと今度は長すぎになっちゃうんじゃないかな?
まぁ組むに苦労すると覚えておこう。








ピストンがトップでヘッドは完全にオーバーラップ状態になってるから、
ここで組むとオーバーラップでもバルブとピストンが1番遠い状態になる。

こうやってバルタイを出すと全円分度器が無くても安全なタイミングに出来る。
けど、ホントはちゃんとタイミング出した方が良いんだろうね。

今日はここまで。

次はクラッチカバーなど組んで完成形をお見せするんだけど、
自分のエンジンも作りたくなるくらいカッコ良い。

まぁ自分のGPX125はたぶん来年。
その前に今年はツーリングに行けるか心配だ…

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